[KATARIBE 16719] Re: [HA06P] 『れっつ ふぁらんどーるっ☆(仮)』

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Date: Fri, 3 Dec 1999 18:19:21 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 16719] Re: [HA06P] 『れっつ ふぁらんどーるっ☆(仮)』 
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99年12月03日:18時19分19秒
Sub:Re:  [HA06P]『れっつ ふぁらんどーるっ☆(仮)』:
From:E.R


      こんにちは、E.Rです。
 ファランドール関係者の方々、こんにちは。

 というわけで、当日、観賞の風景流します。
 美樹さんと、刹那さん、ちょっと引っ張り出してます。
 音楽観賞の風景なので、一応、店長の一人称ですが。

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楽器と人と〜瑞鶴店長の視点より
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 舞台から数列離れた席に座ってから、あたりを見まわした。
 結構、人が入っている。そのうちのある程度は演奏者達の家族が占めている
のだろうが。
 すうっと、彼の斜め前を横切った人影があった。
 あれは……うちの常連の一人だ。
「あ、こんにちは」
 座ろうとして向こうも気がついたらしい。
「こんにちは」
 成程、と納得する。フラナがまとめて数枚持っていった後、数日経つといつ
のまにか券が消えていたのだが、多分その一枚はこの常連さんが持って行った
のだろう。
 案外……聞きに来る人がいるんだな、と。
 納得してから、苦笑する。
 案外などと言ったら、演奏する面々はさぞ怒ることだろう。

 入り口で手渡されたプログラムを開いて、眺める。
『1:美しく青きドナウ:J.シュトラウス』
『2:ファランドール(「アルルの女(第二組曲)」)ビゼー』
『3:交響曲第36番:リンツ:モーツァルト』

 ちょっと、考える。
 1と2は、これはもうかなり有名な曲なのだが……
3は……どんな曲だったろうか。

 プログラムを開く音。人を探しているらしい声。すみません、と、小さな声。
 その全部が合わさってざわめきになる。世界一流のオーケストラの演奏会で
も、高校の演奏会でも、それはやはり同じようなざわめきだ、と思う。
 日常から、数時間の非日常に移り変わる為の、準備の数分かもしれない。

 ブザーが鳴る。
 幕の後ろから現れる……演奏者達。きゅっと、緊張し切った顔をして。
 タクトが揺れる。
 曲が始まる。
 なかなか……上手い。

 高校くらいの管弦楽の演奏では、時折、管楽器と弦楽器の間に差がある。
 管楽器というのは、大概の場合二桁の年齢になってから習い始める場合が多
いという。これは管楽器を演奏するのには、それくらいの体格が必要だから、
ということらしい。
 それに対して、弦楽器のうちでもヴァイオリンなどは、幼稚園に入る前から
練習を始める人々もいるわけで。
 そういう人が一人いるとこれはかなり目立つ。
 とすると、ヴァイオリンを弾いている彼女も、その類なのだろう。
 背の高い、女生徒。瑞鶴にポスターをはりに来た顔なので覚えがあるのだが、
それ以上に、演奏する姿が目立つ。
 ヴァイオリンが、軽い。
 軽い、というのは変かもしれない。が、弾いている姿が楽器を負担としてい
ない、という印象を受ける。楽器に振りまわされるのではなく、楽器を弾いて
いる、という……
 
 斜め前の席の頭が、ぴょこん、と起きあがった。
 起きあがるまでは気がつかなかったのだが、どうやら今まで眠っていたらし
い。
 ドナウ……眠くなる曲にも聞こえないのだが。
 中学生か、高校生か……つまりは夜更かし組なのだろう。多分友達が演奏し
ているのだろうが……
 見つかっていたら、あとで怒られるだろうに。
 曲のほうは終盤。フルートの少女がひどく真剣な目をして指揮者を見ていた。


 そして、ファランドール。
 乗りの良い曲だけに、演奏している面々もその勢いに乗っかっているのがわ
かる。金管楽器の面々が特に。
 しかし、やはり目の前に演奏者を見つつ聞くと、曲の難易度……というか、
難しい部分が良く分かる。金管が高らかに音を響かせる合間の、細かい刻みの
繰り返し部分は……これは、多分、演奏している木管楽器の面々にとっては厄
介な部分だろう。テンポが速い上に休みが無い。
 クラリネットを吹いていた小柄な女生徒が、パートの切れ目に、ちょっと顔
をしかめて右手に視線を流し、素早い動きで結んで開いた。
 よほど手が凝ったのかもしれない。

 そして、トリの部分の、全楽器の渦巻くような音。そして最後の三音。
 ぱん、と歯切れ良く最後の音が決まって。

 一瞬沈黙。そして拍手。
 必死だった顔が、ふうっとほころんで。

「これで、第一部を終わります。休憩は10分です」

 アナウンスが流れた。

********************************

……ちうわけで。
書いたもん勝ちの世界かも(爆滅)
一応、望ちゃん、璃慧ちゃん、悠ちゃん、それぞれ出してみました。

えと、一応、この二曲は知ってましたので(中学の頃の観賞曲だ(笑))
たーぶん、変なこと書いてない………………と思うけど(汗)
ばしばし訂正お願いします(汗)
#結構、ごんべさんの表現もお借りしてるし(滝汗)

 楽器が軽い、というのはこれ、実は、ヨー・ヨーマの演奏を見て思った
ことです。
 チェロと人とが一体になっているというか、チェロが手から連続して
繋がっていると言うか。既に重さが無いかのように。
 ので……望ちゃんの表現になってたりします。

うとうとしてたのが刹那くんですね(笑…ってこら(汗))
はい、璃慧ちゃんあたりに見つかって、げしげしされてください(笑)

> いつのまにか、かなり大型のEPになってしまっているなぁ……
> きれいにまとまるの、いつでしょう(汗)

いあ、それはもう、どかどか書いて、
皆をどかどか引きずり出してゆくのです(ぉ
そのうちなんとか…………なる場合もある(おいおいおいっ)

 ではでは。





    

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