[KATARIBE 16862] [HA06P]: 「人見知りの認識度」

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Date: Sat, 11 Dec 1999 01:59:31 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 16862] [HA06P]: 「人見知りの認識度」 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199912101659.BAA29001@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 16862

99年12月11日:01時59分28秒
Sub:[HA06P]:「人見知りの認識度」:
From:E.R


      こんにちは、E.R@返事がある前に書くのはやめんかい(汗)です。
  瑠璃さん、こんにちは。

 いあ、以前より、瑠璃さんが「人見知り激しいんだよう(本体さん、分身さんともに)」
と嘆いていたのを見ていまして……

 というわけで、ふぁらんどーるっ☆で、
 定価は200円で、静かに無言を通した一名によって、布石を打ちました。
 (こいつってば……)

 時系列は、定価は〜の、直後です。

**************************************
「人見知りの認識度」
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 がらがら、と、硝子戸が閉まる。
 猫がふすん、と鼻を鳴らして、定位置に戻る。

 店長     :「……しーかしなあ」
 花澄     :「何?」
 店長     :「さっきの子」
 花澄     :「へ?」
 店長     :「2人のうち、髪の長い子」

 はいはい、と、花澄は頷く。

 花澄     :「璃慧ちゃん、って子のほうね?」
 店長     :「そうだっけか……いやとにかく、あの子は……」

 ちょっと考えこんで。

 店長     :「意外だ」
 花澄     :「?」
 店長     :「えらい元気のいい子かと思ったんだが」
 花澄     :「は?」
 店長     :「いや……この前の定期演奏会で、クラリネット吹いてた
        :子だ」
 花澄     :「……成程……って、それで元気がいいの?」
 店長     :「いや、そのあとに、知り合いのところでなんか勢いよく
        :問い詰めてたから」
 花澄     :「……店長」
 店長     :「あ?」
 花澄     :「要らないことばっか観察してるね(汗)」
 店長     :「お前に言われるかそれを(憮然)」
 花澄     :「言いますとも」

 ああでも、と、花澄が笑う。

 花澄     :「それって、お友達に向かって、じゃない?」
 店長     :「そうだろうけど」
 花澄     :「それならわかる。結構人見知りが激しい人って、親しく
        :なると態度が激変することが多いから」
 店長     :「……ふむ」
 花澄     :「それに、人見知りって、自分が思ってるほど他人が気が
        :ついてくれてるわけでもないし(苦笑)」
 店長     :「まあ……確かに(苦笑)」

 双方。
 互いに人付き合いの下手糞さは熟知した兄妹である。

 花澄     :「ほら、野枝実、っているでしょ、私の友人に」
 店長     :「ああ、あの小柄な」
 花澄     :「あの子、良く、誰も自分が人見知りしてることに気が付
        :いてくれない、って文句言うけど……」
 店長     :「人見知りするのか(汗)」
 花澄     :「するの。とっても(笑)」

 但し、と付け加える。

 花澄     :「腕を組んで、相手の顔をじーーっと睨み付けてるけど、
        :その間」
 店長     :「………成程な(嘆息)」
 花澄     :「人見知りって、基本として皆そうじゃないのかな、って
        :だからあの子見てると思うようになった。ただ、皆に気が
        :付いてもらえるか、もらえないかだけの違いで」
 店長     :「まあなあ(苦笑)」
 花澄     :「それに、私達だともう、人見知りって言葉では逃げられ
        :ないもの」
 店長     :「……まあな(苦笑)」

 どれほど人と話すのが苦痛であろうとも。
 どれほど人と話すのが怖いことであろうとも。

 花澄     :「強くなりますって(笑)」
 店長     :「それくらいで強くなったうちに入るかよ(苦笑)」

 ぐる、と猫が喉を鳴らした。

***************************************
 
 ちうわけで。
 はい、実話(笑)
 大学四年間、毎休みごとに、新幹線で実家に帰ってましたが
そのたびに、自動切符売り場を探しては、切符買ったのが己です。
 つまり……緑の窓口で、おばさんにむかって話せなかった(核爆っ)

 …………当時ですら、誰も信用してくれませんでしたが(苦笑)

 ぽんぽん、何でもはっきり言う子が
「あたし、連絡網で人のうちに連絡するのさえ嫌なんだ」と言ってみたり、
 異国で、ぼかぼか異人さんの友人こさえるくらい活発な子が
「あたし人付き合い苦手なの、何で分かってくれないの」と涙ぐんだり。

 彼女達も、戦ってるんだな、と。
 己も戦わねばな、と。

 っても(汗)
 未だに出張のたびに、旅館探して電話するのって凄く苦手ですが(爆滅)
 #ええ、恐ろしいほど丁寧語になるし。
 #「申し訳有りません、一泊なんですが、部屋はございますでしょうか?」とか

 一つ一つ。
 強くなるな、と。
 庇ってくれてた人の故にも、強くならねばな、と。

 なんてこと、考えてました。

 であであ。





    

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