[KATARIBE 17017] [HA06P] :「星見て笑う」

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Date: Fri, 17 Dec 1999 20:47:19 +0900 (JST)
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17017] [HA06P] :「星見て笑う」 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199912171147.UAA96085@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 17017

99年12月17日:20時47分19秒
Sub:[HA06P]:「星見て笑う」:
From:E.R


      こんにちは、E.Rです。

 先程、IRCにちょっと潜っておりました中で。
……そーなんです、E.RはこーやってEPを書いてます(謎)

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「星見て笑う」
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 夜中の12時過ぎに。
 てろてろてろ、と、かかってくる電話。

 花澄     :「もしもし、平…」
 真帆     :「やーほっ」

 がく、と、花澄は受話器を落としそうになる。

 花澄     :「…………で?」
 真帆     :「あのねー、今仕事終わったとこなんだよー」
 花澄     :「……相変わらず……(溜息)……って待って、今何処?」
 真帆     :「外ー」

 ……ちょっと沈黙。

 花澄     :「……携帯買ったと思ったら、夜中に人んちにかけるし」
 真帆     :「あんただって夜中しかいないじゃない」

 どっちも真理である。

 真帆     :「まー、ほれいいからいいから。ちょっと聞きなさい」
 花澄     :「聞いてるわよ、さっきから」
 真帆     :「んじゃ…えーっと、あんたんとこ窓あるでしょ?」
 花澄     :「あるけど?」
 真帆     :「んじゃ、開ける」

 とりあえず……逆らう理由が無いままに、窓を開ける。

 真帆     :「そんで、上を見る」
 花澄     :「……はい」

 上を…………

 花澄     :「……オリオン」
 真帆     :「お、見える?」
 花澄     :「シリウスとムルズィムも見える」
 真帆     :「をー、見える見えるー」

 ねー、と。
 既に笑い混じりの声。

 真帆     :「そのまま、ずーっと星を見てると……」
 花澄     :「はい?」
 真帆     :「何か、笑っちゃわない?」
 花澄     :「へ?」
 真帆     :「だあってさ、綺麗じゃん」

 綺麗。
 ああ、そう、綺麗。

 口元が自然にほころびるように綺麗。

 花澄     :「……ほんとだあ……」
 真帆     :「でしょー」

 ころころと、受話器から笑い声。
 ころころと、ころころと。

 ほんとうに、星が綺麗で。

 花澄     :「ああ、ほんとだねえ」
 真帆     :「笑っちゃうくらい綺麗でしょ」


 夜中の12時。
 ほんとうに、笑い出したくなるくらいの綺麗な星の下で。

 真帆     :「じゃ、お休みー」
 花澄     :「はい……って待った、真帆っ」
 SE     :ちん☆

 …………。
 ふう……と。
 受話器を眺めて、溜息。

 花澄     :「……まあ、いいか」

 受話器を置いて、改めて星を見る。

 一面の、星。
 笑い出したくなるほど、綺麗な星。

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 てなもんで(笑)
 …いやあ、芸の無いこと(爆)
 はい、そうなんです、こういう光景見てます(謎)

 ……ではでは。


    

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