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Date: Tue, 14 Dec 1999 19:00:29 +0900
From: 瑠璃 <lurimu@geocities.co.jp>
Subject: [KATARIBE 16933] [HA06P] 『朽葉色のセーター(仮)』 〜序〜
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199912140958.SAA07698@mail.geocities.co.jp>
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こんにちは、瑠璃@人間の自制心なんてあてにならないものだ(爆) です〜。
試験前の逃避力、利用せずにはいられない性格のようでして……(汗)
どっかで言っていた、璃慧のクリスマス絡みの話です。
季節は12月の初めを想定してます。
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『朽葉色のセーター(仮)』 〜序〜
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偶然? それとも……
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師走。
外は風が吹き荒れていたが、店内は心地良い暖かさに包まれていた。
もうすっかり、馴染みになったこの書店。
そういえば、あの人が教えてくれてところだった――。
璃慧 :「えっと……」
いるのはいつもと違う本棚の前。
背表紙の上、目を走らせながら思う。
璃慧 :(ったく、何で今まで気づかなかったかなあ……)
そう、もう12月なのだ。つまり、クリスマスもあともうすぐ。
去年までは縁もなかった日だけれど、でも今年は…………。
璃慧 :(こんな時でもないと、送れないもんね)
久しぶりに何か編んで、プレゼントしよう。そう思ったのだが。
何を作ろうか、決めかねて。
試験前の逃避力も手伝ってか、気がついたらふらっとここまで来ていた。
瑞鶴の本棚の前まで。
時たま手を伸ばして、ぱらっとめくってみては、また戻して。
そんな繰り返しで、時間は過ぎていく。
しばらくして、手にしたのは、朽葉色のセーターが表紙の雑誌。
璃慧 :(あ、なんかイメージに合うかも……)
と、取り出して眺めていると。
不意に。ガラガラっと、硝子戸が開く。
吹きこんできた冷たい木枯らしに、そちら側を振り向くと。
レジに居る女性に軽く挨拶しながら入ってきたのは、長身痩躯の男性。
………………
美樹 :「あ、どもです」
軽く会釈をして、中に入ってくる。
まだ、こっちには気づいていないみたいだけど……。
璃慧 :(え……??!! かむにゃ……)
別に普通にしていればいいのだろうに、慌てて手にしていた本を棚に戻した。
頬、熱くなっているみたい。
感覚はあるけれど、実感はない。それくらい、動転していた。
美樹 :「あ、輝さん。どもです」
気づいて、声をかけてきてくれた。
璃慧 :「あ、かむにゃ…………」
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で、とりあえずきる。
なんか、璃慧ちゃん純情だなあ(笑)
であであ〜。
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瑠璃(Lurimu)
YHayamine@aol.com
lurimu@geocities.co.jp(ポスぺ入れました〜)
翼ひろげて 〜夢幻界への誘い〜
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