[KATARIBE 16499] [HA06H] 見知らぬ異性が尾けてくる「田中鈴樹の場合」

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Date: Fri, 19 Nov 1999 11:04:12 +0900
From: "まろ" <maro@kcn.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 16499] [HA06H] 見知らぬ異性が尾けてくる「田中鈴樹の場合」
To: <kataribe-ml@trpg.net>
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まずは あなたからどうする から入ってみようかな?
ということで 拙い文ですが 書いてみましたす〜〜(><)/

田中鈴樹の場合
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「はぁ〜〜………」
本屋へ寄った帰り道、ぼくは深いため息をついた。
ここ数日、ぼくは何者かに後をつけられている。
こういう事は、ぼくにとってはよくある事…だったりする。
何故 その人がぼくの後をつけてくるか、その理由も分かっているんだ。
その理由を、ぼくがどうする事もできないという事も。
……いっそ、話し掛けてみるかな…?
「ねぇ、お嬢ちゃん。」
そこには思った通り、くまさんのお人形を抱きしめて、純粋な瞳でぼくを見つめてい
る女の子が居た。
「あたし みたよ」
分かってるよ。君達に見える事は。
「みせて こびとさんみせて〜〜〜!」
「小人さんは 帰っちゃったんだ。もう居ないんだよ?」
「うそだ〜〜 さっきおじちゃんのおとしたの ひろってた〜〜〜!」
う あれを見られちゃったのか。でも ぼくはおじちゃんじゃないぞぉ…
「…えっと…」
「さな、こびとさんみるまで かえらないもん」
非常に困る。見せたら見せたで、それこそ帰らなくなるだろうし。
「やだやだ〜〜〜! さな こびとみたい〜〜〜〜!!」
ど、どうしよう。本当に困った…
とそこへ
「さなちゃん! こんな所に居たの?」
「ママ〜〜」
ほっ。なんとかなりそうだ…。この子の母親がやってきたらしい。
見れば母親の肩に小人さんがしがみついている。

ぼくの事を思ってか、母親を見つけ それとなく誘導してくれたらしい。
あとは母親が、有無を言わさずこの子を連れて行けば万事解決…だったのだが
「…あなたがうちの子供を連れ去ったんですか?!」
……………しくしく…事態は 悪化したみたい…。




    

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