[KATARIBE 16964] [HA06P]EP :「米!米!米!」当日編

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Date: Wed, 15 Dec 1999 19:29:33 +0900
From: 久志  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 16964] [HA06P]EP :「米!米!米!」当日編 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199912151029.TAA25619@www.mahoroba.ne.jp>
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99年12月15日:19時29分28秒
Sub:[HA06P]EP :「米!米!米!」当日編 :
From:久志


 久志です。
ぐみぃ……今週来週しゅっちょーまみれなんで
会社からめるできまへん(涙)

しかも次の仕事で工場の現場へいけと!!!(泣)
いあだーいやだよぅー現場いやぁー(み”ー)

っと愚痴ばっかですが(^^;)
米^3の当日編ちと進めました。

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『米!米!米!』

肉と闇討ち
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 紅雀院大学の学園祭だというのに、やたらと知ってる顔にばかり出く
わしたりする。

 フラナ    :「前野さーん(ぶんぶん)」
 本宮     :「こんにちは(ぺこ)」
 佐古田    :「じゃんじゃん(こんにちはー)」
 前野     :「やあ」
 フラナ    :「紅翼グランプリ見にきたの?」
 前野     :「まぁ、私はあくまで応援ですから…」
 フラナ    :「あ、もとみーの応援してね〜前野さん☆」
 前野     :「あ、参加者名簿がありますね………って、は?」

 張り出された紙に見覚えのある……というかもろそのまんまの本名が
のっている

 フラナ    :「あれ?前野さんもでるんだ」
 前野     :「え〜、何と言うか。まあ、頑張ります(汗)」

 やっぱりなぁと、いうあきらめも含めつつ目はルールを追っている。

 前野     :「武器も駄目…ヤバイ事は出来ないし、どうしようか
        :な…(ぶつぶつ)」
 本宮     :「んーやっぱ、関節決めて押さえたほうがいいなぁ…
        :(ぶつぶつ)」

 なんだかんだ言いつつも、試合でどう闘うか真面目に考えている二人で
ある。

 名も無き学生 :「はぁはぁ(米のためなら…)」

 かたや手に画鋲をしこんでいる者もいれば、怪しい覆面にあらぬ方向を
見ている学生もいる。

 覆面     :「(米を手にするぞ)…(握りこぶし)」
 名も無き学生2:「(米……うう、銀シャリ喰ったのはいつだったけか
        :……(遠い目)…しかぁーし、この大会で勝てば……
        :あこがれの銀シャリが……

 いつの時代の人間だ?

 前野     :「(組技勝負に持ち込んで、スタンさせちゃうか……)」

 なにげに前野もよからぬ事を考えてたりする(笑)

 前野     :「本宮君も参加するのかい?」
 本宮     :「え、あ、えーとフラナに誘われて(汗)」
 前野     :「本宮君は、たしか本式に武術をやっていたよね?」
 本宮     :「ええ…祖父に習っていたんで」
 前野     :「いいなぁ…素養がある人間は」

 名も無き学生 :「(これさえあれば!)…いてててててっ!」

 画鋲が手に刺さったらしい、自業自得。

 とある学生  :「はいはい、誰が優勝か賭けないかい?一位二位の
        :連複も可能だよー」
 フラナ    :「はーい、もとみーに賭けるっ!二位はねぇ前野さん!」
 前野     :「本宮君は兎も角、私に賭けないの(苦笑)」
 どこぞの勝負師:「(ううむ、単勝のオッズがこれで……ええい!わか
        :らぬ!……こうなったらさいころふって決めるか……)」

 本宮     :「うーん、でも素人の人とも相手するから…(^^;)」
 前野     :「下手に怪我をさせたらまずいよねぇ……」
 佐古田    :「…(かきかき)」

 優勝本宮、準優勝千影ちゃん。掛け金は100円である。この様子だと
そこかしこで似たような掛けが行われているようだ

 郁代     :「よ、前野君でるんだって?」
 前野     :「ああ、郁代さん。えぇ、何でか(笑)」
 本宮     :「あ、確かベーカリーによくきてた滝さんですね」
 前野     :「どうも、千影さんが勝手に参加申し込みしたみたい
        :で…(苦笑)」
 郁代     :「おやおや………ま、あんまり相手に怪我させんよー
        :にな(笑)こっちは、表で屋台やってるから、暇になっ
        :たらおいで(笑)」

 ついでにさりげなく屋台のビラを配っている、なかなか商売がうまい。

 郁代     :「あ、もとみーくんもよろしゅうに(笑)」
 フラナ    :「食べにいくね〜(ぶんぶん)」
 本宮     :「何があるんだろう(ビラを見る)」
 郁代     :「腕によりをかけてまってるわ(笑)」

 チラシには、お好み焼きからたこ焼きはもちろん、ビール・カクテル・
串カツも……やたらめったら種類が多い。

 佐古田    :「…………タン塩(ぼそっ)」
 郁代     :「ん?タン塩ね。(トランシーバーを取り出して)タ
        :ン塩一丁、大会参加事務局まで!」

 しかも恐ろしく手回しがいい(笑)

 前野     :「ほんとは、そっちも回りたかったんですけどねぇ(笑)」
 郁代     :「報告者滝。料金は後納。以上!」
 フラナ    :「僕のとこは午後に人形劇と神楽舞の出し物するん
        :だよ」
 郁代     :「あ、そんなんもあったんか」
 フラナ    :「うん、今日と明日と二回やるの(^^)」
 郁代     :「タン塩5分ほどしたら来るからまっとてね。佐古田くん」
 佐古田    :「(こっくし)……(わくわくわくわく)」
 前野     :「牛タンが、櫛に刺して焼かれてきたりして(笑)」
 郁代     :「あほな、そんなもったいないことできるかい!タン
        :塩はこの薄さが利益の元や!串に刺してなんて……高
        :ついて大変や!」
 前野     :「美味さじゃないんですね(笑)」
 郁代     :「……お、きたきた」
 下っ端1号  :「おまち、タン塩セット1丁!滝さん回収よろしく!」
 郁代     :「おう、ごくろーさん」

 で、届けられたのは網付き七輪とタン塩、その場で焼いて食え、という
わけである。

 佐古田    :「……(じーっと待ってる)」

 ぱたくたとうちわで扇ぎながら焼けるのを待つ。

 郁代     :「とゆーわけで、佐古田君おまち。今回は客引きの意
        :味も込めて只でええわ。」
 佐古田    :「(ぺこ)………♪」

 そんな一同を影から見ている三人の人影……

 仮面生徒1  :「(トトカルチョ人気三番…本宮和久、ダークホー
        :ス前野浩……確認)」
 仮面生徒2  :「(証拠は残すな、背後から狙うんだぞ)」
 仮面生徒3  :「(よし、おびき寄せてしばらく寝ていてもらうんだ)」
 前野     :「ん?なんか変な気配が…」
 仮面生徒1  :「(よし、そおっと近づくんだ)」

 前野     :「私も少し貰っていいかな?(笑)」
 仮面生徒×3 :(三方から近づいてくる)
 郁代     :「んじゃ、焼くな(笑)(じゅー)」
 佐古田    :「……(はむはむ)」
 フラナ    :「僕も食べる〜」
 本宮     :「あ、俺ももらおうかな…」
 郁代     :「うまさももちろん、利益もとーぜんやな(笑)」
 前野     :「ん〜。いただきま〜す(あ〜ん)」
 郁代     :「……(肉足りるかな)……」

 仮面生徒達の思惑も気づかず(前野除く)平和に肉を食っている。

 仮面生徒1  :「(ああっ!肉だよ肉食ってるよ!奴ら!)」
 仮面生徒2  :「(ちきしょう!こちとら肉なんてちっとも食べて
        :ないのに!(号泣))」
 仮面生徒3  :「(ああ、香りが肉の焼ける……)」

 前野     :「ところで、周りで哀愁を漂わせながら佇んでる覆
        :面クン達は、一体何かな?」
 郁代     :「……そんなに肉くいたいんやったら、表でもうってるで」

 仮面生徒1  :「(肉だよ……肉)」
 仮面生徒2  :「(ああ、肉…)」

 米米いっといて、視線は肉。

 仮面生徒3  :「って、お前たちっ!目の前の少しの肉と米50キ
        :ロどっちが大切なんだ!」

 目の前の肉(断言)

 前野     :「あの……もしもし?」
 郁代     :「(よしよし、撒き餌作戦成功や(ニヤリ))」
 仮面生徒2  :「だって肉だぜ!肉!俺もう一ヶ月も肉食ってない
        :んだぜ!」
 前野     :「お〜〜い」
 仮面生徒1  :「ちきしょう!肉も食えて喧嘩も強くて彼女もいる
        :なんて不公平だ!」
 仮面生徒3  :「そうだ!われらが肉と米の為に!」

 逆ギレして襲い掛かる三人。しかし肉は違うだろう、君ら。

 仮面生徒2  :「肉〜!!」

 三方からどっと飛び出してくる。
 が。

 郁代:「(それそれ、肉は旨いぞ〜)」

 ぱたぱたと肉の焼けるかおりが覆う。

 仮面生徒×3 :「はっ!肉っ!」
 前野     :「聞けよ(がしっ…ドンッ)」

 一瞬動きの止まった生徒1の後ろ頭をふんづかまえて掌底で徹する。
 容赦無しである。これからはセクシーデンジャラス前野と呼ぼう(笑)

 郁代     :「いきなりかい……(汗)」
 本宮     :「(箸に肉を持って見せる)肉ですよーほーら」
 前野     :「いや、ま〜この恰好と持ち物見れば、大まかな用
        :事は判りますし」
 仮面生徒2・3:「肉……」
 仮面生徒1  :「きゅぅ……」

 肉&脅しで既に戦意喪失の三人。しかし、揃いも揃って仮面にバット
もってジャージ姿は恥ずかしくないのか?

 前野     :「もっとも、すっかり肉に魅了されてますけどね(笑)」
 郁代     :「……闇討ちか……にしてはまたどーどーと(汗)」
 仮面生徒2・3:「あうう…すいません〜」
 前野     :「やっちゃいますか?どうせ、この恰好なら正当防
        :衛も成り立つでしょうし」

 なにげに血の気多い前野である。アンタこそ仮面かぶってるヨ(笑)

 郁代     :「……なんかかわいそうになってきたな……」
 本宮     :「とりあえず……米争奪戦なら、闘いで」
        :「(ぽきぱき)正々堂々相手しますから(にこり)」

 前野のマジ脅し&もとみーのにこやか脅しに震える二人。
 でも視線は肉。

 郁代     :「ま、喰いっぱぐれたくないんやったら、お前ら俺
        :んところでバイトするか?ここで戦うより確実に
        :(壱日分の)飯はくえるぞ」
 仮面生徒×3 :「もうしませんっ!!バイトしますっ!!させてく
        :ださいっ!!」
 郁代     :「とまあ、こういうこっちゃ。こっちで預かるから、
        :そちはがんばてな」

 鮮やかな肉更正である。

 前野     :「はいはい(笑)」
 本宮     :「さすが(笑)」
 郁代     :「ほれ、先に飯食わしたるから表の屋台の方に行くで」
 仮面生徒×3 :「ついていきます兄貴!!」

 人間言葉より食い気、心理だ。

 郁代     :「ほな、がんばってな〜。」
 本宮     :「なんか、うまいこと手玉にとってますね(^^;)」
 前野     :「可哀相にな…」

 そしてこの三人、今日一日めたくそにこき使われまくる羽目になるの
である。
 合掌。


米は風にのって(きません)
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 学園祭、恋人達のデートの場としてもなかなか良いかもしれず。
 しかし、このカップルには少々違う意味があるようで。

 前野     :「量子……なんでまた(^-^;;」
 量子     :「うーん、強いて言えば……」
 前野     :「強いて言えば?」
 量子     :「ほら…コシヒカリのあたしを呼ぶ声が風に乗って(笑)」
 前野     :「あのなー( ̄▽ ̄;;)」

 そりゃあ前野が心配理由もわかる。というか普通。

 量子     :「えっと……てへっ(笑)」
 前野     :「てへっ、じゃないだろ。怪我したらどうする気だ?」
 量子     :「そーゆーリスクを負ってこそ、得られるものもあ
        :るんだよ、うん」
 かける    :(怪我させる心配のほうが実効性が高いと思う……)
 前野     :「まったく……心配させるような事ばかりするなよ」

 この場合相手の心配も必要なのかもしれないが。

 量子     :「そこっ! なんかふくみありそうねっ!(びしっ)」
 かける    :「……聴きたい?」
 前野     :「人の話を聞かんか(ぐいっ)」
 かける    :(怪我させる心配のほうが実効性が高いと思う……)
 量子     :「いたたたた(笑)」
 かける    :(くすくす)

 しかし、かけるんどこで発言してるのだ?(^^;)

 前野     :「……気を付けるんだぞ」
 量子     :「わーってるって、いくらリスクを負うっても、ち
        :ゃんと考えてやってるから(笑)」
 前野     :「ん(笑)」

 そしてその両手にはめられたのはやったらゴッついグローブである。
 なんか妙な紋様がかいてあるよーーーーーな気がするのは気のせいか
どうか。

 前野     :「でも、このグローブはやめたほうが良いんじゃな
        :いか?(汗)」
 量子     :「だいじょぶじょぶ☆必殺技はとっとかないとねっ☆(笑)」
 前野     :「一般の大会だって事を忘れるなよ?」
 量子     :「もー、大丈夫だっていってるじゃん」
 前野     :「う〜む……」

 心配性、しかしこの場合もっともな心配のような気もする。

 かける    :「うーむ。これも愛情か(こごえ)」

 広い意味で。


控え室にて
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 一十     :「……なんじゃ、この面子は……(汗)」
 
 トーナメント表を見て思わず絶句する一。無理もない。
 隣のブロックには前野がいて、その又隣には本宮、ブラッド老人と千影さん
に尊さんまでいる。トーナメント過半数がある意味顔見知りである。
 そして、一回戦の対戦相手……。

 一十     :「緑さんって……、ベーカリーの緑ちゃんじゃないかぁっ!」

 正確には「元」ベーカリーである。

 前野     :「あ、一さんも出るんですか」
 
 複雑な表情で前野が声をかける。
 
 一十     :「いや、米が貰えるんなら……。しかし、なんで前野君や
        :こともあろうに尊さんまで」
 前野     :「大学のイベントと言うには盛りだくさんですね。どうし
        :ます、棄権しますか?」
 一十     :「んー、米は欲しいし、それに第一試合が棄権じゃ……」
 前野     :「?」
 一十     :「会場のテンションが下がる」
 前野     :「(苦笑)」

 実行委員が時間を告げる。もう一度ルールその他の確認の様だ。
 
 実行委員   :「……以上お知らせしたとおりです。ルールを守ってよろ
        :しくお願いします。ではそろそろ始めますんで準備とセコ
        :ンドよろしくお願いします」

 あたりを見まわす。ここには女性はいない(当然である)。
 と、賑やかな声。

 フラナ    :「もとみーは、第三試合だね」
 本宮     :「うん、そうみたい。けど……」

 前野、一と視線が合う。全員が複雑な苦笑を浮かべる。
 
 一十     :「フラナに、佐古田君がセコンドか。本宮君も出てるとは
        :思わなかったな」
 本宮     :「こっちこそ、です。それにしても、男女混合なんて」
 前野     :「ああ、参ったね。してやられたよ、千影お嬢様に」
 一十&本宮  :「成る程」

 運営委員   :「第一試合です。ええと、いちさん」
 一十     :「一です」
 運営委員   :「セコンドは?」
 一十     :「あ、えーと」
 本宮     :「一さん、セコンドいないんですか?」
 一十     :「うん、今あいつらいないから……。ま、何とかなるだろ」
 前野     :「なに、骨は拾いますよ」
 一十     :「よろしく頼むわ」

 やがて、頼んでいたテーマ曲が鳴り響く。
 植木等の「黙って俺についてこい」だ。

 一十     :「しかし、緑ちゃん相手にどう戦ってんだか」

 やがて拍手のなか、コールがきこえた。
****************************************************************
えいっ

 というわけで、この後緑ちゃんvs一さんの試合に続きます。
その前にこんなシーンいれたいとかいうのがあったら、いれちゃってください。









    

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