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Date: Thu, 28 Oct 1999 01:00:04 +0900 (JST)
From: ji-guy@dike.dricas.com
Subject: [KATARIBE 16064] [HA06EP] :『ポークなら問題無し』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199910271600.BAA27268@mailsv1.dricas.com>
X-Mail-Count: 16064
吉GUYです
以下のものは、実話が基になっております。
勢いで書きました。推敲もしていません。以上言い訳終わり。
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登場人物
金元吉武(かなもと・よしたけ):一人暮らしの武術家。生業は整体師。
閉店間際のスーパーマーケット(PM7:30頃)
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吉武 :(……こんな……)
食品売り場の一角で立ち尽くす一人の男。
吉武 :(……こんな馬鹿なことがっ)
その視線は陳列されたレトルト食品の箱を刺している。
箱には『本格印度風 男のカレー』とロゴがあった。
少々変わった商品名だが、問題はそれに続けられていた文字だ。
吉武 :(……チキン。)
チキンカレーということなのだが。
吉武 :(『男』のカレーなのに、『チキン』だと?)
パッケージに印刷されたヒゲと笑顔が素敵な褐色のダンディなインド人のイラ
ストを睨みつける。
吉武の中で何かが沸点に達した。
吉武 :(貴様っ! いいのかぁっ!! それでいいのかぁっっ!!!?)
ど〜でもいいと言えば、ど〜でもいいのだが……。
カッ! と眼を見開き、吉武は『チキン』の隣を見る。やはりインドなダンデ
ィが微笑みを浮かべ並んでいる。
吉武 :(お前もだぁ!)
『本格印度風 男のカレー ビーフ』
吉武 :(『本格印度風』は『ビーフ』じゃねえだろぅっっ!!!)
表面上は平静を装っているが、吉武の内面は、激しく愉快に憤っている。
何も憤らんでも……。
不意に投げやりなテンションになる。
吉武 :(あ〜あ、国辱モンだよ、コレ。そのうちインドが攻めてく
:るんぢゃぁ?)
くだらない妄想を終わらせ、レジへと向かう。
レジで清算される食品に『男のカレー』は無い。なぜなら『男のカレー』は価
格288円。レトルト一食分としては高額である。貧乏な吉武がこれを買うことは
無いだろう。
帰り道
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吉武 :(ん〜、やはりインドと言えば、カラリパヤットか〜?)
買い物袋を下げた吉武の頭の中は、既にカレーのことは無く、インド拳法とど
う闘うかを考えていた。
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あほです。
吉(やめときゃよかったかな)GUY
ji-guy@dike.dricas.com