[KATARIBE 16324] [HA06N] 『とある独り言〜夜〜』

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Date: Tue, 9 Nov 1999 20:28:48 +0900
From: 久志  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 16324] [HA06N] 『とある独り言〜夜〜』 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199911091128.UAA19659@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 16324

99年11月09日:20時28分45秒
Sub:[HA06N]『とある独り言〜夜〜』:
From:久志


 久志です。なにげに一日一EPペース復活してます(^^;)
というわけで、サボテンの独り言ラストです。
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『とある独り言〜夜〜』

夜
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 夜である。
 例によって例によるわけで、家主が夕食を食べるころが当方にとって
の夜である。この時だけは当方が身を置くこの古ぼけたちゃぶ台の上が
賑やかになる。ちゃぶ台の上に並ぶ食器、いずれも家主の知り合いや友
人から貰いうけたものらしい。部屋の家具といいカーテンといい我が家
主の倹約ぶりには頭が下がる次第である。
 そんな家主の食事はいたって質素なものである。おそらくどこかの河
原に生えていたものを採ってきたと思われる野草の炒め物、どんぶり一
杯の麦入りご飯、その上にちょこんとのった梅干し(洋風な容貌の割に
家主はかなり和食好みである)カップ一杯のスープ(材料不明だが家主
の食卓には欠かせない一品)
 以上である。
 当方思うに、もう少し蛋白質類を摂取することをお勧めしたいのだが
生憎当方発声器官のたぐいを持っていない為、結局言えずじまいである。
 黙々と食事をすませ食器の後片付けを終わらせると、家主は決まって
部屋に座ったまま目を閉じて黙りこくっている。これがはじまるとしば
らく家主はまったく動かない。この間、時折何かに頷いたり微笑んだり
する時があるのだが一体何をしているのだろうか?まったくもって難解
である。

 一刻、といってもどれほどかは知る由もないがようやく家主が動き出
した、どうやらそろそろ眠りにつくらしい。といっても我が家には布団
に相当するものはなく、これは買ったものと思われる毛布にくるまって
横になるだけである。しかし、そろそろ体にかけるものを購入したほう
が良いのではなかろうか?意外と丈夫な家主である。

 と、言うわけで今日は当方も眠りにつくとする。いやもともと植物で
あるゆえ実際に眠るわけではないのだが、とりあえず家主の行動にした
がってしばし思考を停止する。

 眠。

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いじょ

 なんなんだこの生活は(汗)





    

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