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Date: Fri, 24 Dec 1999 13:07:32 +0900 (JST)
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17121] Re: [HA06P] 『吉武のメリークリスマス』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199912240407.NAA35796@www.mahoroba.ne.jp>
In-Reply-To: <199912231119.UAA23632@mailsv1.dricas.com>
References: <199912231119.UAA23632@mailsv1.dricas.com>
X-Mail-Count: 17121
99年12月24日:13時07分31秒
Sub:Re: [HA06P] 『吉武のメリークリスマス』:
From:E.R
こんにちは、E.Rです。
吉GUYさん、こんにちは。
> 吉GUY ：「というわけで、吉武サンタにプレゼントを持ってきて
> ： ほしい良い子(非良・非子供可)も募集（本気）」
> 吉武 ：「さりげなく俺の仕事を増やそうとするなあぁぁぁっ！」
では、ちょっとこの人に配ってください（本気）
*************************************
某日、松蔭堂。
人外幼稚園の二名が、並んで縁側に腰掛けて足をぶらぶらさせている。
店のほうで、客の相手をする訪雪の声が、遠く聞こえている。
日の光は、つんと澄んで鋭い。
譲羽 ：『あのね、もーすぐね、クリスマスなんだよっ』
闇ぬい ：「……くりすます？」
譲羽 ：『闇ぬい君、知らない？』
闇ぬい ：「…………」
なーんかそゆもの、あるよーなあったよーな………
首をひねる闇ぬいの横で、譲羽は構わずに話を進める。
譲羽 ：『あのね、クリスマスってね、サンタさんが来るのっ』
闇ぬい ：「さんたさん？」
譲羽 ：『赤い帽子でね、赤い服でね、ここんとこ（と胸や襟を指
：して）ふわふわの白いのついててね、黒い長靴はいてるの』
闇ぬい ：「ふーん……」
譲羽 ：『そんで、良い子にはプレゼントくれるんだよっ（嬉々）』
闇ぬい ：「…………（ぎくうっ）」
良い子。
その一言に、闇ぬいが反応する。
闇ぬい ：「ゆ、ゆずは、貰ったのか？」
譲羽 ：「ぢ？」
闇ぬい ：「プレゼント、サンタさんから貰ったのか？」
譲羽 ：「ぢいっ（大威張りでこっくり）」
闇ぬい ：「………………（がーーん）」
いや、まあ。
去年の段階で、闇ぬいがなんにも貰わなかった訳ではない。
ちゃんと、訪雪だの花澄だのから「はい、プレゼント」と貰っているのだが。
闇ぬい ：（……………サンタさんは来なかったぞ）
いつも一緒の大人の人からプレゼントを貰うのと。
見たことの無いサンタさんからプレゼントを貰うのと。
そんなもん貰ったものは一緒じゃないか……と言い切るまでには……まあ、
人間そこまですれていない時代というものも通るものである。
闇ぬい ：「………………（じんわり）」
譲羽 ：『あのね、花澄はラヘル君くれて、サンタさんはニコラス
：君くれた……？』
闇ぬい ：「………う………（おめめうるうる）」
譲羽 ：『……闇ぬい君？』
闇ぬい ：「………うわああああああんっ(大泣）」
譲羽 ：『…………闇ぬい君ーー（困惑）』
障子を破いたり、床の間に乗ったり、廊下をどたどた走ったり………
悪いことを一杯している自分のような悪い子のところには。
闇ぬい ：「サンタさん、来てくれないんだああっ（大泣）」
譲羽 ：「ぢい……（困惑）……ぢいっ（すっく）」
闇ぬいが。
（少なくとも譲羽と比較して）悪い子でないことは、譲羽が一番知っている
のである。
故に………
譲羽 ：『泣いちゃだめなのっ（びしいっ）』
闇ぬい ：「う”？」
譲羽 ：『ゆずが頼んできてあげるっ』
闇ぬい ：「う”…………」
と、いうわけで。
ベーカリー楠に、一年ぶりでこの顔が揃うのである。
譲羽 ：『あのね、闇ぬい君ほんとうは良い子なんだよ』
文雄 ：「ふむ」
譲羽 ：『ゆずとね、一緒に遊んでくれるんだよ』
文雄 ：「ふむふむ」
譲羽 ：『だからね、サンタさんに来てねってお願いしたいの』
文雄 ：「成程のう」
譲羽 ：『でも、ゆず、サンタさんどこにいるか分からないの。
：だから、高村のおじちゃん、お願いして欲しいのっ』
文雄 ：「ふむ…………」
思考中。
もー、心配で心配で、という顔の譲羽を、それでも大して表情を変えずに見
やってから、
文雄 ：「お願いはしておこうね」
譲羽 ：『わあいっ』
*****************************************
というわけで。
まあ、高村さんでしたら、さんたねっとわーくだろうが、裏ハローワークだろうが
知っているだろうなということで（他力本願）
ここから、どうぞ金元さんに繋いでください（おいこら）
多分、闇ぬい君、寝もせずにじーーーーーっと、
サンタさん待ってますから。
ではでは。