[KATARIBE 16540] [HA06P] 『れっつ ふぁらんどーるっ☆(仮)』

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Tue, 23 Nov 1999 05:19:06 +0900 (JST)
From: Yuko Yanagisawa <una-yuya@mb.kcom.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 16540] [HA06P] 『れっつ ふぁらんどーるっ☆(仮)』
To: 語り部ML <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <943301946.4294824625@tokyo48.kcom.ne.jp>
X-Mail-Count: 16540

 こんばんわ銀佳です。
 いつだか言ったかもしれない、オーケストラ部の公演エピソードです。
 とりあえず、途中まで書きましたが……

**********************************************************************
エピソード『れっつ ふぁらんど〜るっ☆(仮)』
==============================================
登場人物
--------
 水瀬璃慧(みなせ・あきえ):
     :創作に勤しむ言霊使いの高校生。最近オーケストラ部に入った。
 白月悠(しらつき・はるか):
     :璃慧のクラスメイト。
     :璃慧をオーケストラ部にひっぱりこんだ張本人。
 雪丘望(ゆきおか・のぞむ):
     :

(題未定)
----------
 11月6日。
 ほとんどの人から見れば、今日は11月の第1土曜日でしかない。
 しかし一部の人間にとってはとても大切な日なのだ……

 朝から音楽室には人が集まり、真剣な表情を見せている。
 楽器を手に取る者、楽譜を何度も見なおす者、開き直ったかのように平然と
している者。行動はさまざま。
 しかし、彼らの頭の中に渦巻いているのはただひとつ。
 すなわち……秋季定期演奏会、いわゆる『公演』の本番が、今日の午後3時
からだということだけ。
 同じ吹利学校の初等部、中等部はもとより、周辺の学校にも数枚ずつのビラ
とチケットがすでに配られている。
 
 そんな音楽室の片隅に、楽器を手にたたずむ少女がふたり。
 ひとりはヴァイオリンを、ひとりはクラリネットを持っている。
 ……水瀬璃慧と雪丘望。

 璃慧     :(楽譜をめくりながら)
        :「……あー、もう、あと一ヵ月はほしいっ」
 望      :「(苦笑) そだねぇ」
 璃慧     :「だって〜(泣)
        :やっぱり、一ヵ月でのるのって無理(汗)」
 望      :「(汗) まぁ、全部のるわけじゃないし(汗)」
 璃慧     :「そーだけどさぁ……」

 言葉を交わすふたり。
 しかし、お互いに愚痴をこぼすだけ時間の無駄だと思ったらしい。
 望は弓を持ちなおし、弦に指を滑らせて。
 璃慧はほおをぷっとふくらませ、クラリネットを吹きはじめた。

 望      :「僕だってさぁ……」

 鏡の前で姿勢を確認しながら練習する望のこぼしたひとこと。
 ……まぁ、自信を持って本番にのぞめる人間など、そういないだろうが。

 璃慧     :「……そーいえばさ、悠、こないね」
 望      :「こないねぇ」
 璃慧     :「まぁた、遅刻すれすれにくるのかな(汗)
        :ま、本番に休みはしないでしょ」
 望      :「……休んだらあとで刺されるよ(汗)」

 しばらくして。
 きんこんかんと、始業を告げるチャイムが鳴り響く。
 チャイムが鳴る前に音楽室を飛び出していた人間は……皆無だった。

 璃慧     :「あー、片付け片付け(汗)」
 望      :「急がなきゃ(汗)」

 練習に興じて時間を忘れていた人間ばっかし(汗)
 みんな、手早くしかし丁寧に楽器を片付け、音楽室から逃亡。

 璃慧     :「さっきの……本鈴だよね?」
 望      :「……たぶん、っていうか絶対」
 璃慧     :「1時間目は……英語1……(汗)
        :……なぁんで、公欠、3時間目からなのっ(汗)」
 望      :「そう決まっちゃったからねぇ(汗)」

 教室への廊下を急ぐ。
 と、目の前を見覚えのある姿が横切り、教室に駆けこんだ。

 望      :「あれ、いまのって……」
 璃慧     :「悠だ……(汗)」

 教室に入ると、出欠を取っている真っ最中。
 しかし、璃慧は女子の真ん中の方、望にいたってはほぼ最後である。
 名前を呼んで出欠を取ってくれる授業では、そんなに急ぐ必要がない。

 悠      :「(はぁ……間に合った……
        :なんで今日に限って寝坊したのかな……)」

 全員の出欠を確認したあと、つつがなく授業ははじまった。


(題未定)
----------
 1時間目が終わったあとの休み時間。
 次の時間が体育なので着替える。

 璃慧     :「悠……なんで、今日に限って(汗)」
 悠      :「ごめんっ」
 璃慧     :「まぁ、べつにいいけど
        :……なんでほんとに、体育が2時間目なんだよお(泣)」

 だね、といいかけた望の目は、黒板に貼られた連絡の紙に向けられていた。
 書いてあることを読んで、力ない笑みが浮かぶ。

 望      :「……いま気づいたけど、3時間目調理実習(汗)」
 悠      :「4時間目休むと数学ついてけなくなる……」

 調理実習は……さすがに休んだ分を取り返すというわけにもいかないし……
 天が与えた2時間という公欠は、どうやらマイナスに働いたらしい。

 璃慧     :「数学なんてどーでもいいよ(きっぱり)
        :どーせ、授業聞いてないし〜。調理実習だってなあ……」

 言いかけて気づく。

 璃慧     :(あ、でもなあ……。
        :料理は少し勉強しときたいんだよね)

 と、いくら願ったとしても、時間割が変わるはずもなく。

 璃慧     :「あ”〜! なんでなんだよお(TT)」

 望      :「……世の中そんなものだよ……」
 悠      :「……そだね……」

 2時間目の体育は、バスケットボール。
 コート面で、シュート練習などしていると。
 聞き覚えのある音色と旋律が聞こえてくる。

 悠      :「あ、トランペットの音……」
 璃慧     :「あそこ、音楽室……ってことは、おけらの人??」
 望      :「……そーいや、どっかのクラス、
        :1、2時間目が休講だっけ」
 璃慧     :「あー、うらやましいっ……練習したいよお(泣)」
 悠      :「……とりあえずさ、突き指しないように、
        :気を付けよ?」
 璃慧     :「だね(汗)」

 こうして、とりあえず受ける義務のある2時間は乗り切ったのであった。


(題未定)
----------
 体育が終わって、着替えを終わらせて。
 指示のとおりに音楽室に行くと、もうみんな揃っていた。
 部長がプリントの指示をもう一度読み上げて、あとは各々仕事についた。
 公欠2時間+放課後のわずかな時間で、準備を完了させなければならない。

 璃慧     :「女子は木箱運び……だっけ?」
 望      :「うん、男子はパーカッション運ぶからね」
 璃慧     :「腕、もつかなぁ……」

 3、4時間目に教室で授業のないクラスから木箱を持ってくるのが仕事。
 黒板の前を一段高くするために、各教室には木箱が3つずつ置いてある。
 この木箱を会場となる体育館に運んで、ステージの上で金管用に組むのだ。

 望      :「悠、そっち側持ってー」
 悠      :「あ、うん」
 璃慧     :「うわ、重そー……」

 まぁ、60×150×30の、けっこう頑丈な木箱である。重くないはずがない。
 その証拠に、あっちこっちで「ちょっと待って、腕が……」という科白が。

 璃慧     :「(いまこんなことやってたら、本番で楽器を持つだけの
        :力が腕に残らないよお……)」

 とは、木箱を運びながらの璃慧の心のつぶやき。
 体育館に木箱を持っていくと、男子がそれを受けとって、積みに行った。
 昨日みんなでシートをひいて、椅子並べをした体育館。
 いつもと違うたたずまいを見るだけで、緊張はつのる。

 木箱を運んで、合間にお昼を食べて、練習をして。
 あっという間に午後になった。
 この時間になると、OB・OGも顔を見せはじめる。

 体育館前に貼り出された宣伝。
 白い紙にくっきりと書かれた『秋季定期演奏会』の文字。
 いったいどれくらいの人が、見にくるのだろうか……?

**********************************************************************

 で、いったん切ります。
 ……小見出しが思いつかない(汗)
 何か良い案がありましたら、お願いします。
 それに、これ以上書くと、身内の暴露話になりかねない(汗)
 それを防ぐため(苦笑)と言ってはなんですが、乱入大歓迎です。
 公演を聞きにきそうなキャラクターをお持ちの方、適当に乱入してやってく
ださいませ m(_ _)m
 MLで名乗りを上げていただければと思います(爆死)
 ……特に高校生組の人々。
 聞きにこなくても良いから、反応がほしいな……(おい)


 ではでは。

----------------------------------------
 銀佳
 una-yuya@mb.kcom.ne.jp
----------------------------------------
    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage