[KATARIBE 16131] [HA06N] 「人形師の朝」

Date: Sat, 30 Oct 1999 16:58:34 +0900
From: 三葉　葵 <aoi_3@abox2.so-net.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 16131] [HA06N] 「人形師の朝」
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どうも、三葉葵です。ようやく、自分のキャラの小説を書きました。
どうぞ、読んでくださいませ



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「人形師の朝」


「おはようございます～～起きてください～～」
　メイド服を着た女の子が、布団の中で熟睡している葵を揺する。朝、女の子の声が
目覚ましとなるというのは、男にとってはなかなか幸せなことであろう。さらに、そ
の娘がメイド服姿となると・・・人によっては、至上の幸せとなる。
　至高の幸せ者神無月葵は、ゆっくりと覚醒していく。覚醒するに従って、微睡み
と、温かな布団の中の心地よさに名残を覚え、再び、眠りに落ちようとする。
「ご主人様ぁ、ダメですよ～。起きてください～」
再び夢の世界へと落ちようとする葵に、メイド娘はすがりついて、顔の上に乗る。
　そう、彼女は葵の顔の上に乗ってしまった。実は、彼女の身長は５０㎝にも満たな
い。それどころか、彼女は人間ですらない。
　彼女は人形。葵の「人形遣い」という異能力によって、仮の生命を与えられてい
る。ちなみに、彼女の名前は撫子。葵の手作り、一番のお気に入りの人形で、常に葵
は彼女を自分の身近に置いているという存在である。
「だめ・・・・眠い・・・今日は自主休講・・・・・」
葵は抵抗する。眠いのも当たり前の話で、昨夜は撫子やそのほかの人形用の衣装を、
１０着も作っていたのだ。部屋中には、衣装制作の跡が、布の切れ端や型紙などが散
乱している。
　昨日の作業の跡だけではない。葵の部屋は、もともと乱雑であった。大量の本が壁
と床を埋め尽くし、さらに特徴的なのは、何百体という人形、フィギュア、ヌイグル
ミがところ狭しと並んでいる。いや、並んでいるだけではなく、中には撫子のように
活動しているモノもいる。
「お～～き～～て～～く～～だ～～さ～～い～～～～～」
撫子は、葵を起こすべく必死になって、彼の顔上で飛び跳ねるが、葵は起きようとし
ない。
「むむむ・・・・こうなったら、最後の手段ですわ・・・」
撫子は決意の表情を固め、右手を挙げて、他の人形達に合図を送る。
　その合図とともに、人形達は行動した。部屋の壁中に並んでいる本を、葵めがけて
落とし始める。
「どぁぁぁぁぁ！！」
　数瞬後、ベッドの上は本の山になっていた。中からは微かにうめき声が聞こえる。
「ちょっと・・・やりすぎましたか？」
素早く身をかわしていた撫子は、再びベッドに上がり、埋もれている葵を心配そうに
見つめていた。

　かくして、葵の自主休講は決定的となり、いつもと変わらない一日が始まった。

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しかし・・・キャラの葵が、全然動いてないですね～（笑）
どうしましょう？

では、以上です
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