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Date: Sun, 24 Oct 1999 02:30:08 +0900
From: ICHIKAWA Takuaki <bobu@din.or.jp>
Subject: [KATARIBE 15984] [HA06P] エピソード『ちいさいあきに鬼が笑う』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199910231733.CAA13940@ms1.din.or.jp>
X-Mail-Count: 15984
ども、BOBU@風邪は長引く… です。
EPじゃない気もしますけど。
まぁ、こういう書き方しか知らないし(汗)
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エピソード『ちいさいあきに鬼が笑う』
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登場人物
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佐久間拓巳(さくまたくみ) : 幽霊みたいな学生
本編
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学校の帰り道なのだろうか。
小学生が連れだって歩いてくる。
「♪ちいさいあーき、ちいさいあーき……」
そう、口ずさむのが聞こえる。
なつかしい歌。
ここ数年聞いてない気がする。
夜、屋根から顔を出して気がついた。
風見鶏の口の所に銀杏の葉がひっかかっている。
こんなものをくわえていたら、おもいきり鳴けないだろうに。
これも、小さい秋かもしれない。
手に取った銀杏の葉を眺めながらそんなことを思う。
ふと気がつけば、銀杏の落ちる季節になっている。
ついこの間まで蝉が鳴いていたというのに。
その内に冬が来て、また春が来る。
自分はその時に何をしているのだろう?
そんなことを考えた自分の耳に笑い声が聞こえた。
どこかの家から漏れたのだろうけど。
鬼の仕業かもしれない。
解説
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佐久間拓巳が見た風景と心象。
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それでは。
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BOBU <Takuaki Ichikawa>
E-Mail : bobu@din.or.jp
#WPもぼちぼちやってますんで(汗)