[KATARIBE 16689] [HA06P] エピソード『とあるゲームセンターでの一風景』

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Date: Wed, 01 Dec 1999 00:58:40 +0900
From: s031044@center.wakayama-u.ac.jp (K.Nakayama)
Subject: [KATARIBE 16689] [HA06P] エピソード『とあるゲームセンターでの一風景』
To: kataribe-ml@trpg.net
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ども、天狼@ATOKの辞書が壊れた...(T-T)デシ。

以前(一ヶ月近く前)のチャットログを編集し、EP化したものです。

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エピソード『とあるゲームセンターでの一風景』
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登場人物
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 天方 狼介 (あまがた・ろうすけ):意思具象能力を持つ大学生。
                  最近は異能を使うことは少ない。
 水島 緑 (みずしま・みどり)  :
 蒼月 かける (あおつき・かける):
 如月 刹那 (きさらぎ・せつな) :


本編
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 吹利市内のとあるゲームセンター。そこで音ゲーをしている人は数日前に入
った新作に集まっていた。

 狼介    :「曲がほぼ一新されてますので、やってみないと分からない
        ですね、これは...」
 緑     :「ほとんど新曲……」
 かける   :「うぐぅ。豆ができてあしがいたいよぅ」
 狼介    :(苦笑)
 狼介    :「あ、空いたみたいですけど先にします?」
 かける   :「うぐぅ。見学」
 狼介    :「では、先に行かせてもらいます」(コイン投入)

 コインを投入し、ゲームを始める。キャラクター選択の後にモード選択とな
る。どんな曲があるか分からなかったが、以前から決めていたとおりノンスト
ップモードを選択する。

 狼介    :(うーん、どれがいいかな....ん?)

 どれがどのような曲なのかタイトルだけでも見てみる。その時ふと
「ROULETTE」で手が止まった。それは、それは、前半2曲がベーシック、後半
2曲がアナザーであること以外は4曲全てがランダムで決まるようだった。

 狼介    :(どうせどんな曲があるのか分からないのだし...)

 決定ボタンを押すと、前作同様開始時に扉が開くアニメーションが映る。白
の背景に書かれた曲名は「PARANOiA Rebirth」...

 狼介    :「げっ、いきなり....(汗)」
 かける   :「あ”」
 緑     :「あう(汗)」

 初見ではほとんど歯が立たず、すぐにゲージが無くなってしまう。

 狼介    :「初見でこれ、無理です...(^^;;;」

 そう言いつつも次の人のために荷物を持って移動する。

 緑     :「きついですねぇ……」
 かける   :「ひでぇ譜面……」
 狼介    :「誰も行かないのでしたらもう一度しますけど...」
 かける   :「うぐぅ。いちどやってみよう」

 コインを入れ、キャラ選択の後Midiumを選択する。

 かける   :「曲が増えてる…… 円盤だらけ」

 一通り選択してみた後、彼は「PARANOiA Riberth」を選曲した。

 緑     :「がんばってください〜」
 かける   :「うぐぅ。うぐぅ。うぐぅ」
 かける   :「うぐぅ。うぐぅ。うぐぅいたいよ」
 狼介    :「豆がつぶれたみたいで...」
 SE    :ガシャーンッ(金網と共に「Fales」の文字が画面に映る)
 かける   :「うぐぅ。つぶれてないよ」

 どうやら勘違いのようだった。ゲームの方は半分もいかないうちに終了して
いた。

 緑     :「あ、じゃぁ……次いきます」

 コインを投入しキャラを選んだ後、無難にMidiumを選択して選曲画面に移る。

 筐体    :がちゃんがちゃんがちゃん

 私やかける君のようなことはせず、慎重に自分が出来そうな曲を選んでいる
ようだった。

 狼介    :(とりあえず、どんな曲があるか見てよう...)
 緑     :「あ、バタフライの早いのありますねぇ」(始める)

 彼女が選んだのは前作にもあったバタフライ。ただし今度は速度が早くなっ
ている。

 緑     :(足符の記録開始……)

 しばらくやっていなかったと言っていたものの危なげなく曲をこなしていく
ようであった。

 緑     :「はう〜速かったですぅ」

 そう言いながら次の曲を選ぶ。

 緑     :「ああ、ブンブンの速いのもある〜」

 二曲目も前作にあった曲。ところが、バタフライ以上に早くなっている。

 狼介    :「バタフライはBPM170、ブンブンはBPM180、でしたっけ…」

 ちなみに、前作ではどちらも120程度だったと思う。

 刹那    :(へ〜早いバージョンもあるんだぁ)
 緑     :「ああ、速かった(苦笑)」

 この曲も問題なくクリアし、3曲目を選択しだす。

 緑     :「あ、これ2ndReMIXに入ってたやつだ」

 結局、最後の曲も問題なくクリアする。

 緑     :「はぁ、終わりました……」

 久しぶりに踊ったのもあったのか疲れた様子でこちらに来た。が、汗は全く
かいていないようでもあった。

 緑     :「うう、難易度が上がってる気が〜」
 かける   :「そーだね」
 狼介    :「確かに上がってますね...」
 刹那    :(あっ次僕の番だ♪)
 狼介    :(オリジナルが何曲かあるな...)
 刹那    :(終わったみたいだから僕もやろ〜っと♪)

 他に人も居ないようなのでもう一度しようと筐体に近づいたとき、一人の少
年もまた筐体に向かうところだった。

 狼介    :「さて...あ、先にどうぞ」>刹那君

 そう言って彼に順番を譲る。(もともと順番なんてなかったが...)

 刹那    :「あっ、、、はい」>狼介
 狼介    :(とりあえず他にどんな曲があるんだ?)
 刹那    :(コイン導入)
 刹那    :(ん〜とりあえずMidiumを選んで、キャラはこれでいいか)
 刹那    :(いっぱい曲あるなぁ何にしよう)
 刹那    :(SMILE.dkの新曲にしよ〜っと)
 狼介    :(あ、結構上手だ,..)

 自分とは異なり、確実にスッテプを刻んでいく少年は問題なく1曲目を終え
た。

 刹那    :(ふ〜、んと次はなんにしようかなぁ)
 刹那    :(簡単だったからまずはアナザーに上げてっと)
 緑     :(アナザー……いきなり足符2倍だぁ)
 狼介    :(アナザー、きつそう...)
 刹那    :(次はさっきの人がやってたバタフライの速いやつやろ〜っ
        と)

 次に彼が選んだのは緑さんが最初にしたのと同じ曲だった。ただし、ベーシ
ックとアナザーとでは譜面はかなり異なっていた。それでも少年はきちんとス
テップを刻んでいる。

 刹那    :(なんか歌詞が付いてるし、、、、)
 刹那    :(ふ〜終わった 最後はなんか難しいのにしよ〜っと)
 刹那    :(おっLOV TO MEがある)
 狼介    :(うわ、難易度7...)
 刹那    :(これにしよ〜っと♪)
 緑     :(あ、LuvToMeだぁ)

 少年が選んだのは他のゲームから移植された曲のようだった。曲が開始する
と、それは8分ペースのステップの連続だった。

 刹那    :(うわ〜結構難しい〜)

 何度か危なくなりながらも最後まで踊りきっていた。

 刹那    :(ふ〜なんとかクリアーできたぁ)
 狼介    :(うわ、クリアしてるし...)

 ギャラリーの中から自然発生的に拍手が起こる。

 刹那    :(えっなんで拍手が、、、)
 刹那    :(まぁいいや 次の人がいるからさっさとどこっと)

 少年と入れ違いに筐体に向かう。

 狼介    :(うーん、なんかやりにくいかも...)

 私はそれほど難易度の高い曲が出来るわけではないため、上手な人の後にプ
レイするときはいつもやりにくく感じてしまう。コインを投入し、今度は真面
目にMidiumを選択する。

 狼介    :(さて、まずは...これかな)

 選択したのはEnd Of The Century。ヴェートーヴェンの「第九」をモチーフ
にしたオリジナルの曲のようだった。

 狼介    :(あ、これなら行けそう...)

 右足だけでステップを刻む。私はこれで以前からそれなりの曲がこなしてい
る。そのため、他の人から何故出来るのかを聞かれることもある。もっとも、
私自身理由が分からないのだが...

 刹那    :(僕も次の人の見てよ〜っと)

 特に難しいところもなく難なくクリアする。

 狼介    :(あ、これは難易度5でも遅そうだから行けるかな...)
 刹那    :(次は遅い曲かぁ 僕は遅い曲は苦手だなぁ)

 序盤は軽々と行けたが、中盤辺りに同時踏みが連続している部分が何カ所か
あり、そこで何度かミスをしてしまう。それでも前作からやっていたためか、
それなりのスコアを出してクリアは出来た。

 狼介    :(さて、ラストは……… パラは無理だからこれかな?)

 選んだのはDead End。タイトルと流れていた曲に妙に惹かれた。少し早めの
曲だが、序盤は問題なく進んでいく。

 狼介    :(なんか休符が多いな...5にしては楽かも...)

 とか思っていると急に8分のステップが絡み出す。少し慌てはしたものの何
とか持ちこたえる。

 刹那    :(なんか難しそうだなぁ)
 狼介    :(下手に両足で行くよりは片足の方がやり易いかもしれない
        な、これは...)

 そう思いつつも何とかといった感じでクリアする。

 緑     :(はぅ〜やっぱりサプリはおいしいですぅ)

 ふと後ろを見ると、どうやら緑さんは水分補給をしているらしく、かける君
もいつの間にかどこかに行ったようだ。
 片足で踊ると普通にするより負担がかかりやすくなるのか、私は他の人以上
に汗をかいていた。荷物を持って場所を空け、次の人のプレイを見ることにし
た。
 しばらくはこっちに金が流れるかな...そう思いつつもゲームセンターで
の時間は流れていく...


時系列と舞台
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10月の初め頃、吹利市内のとあるゲームセンターでの出来事です。

解説
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 ゲームセンターに入った新しい筐体をプレイする話。元はキャラチャットで
行ったものを編集。

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ちなみに、エピ中に書いている「どの曲でも右足のみでする」のは実話です。
#でもやっていると見ている人が集まるか引くかどちらかなんだよね(苦笑)

とりあえず、修正などお願いいたしますです>参加者

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