[KATARIBE 16933] [HA06P] 『朽葉色のセーター(仮)』 〜序〜

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Date: Tue, 14 Dec 1999 19:00:29 +0900
From: 瑠璃 <lurimu@geocities.co.jp>
Subject: [KATARIBE 16933] [HA06P] 『朽葉色のセーター(仮)』 〜序〜
To: kataribe-ml@trpg.net
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 こんにちは、瑠璃@人間の自制心なんてあてにならないものだ(爆) です〜。

 試験前の逃避力、利用せずにはいられない性格のようでして……(汗)
 どっかで言っていた、璃慧のクリスマス絡みの話です。
 季節は12月の初めを想定してます。

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『朽葉色のセーター(仮)』 〜序〜
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偶然? それとも……
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 師走。
 外は風が吹き荒れていたが、店内は心地良い暖かさに包まれていた。
 もうすっかり、馴染みになったこの書店。
 そういえば、あの人が教えてくれてところだった――。

 璃慧     :「えっと……」

 いるのはいつもと違う本棚の前。
 背表紙の上、目を走らせながら思う。

 璃慧     :(ったく、何で今まで気づかなかったかなあ……)

 そう、もう12月なのだ。つまり、クリスマスもあともうすぐ。
 去年までは縁もなかった日だけれど、でも今年は…………。

 璃慧     :(こんな時でもないと、送れないもんね)

 久しぶりに何か編んで、プレゼントしよう。そう思ったのだが。
 何を作ろうか、決めかねて。
 試験前の逃避力も手伝ってか、気がついたらふらっとここまで来ていた。
 瑞鶴の本棚の前まで。

 時たま手を伸ばして、ぱらっとめくってみては、また戻して。
 そんな繰り返しで、時間は過ぎていく。
 しばらくして、手にしたのは、朽葉色のセーターが表紙の雑誌。

 璃慧     :(あ、なんかイメージに合うかも……)

 と、取り出して眺めていると。

 不意に。ガラガラっと、硝子戸が開く。
 吹きこんできた冷たい木枯らしに、そちら側を振り向くと。
 レジに居る女性に軽く挨拶しながら入ってきたのは、長身痩躯の男性。
 ………………

 美樹     :「あ、どもです」

 軽く会釈をして、中に入ってくる。
 まだ、こっちには気づいていないみたいだけど……。

 璃慧     :(え……??!! かむにゃ……)

 別に普通にしていればいいのだろうに、慌てて手にしていた本を棚に戻した。
 頬、熱くなっているみたい。
 感覚はあるけれど、実感はない。それくらい、動転していた。

 美樹     :「あ、輝さん。どもです」

 気づいて、声をかけてきてくれた。

 璃慧     :「あ、かむにゃ…………」


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 で、とりあえずきる。

 なんか、璃慧ちゃん純情だなあ(笑)


 であであ〜。


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瑠璃(Lurimu)
YHayamine@aol.com
lurimu@geocities.co.jp(ポスぺ入れました〜)

翼ひろげて 〜夢幻界への誘い〜
http://members.aol.com:/lurimu/wing/index.htm
(http://www.geocities.co.jp/Bookend/1229に移転中)

    

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