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Date: Sat, 4 Dec 1999 16:28:16 +0900 (JST)
From: ji-guy@dike.dricas.com
Subject: [KATARIBE 16733] [HA06P] 『仔犬のその後』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199912040728.QAA22591@mailsv1.dricas.com>
X-Mail-Count: 16733
吉GUYです。
IRCでやった仔犬の話のその後です。
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登場人物
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金元吉武 :整体師兼武術家。おせっかいで伊左見優麻から仔犬の引取先の面倒
見を請け負ってしまった。
?????:吉武と過去に何等かの関わりがある人物。
中年の婦人:吉武の得意先の奥さん。犬好き。因みにこの夫婦に子供はいない。
何故
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仔犬 :「くんくんくん」
吉武 :「(…………何故…引き受けたのかな……)」
仔犬を抱いて歩く吉武。
吉武 :「(…助平根性…か……)」
先ほどの涙ぐんだ女性の顔を思い出し、自分の中でそういうことだと決めてお
こうとするが……。
回想
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?????:「あなたは、また、そんな風に言うのね。」
吉武 :「………………」
?????:「あなたの言う『強さ』は、寂しいな。それに……」
吉武 :「………………」
?????:「まるで、もがいているみたい」
吉武 :「……もがいている?」
?????:「あなたは、自分の弱さを知っている、自分の弱さを認めてそれ
:を克服するために、何者にでも挑んでいく。それがもがいている
:……そんな風にみえる……」
吉武 :「…………それの…何が悪い」
?????:「あなたはそれでいいのかもしれない。でも、あなたの様にでき
:ない人もいるの。自分の弱さを見たくない人もいる。逃げること
:で自分を保てる人もいるの。」
吉武 :「……弱い奴が悪い。何もできないのは…悲しい目に会うのは、
:力が無いからだ。」
?????:「そう信じて、誰もが強く生きていけるの?」
吉武 :「………」
?????:「あなたの生き方は、何かを切り捨てて行くばかり……」
吉武 :「………」
?????:「探さないの? 強さも弱さも飲み込める本当の強さを。」
吉武 :「………………………………………………………………」
?????:「本当に強ければ、弱い人も支えていける…私はそう信じたい。
:あなたがそんな人だったら……」
SE:ピーンポーン
表札に大勢の名前があるかなり大きな邸宅の前に辿り着く。
吉武 :「(…………あの頃は、必死で強がってたな)」
仔犬 :「くぅーん」
吉武 :「(……挑むということも……弱い故に生まれる行為……か…)」
仔犬の行く先
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犬1 :「わんわんわんわん」
犬2 :「わんわんわんわんわんわんわん」
犬3 :「きゃんきゃんきゃんきゃん」
吉武 :「…………」
中年の婦人:「あら、遅いじゃない。主人、首を長くして待っているのよ。」
吉武 :「……すいません。」
仔犬 :「くぅーん、くぅーん」
中年の婦人:「まあ、可愛い、どうしたの? その子」
吉武 :「……実は……」
吉武は事情を説明する。
中年の婦人:「いいわよ、七匹飼うのも、八匹飼うのも変わらないし(笑)」
婦人は快く引き受けてくれた。仔犬を抱いて涙ぐんでいた女性の顔を思い起こ
す。肩の荷が降りた気分だった。
吉武 :「……少し、似ていたか……そのせいかもな……」
中年の婦人:「え、何?」
吉武 :「あ、いや、何でもありません……」
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という訳で、仔犬のその後と吉武の甘さに関してはこ〜んな感じです(^^; >
IRCで居合わせた皆様ご意見を。
#おかしい、吉武はズッコケ(古)でダラダラ行くキャラのハズだったのに……最
近路線がど〜も(汗) だいたい『?????』って誰よ?(爆)
吉GUY ji-guy@dike.dricas.com