[KATARIBE 16243] [HA06N]

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Date: Fri, 5 Nov 1999 15:39:23 +0900
From: 久志  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 16243] [HA06N]
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199911050639.PAA25318@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 16243

99年11月05日:15時39分19秒
Sub:[HA06N]:
From:久志


 久志@ゆくえふめいちうでした(^^;)です。
ここんとこ忙しくて一行にもMLにも顔だしてませんでしたー

 というわけで、ちこっとお話書いてみます。
学園祭準備ってやつで(やるのか、ホントに…)

『民研へおいでませ』
**********************************
 民研。
 吹利県、紅雀院大学にあるサークル、吹利民俗生活文化保存研究愛好
同好会の通称である。また、吹利民族生活文化保存研究愛好同好会の略
称でもある。双方、名称は非常に似ているが、それぞれの設立した目的
と活動方針は違う。

 吹利民俗生活文化保存研究愛好同好会、その名の通り、代々吹利での
民間伝承や各地での生活文化を研究し保存する団体である。
 吹利民族生活文化保存研究愛好同好会、こちらはかつて吹利へ流れ込
んできた蝦夷系民族と倭人系民族との文化の差異を研究する団体である。

 双方、研究目的こそ違うものの、各地での遺跡発掘、各地民間伝承の
探索、散逸した過去文献の調査などはそれぞれ共同して行っている為、
時々ごっちゃにされることもあるが、二つとも独立したサークルである。
 しかし、代々共同で活動しているこの二つのサークルだが、その活動
時期のメンバーによって時に協力し合ったり、時にライパル意識をむき
出しにして競い合ったりする時期がある、特に学園祭のときなどは紅雀
院大学名物決戦となることもしばしばである。

 そして、事情など露ほども知らずサークルに入ってる奴はいる。

「せんぱーい、布足りないよー」
「なにぃ、発表まであといくらもないぞ。今日にでも補充してきてくれ」
「んー生地屋さんなんて僕知らないよ」
「俺も知らん……とにかく神楽の練習は衣装なしでもできるが、やはり
イメージが掴めんからなぁ、とにかく頼むぞ」
「はーい」

 フラナこと富良名裕也の名前は吹利民俗生活文化保存研究愛好同好会、
吹利民族生活文化保存研究愛好同好会の両方の名簿に記入されている。
 というのもサークル入会を決めた当人自身がそこまで決めておらず、
ただなんとなく思いつきで入ろうとしたサークルが民研であり、それが
民族研なのか民俗研なのか本人もまったく考えていなかったのである。
そして双方の熱狂的な勧誘の結果、どっちちつかずのまま両方のサーク
ルに所属することとなったのである。

「ねぇフラナくん。生地屋さん行くなら人形につめるパンヤ綿足りなく
なっちゃったからついでに買ってきてくれる?」
「うん、いいよ」

 吹利民俗生活文化保存研究愛好同好会の学園祭の出し物、吹利に伝わ
る古い神楽の舞の再現、当時と同じ衣装と小道具を作り、メンバー全員
で過去に忘れ去られた舞の再現をするという大掛かりな見世物。
 一方、吹利民族生活文化保存研究愛好同好会は吹利の一地方で伝えら
れる蝦夷系民族の娘と吹利豪族の一人息子との結ばれぬ悲恋の物語を当
時の時代そのままの情景を再現し、人形劇で演じるというなかなか凝っ
た出し物をする予定である。
 もちろん下っ端の中の下っ端のフラナにはせいぜい買い出し係位しか
することはないのだが。

「生地屋さんかぁ……花澄さんなら知ってるかなぁ、あとで寄ってみよ」

**********************************
 きっちゃえ。

 えー民研ですが、こんな風に設定してみました(^^;)





    

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