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Date: Mon, 25 Oct 1999 07:11:34 +0900
From: 井出純次 <kyokutai@mtd.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 15999] [HA06] 白と茶の境界線
To: 語り部 <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <38138416E6.A0C7KYOKUTAI@smtp2.tokai.or.jp>
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こんばんわ、極力応援支援隊です。
なんか、書きたくなったのでショートなお話。
題名：「白と茶の境界線」
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滝 郁代：変身能力をもつ物真似師。料理好きでもある。
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……、夕方。郁代のアパートである。
いつものように夕食の準備。もにかがおこたで「まーだかなぁっ？まーだか
なぁっ？」やっている。
郁代 ：「さて、……」
目の前には雪見鍋。バターと小麦粉、牛乳である。
おもむろに、てきとーに、分量も量らずバターを鍋に落として溶かし、目見
当で小麦粉を放り込む。で、てきとーに炒め始める。
郁代 ：「ここからが……うまくいかんのだな……」
しゅんしゅんと小気味良い音をたてて小麦粉を炒めていく。
郁代 ：「……あ゛、しまった（汗）」
真っ白な小麦粉がうっすらと色がついたかと思うとあっというまに見事なき
つね色に変わっていく。
郁代 ：「くぅ……またやっちまった。」
何故か、ホワイトソースを作ろうとすると失敗するのだ。曰く、炒めたりな
くて粉っぽい。曰く炒めすぎてブラウンソースに。
半目で鍋の中をのぞき込む。ため息をひとつ、レシピに加えて次の作業にと
りかかる。
郁代 ：「しゃあね。クリームシチューからビーフシチューに変更
：だ。」
おもむろに、ソースをブラウンに仕上げ、タマネギとトマトを刻み、炒め
肉を半量加えてまた炒め、ワインを入れて煮込む。ローレルを一枚加えて。
郁代 ：「ったく、何度目の失敗だろう。……」
ぐい、とホワイトソースに使うはずだった牛乳をパックに口を付けて飲む。
とん、とおこたの上におき、もにかにさわっちゃめ！、と釘をさしておく。
郁代 ：「成功したのが……小学校の時か……」
といっても、偶然炒まりかたと、牛乳を入れるタイミングがあっただけ。
しかも、コンソメスープがなかったのでだしの素を加えて作った和風グラタ
ンである。ま、結構うまかったが。
郁代 ：「後は連戦連敗か、……ま、目分量でやってるのが全ての
：元凶か。（嘆息）」
そうこうしているうちに鍋の中がいい具合になっていく。先ほどのブラウン
ソースを加えてまた煮込む。
郁代 ：「さて、あとは煮込んで、野菜を入れるだけっと。」
ふと、おこたの方をみると、もにかがむーむーやっている。退屈なようだ。
ま、そのうち寝ちまうだろう。
……２時間後……
できあがったビーフシチューを目の前に、「くりぃむちちゅーはぁ？」と聞
くもにかの姿があった……。
郁代 ：「……今度花澄さんに教わりに行くか（嘆息）」
まだまだ先は長いようである。（なにが？）
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とゆーか、本人ホワイトソースは作りません。……作れません。はい。
ま、ホワイトソースにかつをだしを使ったのは実話です。うまかったっすよ。
結構そーゆー作り方もありか、と幼な心に思ったのでした（爆）。
本日の夕食はビーフシチューならぬホワイトグラタンでした。
＃おのれ、昨日１１８円だったのに、今日は１００円でやんの。＜マ○ーマ
＃カロニグラタン（滅）
＃ブラウンソースも作るより、買ってくる方が多いし。（爆）
てなところで、てけてんつくてん。
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極力応援支援隊 as 井出純次
calling of FUKUROI.OTYANO_KUNI
e-mail:kyokutai@mtd.biglobe.ne.jp
（受け専用）
ある開発者のつぶやき：
「香辛料は使えば使っただけ不味くなる
言葉は尽くせば尽くすほど曖昧になる」
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