[KATARIBE 16764] [HA06]EP: 『米!米!米』大会前追加分

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Date: Tue, 07 Dec 1999 03:24:02 +0900
From: edamatsu <edamatsu@gold.ocn.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 16764] [HA06]EP: 『米!米!米』大会前追加分
To: "語り部ML" <kataribe-ml@trpg.net>
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くすのきです。

米3の追加分、無道邸編をかかせていただきます。

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登場人物

  無道千影(むどうちかげ)
    無道邸主人のヴァンパイアハーフ。
    魅惑の銀髪美少女☆

  ブラッドサッカー
    千影の所有する魔剣で無道邸の執事。
    人間形態ではガタイのいい「Wヒゲ」のじーさま(笑)

  豊秋竜胆(とよあきりんどう)
    無道邸住人。
    とある事情で、現在は千影の血縁に。

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(無道邸にて)

執務を終えて部屋を出るじいや。
中庭がなにやら騒がしい。

ブラッド    :「…………むぅ?」

見れば、館内守衛の重装のリビングアーマー共ががしゃがしゃと
動き回っている。

ブラッド    :「……くおら、キサマ等っ!そんなところでなにをしておるかあ
あ!」
千影        :「あ、じいや」

鉄の塊のなかに主人の顔。

ブラッド    :「お、お嬢様っ!?……まさかこやつらお嬢様を手にかけようと
っ!?」
千影        :「え〜〜、ちがうよぉ……あっ」
動く鎧達    :『ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャッ!!』

ブラッド    :「おお、お嬢さまあ〜〜!……おのれ、許さんぞおおお!」

窓から飛び出しずだんっ!っと着地。鎧の群れに猛然とかけよる(笑)

ブラッド    :「守るべき主人と侵入者との区別もつかんとはっ!」
千影        :「っと、……じいや?」
ブラッド    :「この、ガラクタ共があっ!」
千影        :「……じいや〜〜」
ブラッド    :「お嬢様を傷つけた罪、万死に値する!キサマ等、まとめて解体
した後
            :鋳造しなおしてくれるわっ!」
千影        :「じ・い・や」
ブラッド    :「一同、そこへなおれえええええええええええい!」
千影        :「じいやってばっ!」

ずびしっ

……と、後頭部に奇麗にチョップが決まる。

ブラッド    :「おぉおうっ!?」
千影        :「落ち着きなさいってば」
ブラッド    :「し、しかし……」
千影        :「私、なんともなってないでしょ?」
ブラッド    :「はあ……で、ですが(汗)」
千影        :「訓練よ、訓練☆」
ブラッド    :「訓練ですと?」
千影        :「そうそう。格闘技の訓練☆」
ブラッド    :「……訓練等なさらずとも。いざとなれば、この爺めが、例え命
尽きようとも
            :お嬢様を御守りいたしますゆえ」
千影        :「ん〜〜……それは嬉しいんだけど」
ブラッド    :「ですから、どうか危ない事はお控え下さいますようお願いいた
します」
千影        :「でもほら、じいやに頼ってばっかりだといけないかなーって」

ブラッド    :「……しかしっ、しかしですっ!!(汗)」
千影        :「魔剣がないとなにもできないなんて、次期無道家当主として恥
ずかしい
            :でしょ?(にこ)」
ブラッド    :「……お嬢様」
千影        :「私が強くなったら『いつもの仕事』ももっと早く終わらせるこ
とができるし
            :じいやにだって、楽してもらいたいの☆」
ブラッド    :「お、お嬢様……なんという……なんという勿体無いお言葉っ
!」
千影        :「ね?(にっこり)」
ブラッド    :「欧州におられる旦那様、奥様!お聴きいただけましたでしょう
か(泣)
            :千影お嬢様はこんなにも立派になられましたぞ!(目の幅涙)」

千影        :「また始まった……(苦笑)」
ブラッド    :「お仕えしてこれ程嬉しいことがございましたでしょうか。この
ブラッド
            :まさに感無量でございます!(目の幅涙)」
千影        :「(しょうがないなあ……)」

背中を向いてぺろっと舌を出すチカちゃん。
一人でさらにもりあがりを見せるじいや。

と

竜胆        :「ただいまあ〜〜」
ブラッド    :「っとと、これは竜胆様。おかえりなさいまし」
千影        :「おかえり、おねえちゃん」
竜胆        :「ちか、調子どお?」
千影        :「んー、まあまあ、かな?」
竜胆        :「頑張ってねえ。なんてったって、賞品が賞品だしさ(笑)」

ブラッド    :「……賞品?(ぴくっ)」

竜胆        :「大学程度の格闘大会だもん、ちょっと気合いれりゃ、楽勝でし
ょ
            :楽勝☆」

ブラッド    :「……格闘大会?(ぴくくっ)」

竜胆        :「優勝したらお米50kgだよお。絶対とってきてね(笑)」

ブラッド    :「……お嬢様、どういうことですかな?(ひくひく)」
千影        :「え、ええと、その〜〜(汗)」
ブラッド    :「竜胆様?(ぎろり)」
竜胆        :「あ、あう(汗)」

千影        :「(おねえちゃん、だめだよ〜〜)」
竜胆        :「(え、だってじいやさんも当然知ってるもんだと思って……
)」
千影        :「(言ってないよぉ。だってじいや、私がこういう事するの嫌が
るもん)」
竜胆        :「(あっちゃ〜〜)」
千影        :「(あ、じいやの顔……#がたくさん浮いてきた〜〜)」

ブラッド    :「……こほん」
千影        :「あ、あのねじいや☆」
竜胆        :「こここ、これにはいろいろと事情があって、その……(汗)」
ブラッド    :「お嬢様」
千影        :「……はい(汗)」

ブラッド    :「なりませんぞおおおおおおおおおおおおおおお!」

吹利の空にセリフが描かれるくらいの喝が飛ぶ(笑)

ブラッド    :「よいですかお嬢様っ!無道家の当主たろう者が、そのような
下々の
            :祭りに興じるなどもってのほか、絶対なりませんぞっ!」
千影        :「でもぉ〜〜……」
竜胆        :「……申込、もう済んじゃってるし……(汗)」
ブラッド    :「しかもよりにもよって、格闘大会等と!ああ、なんという嘆か
わしい……
            :よいですかお嬢様!」
千影        :「はいっ(汗)」
ブラッド    :「そんなものに出なくとも、米などこの私めが最高級魚沼産コシ
ヒカリを
            :いつでも御用意してさしあげますっ」
千影        :「……」
竜胆        :「も、申込は……」
ブラッド    :「キャンセルなさいませっ!」
千影        :「で、でもね。申し込んで出なかったら、負けになっちゃうよ、
不戦敗」
ブラッド    :「負け、ですと?(ぴくっ)」
千影        :「闘わずして、『負け』が決まっちゃうんだよ?」
ブラッド    :「む、むむう……(汗)」
千影        :「無道の家のものは、例えどんな相手でも決して敵に背を見せず
逃げるような
            :ことがあってはならないって、子供の時から教えてくれたの、じ
いやだったよね?
            :あと、自分のした約束は必ず守る事、とか」
ブラッド    :「……そ、それは、そうですが……(汗)」
竜胆        :「(ほんとにそんなこと言ってたの?)」
千影        :「(まだこっちに来る前の話だけどね)……1度申込んで当日行
かないなんて
            :私が約束を破ることにもなっちゃうんだよ?じいやはそれでもい
いの?」
ブラッド    :「む、むむむ……ぐぐぐぐぐ(汗)」

竜胆        :「(悩んでる悩んでる)」
千影        :「(この分ならもうじき納得するよ☆)」
竜胆        :「(家とか血筋とか名誉にこだわるひとだからねえ……人じゃな
いけど)」
千影        :「(もうちょっとアバウトになってくれるといいんだけどな)」

ブラッド    :「わかりました、お嬢様」
千影        :「ほんと?」
竜胆        :「(ふい〜〜)」
ブラッド    :「ただし」
千影        :「なあに?」
ブラッド    :「無道家の代表として、私がお嬢様の代わりに出場いたします
!」
千影        :「でもじいや、格闘技なんてできないでしょ?(汗)」
ブラッド    :「なんの、何事も為せば為る、でございますぞ」
竜胆        :「……なんかベクトルが違う方向へ向いた……」
ブラッド    :「お嬢様のお望みの品、この爺がかならず獲ってごらんにいれま
すぞ!」

こう、と決めたらすぐに始めるブラッド翁。
リビングアーマー達を引き連れ、戦闘訓練をはじめたり(笑)

竜胆        :「しかも、やる気出てるし……(汗)どうするの、ちか?」
千影        :「う〜ん……当日の飛び入りで申し込むってのはどうかな?」
竜胆        :「案としてはいいけど……あとでまた怒られるよ(汗)」
千影        :「でも、出ちゃったらしょうがないし☆まあ、気楽にいこうよ
(くす)」
竜胆        :「そーだねえ……」

はてさて、どうなることやら、で。
本編へ続く(ちょーん)
**********

オチちゃえ。
以上、無道邸の一幕でした〜〜

くすのきでした。
edamatsu@gold.ocn.ne.jp






    

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