[KATARIBE 16989] [KA] 「語り部ルールから、その世界での事件の上限を判断する」

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Date: Thu, 16 Dec 1999 18:01:15 +0900 (JST)
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 16989] [KA] 「語り部ルールから、その世界での事件の上限を判断する」 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199912160901.SAA07423@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 16989

99年12月16日:18時01分14秒
Sub:[KA]「語り部ルールから、その世界での事件の上限を判断する」:
From:E.R


     こんにちは、E.Rです。
 昼頃流しました、IRCの会話から。
 …なんかこー、
 ルールブックも読んだことの無い奴が書くかい、って気もするのですが(苦笑)

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「語り部ルールから、その世界での事件の上限を判断する」
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 現在、「語り部ルール」にのっとった形で「狭間世界」が動いています。
しかし、今のところ、この「語り部ルール」は、個々の分身達の行動の幅を決
める際に使われるのが中心であります。
 が、このルールから、その世界に対して「起こしうる」事件の大きさを決定
できないか〜……というのがお題。
 特に、エピソード形式の場合、書き手が話の主導権を持つと同時にキャラク
ターをも動かすことになります。この場合、「そら幾らなんでもこの世界の技
能値ではきついわ」ってのが、まず最初の段階で判定できないかなー……と。
#今のところ、これ、書き手の良識に頼ってますからね。

前提条件:技能値と特徴値の上限
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 語り部のルールとして、その世界での「最大の技能値と、最大の特徴値」が
決まっていることが挙げられると思います。(いや、他のルールでもそうなの
かもしれませんが、己は知らないということで<おいおい)
 これが、起こしうる事件の大きさを決める条件にはならないか…と。

狭間06について、事件の上限値を考える
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 一番己にとってわかりやすい例として、やはり狭間06を挙げます。
 この世界は技能値最大13、特徴値最大3、取りうる最大の値は16になり
ます。また、この世界では「日常回帰」が原点になります。
 つまり、起こした事件は一般にはばれないようにする、もしくは何とかして
ごまかす、というふうに……ですね。

 さて。
 事件を解決する為の困難さ、というものを端的に考えるとして。
 それが起こった結果を復元するのにどの程度手間がかかるか、を基準にする
とよいのではないかと思います。
 つまり……例えば、ゴジラが街にやって来たとして(って例えがひどいぞ)
これを「復元」させる(なかったことにする)には
1)周辺住民の記憶を改変、整理する。この場合、一般人ですから自律は8〜
10。それも数十人程度の記憶を「始末」する。
2)壊れた家屋を復元する。
3)犠牲者を蘇生、もしくは治癒させる。
……等等、を行う必要があります。
 それらを片付けるには、どの程度の技能値が必要なのかを考えてみれば、反
対にこれらの事件に対する必要技能値、がわかるのではないかと思います。こ
の必要技能値から、「事件全体を解決する為の難易度」を導き出すことが可能
ではないかな、と。

 これは、実際に「EPや話やチャット」の中で、ここまできっちりと元の状
態に戻せ、ということではありません。
 あくまで、その事件の「難易度」推定の為の考え方、ですね。
 ただこれを常に考えると、例えば「日常回帰は必ずしも必要でない」世界に
おいても、その事件の規模というのはある程度一般的な値として測定、推定す
ることが可能ではないか、と思います。

 で、この推定された難易度に対して、例えば06であるなら技能値+特徴値
最大16で、太刀打ちできるかどうか……と考えて行くと。
 これは、ある程度ではありますが、その世界においての「事件の大きさの上
限値」を設定するのではないかと思います。

 これが、「自分のキャラクターの起こせる事件の大きさの上限値」となると、
実はもっと厳しい扱いになると思いますね。さっき挙げた3つの条件をまるま
るクリアできるキャラクターってそうそうはいないですから。

組織の扱いについて
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 さて、EP書きの立場から、それなりに「狭間」で活動してきて、一番、認
識が一致していない感のある(そして暴走に走りやすい)のが、この組織の扱
いのような気がするんですが。(いわゆる「コネ」の問題ですね)
 この、組織についても「狭間」では、プレイヤーが設定することが今のとこ
ろ認められています。そして、この組織という奴が、どうもだんだん強くなる
きらいがあるような気がしますし、強い組織をバックに持っている限り「これ
もわかる筈、これも出来る筈」というのが増える……ような印象が有るわけで
すが。
 しかし。
 これもまた、実は特徴値最大3で抑えられているわけですよね。
 つまり、
 分身の持っている情報収集能力値+特徴値3、以上のことは、どんなにえら
い組織に入っていても、得ることが出来ない。
 これを徹底させると……実はその組織の設定が、どんなに暴走しても怖くな
い(爆)

 もっと言いますと、
「技能値30の100人のメンバーが支えている世界的な黒幕組織」に属して
いようとも、その分身の情報収集能力は、06の世界では最大で16なんです。
 例え、その組織で「情報という情報全て収集している」としても、そこに属
する06世界での分身については、そんなものは知りようもない。
 もし仮に、その分身の情報収集能力が9でしかないとすれば、実は、単独で
情報収集:13を持っている分身には敵わない。
 そういう認識でおりますと……組織の暴走はどんなにあっても問題外ですね。

 また、同様に、どんなに「後の始末お願いっ」と頼んでも、特徴値3が加算
されるだけで、あとは分身の技能値で頑張るしかない。
 例え、組織の上位の連中の能力が15であろうが30であろうが、「後の始
末はその人に任せる」ということは、許されない。
 必ず、分身自身の技能値で判定する。それを徹底することで、組織による平
等、不平等は何とかなるのではないか、と。

#ちうか、世の中、そうそう上が下を助けてくれるもんかああっ(爆)
#そういう後始末こそ、下っ端にまわるんだぞー(実感)

 ……閑話休題(^^;;

 まあ、このように考えると、組織自体の関与部分も、自然、この特徴値の最
大値で絞ることが出来るのではないかと思いますし、「組織がバックしてくれ
るから事件大きくするねー」ということが成り立たなくなります。

不文律の成文化
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 というわけで、つらつら書いてみたんですが。
 実はこれ、既に、EPの書き手のなかではそれなりに行われていますし、も
しあまりに「これはまずいよ」と言う場合、そのEP自体がぽしゃるという結
果になりますから(爆)ある意味、既に存在している考え方、なんですけれど
も。
 しかし、これが実際「オンライン」で膨れ上がりつつある場合、不文律を成
文化する必要もあるでしょうし、また、その際に、多少「窮屈」な状況になる
こともやむをえないのでは、と思う次第。

御意見等々、宜しくお願い致します。

*********************************

 以上。
 ではでは。


    

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