[KATARIBE 17169] [HA07P] :「クリスマスのちょっと前」

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Date: Tue, 28 Dec 1999 01:14:40 +0900 (JST)
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17169] [HA07P] :「クリスマスのちょっと前」 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199912271614.BAA93429@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 17169

99年12月28日:01時14分40秒
Sub:[HA07P]:「クリスマスのちょっと前」:
From:E.R


    こんにちは、E.R@ねむねむ です。

 西生駒にも、クリスマスは来るだろう…ということで。

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「クリスマスのちょっと前」
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 そらまあ、クリスマスイブといえば聞こえは良いが。

 兪児     :「……要するに、成績表持って帰れってことだよなあ」
 夢希     :「……………」

 冷静沈着、表情固定……の夢希が、流石に憮然とする。

 兪児     :「……(嘆息)」

 英語が5から4に下がる。
 他のは軒並み5なんだから、勘弁してくれ、と思うのだが。

 兪児     :(兄貴がなあ……)

 ふい、と、溜息をついてから、兪児は小首を傾げた。

 兪児     :「これは……冬休み一杯?」
 夢希     :「そう。但し」
 兪児     :「最大5冊?」
 夢希     :「そう」

 五冊……か。
 風の博物誌に、並行植物。エルサレムに朝日が昇る。
それと片目のダヤンの自伝を引きずり出して……あと一冊。

 と……

 ぐい、と、首筋を引きずられるような……

 巧      :「……あの……」
 兪児     :「…………(思わず振り返って見ている)」
 巧      :「………………返却、です(小声)」

 夏以来。
 このやたら弱々しい男子生徒を…見た目で判断することはなくなった。
 視線の先で、癸野はびくり、と一度身を竦めた。

 夢希     :「はい……借りる本は?」
 巧      :「あ……あの……無いです(段々小声)」

 どうしてかなあ、と思わないではない。
 どうしてこいつは、毎度毎度ここまで卑屈な態度を取るのかなあ、と。

 強い。と。
 言われる。
 強いことは難しいことじゃない。
 強い、と、言われ続けることは……それなりに難しいけど。

 兪児     :「大丈夫?」
 巧      :「……え……?」
 兪児     :「喘息」
 巧      :「はあ…………だいじょう…ぶ……です……」

 ……だけど。
 何でまた、自分より強い筈の相手が、ここまで卑屈になるのかなあ……と。
 それが。
 それなりに、悔しい話だ。

 強いこと。強く有り続けること。
 それは%B


    

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