Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Mon, 18 Oct 1999 12:44:45 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 15894] [HA06P] :「贔屓のキャラは?」まとめ版
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199910180344.MAA26585@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 15894
99年10月18日:12時44分33秒
Sub:[HA06P]:「贔屓のキャラは?」まとめ版:
From:E.R
こんにちは、E.R@だああああう です。
現在、すさまじく切羽詰っております。
故に、まとまった文章が書けません。
10月一杯はこの状態のようで……(ぐっすし)
というわけで、今までのまとめを(だからその暇があれば仕事をせんかいっ)
「贔屓のキャラは?」EP、一応、今までのところまとめております。
(地の文、一箇所のみ加えました)
**************************************
「贔屓のキャラは?」
===================
登場人物
--------
平塚花澄(ひらつか・かすみ):書店瑞鶴店員。春の結界の持ち主。
滝 郁代(たき・いくよ):
本文
----
某日、瑞鶴。
時間は既に7時を廻っているのだが、あたりはまだまだ明るい。
からからと、硝子戸を開けて。
花澄 :「いらっしゃいませ」
郁代 :「………こんばんは」
入ってきた顔を見て、花澄は一つ頷く。
花澄 :「あ……画集ですね(にこにこ)」
郁代 :「はあ」
花澄 :「こちらです」
レジの後ろから、一冊の大判の本を取り出して。
花澄 :「どうぞ」
郁代 :「……はあ」
留守電の応対を思うに、どーも郁代としては反応が引き気味になるわけだが、
花澄の方は……とりあえず、前回とあまり様子が変わらない。
忘れてくれたか、不問になっているか……と、一瞬油断したところで。
花澄 :「そういえば」
郁代 :「はい?」
花澄 :「滝さんも、銀英伝お好きですか?」
郁代 :(う”っ)
一瞬、顔を引きつらせた相手に構わず、花澄は言葉を続ける。
花澄 :「私もあれ好きで……以前、家庭教師先の子に一気に五冊
:借りて、翌日ひどい目にあいました(苦笑)」
郁代 :「と、いうと?」
花澄 :「借りてきた分、読み終わるまで眠れなくって(苦笑)」
……五冊を一晩で読む。
まあ大概、翌日は眠かろう。
花澄 :「でも、滝さんは、帝国陣営がお好きなんですか?(笑)」
郁代 :「いえ、自由惑星同盟ですね(笑)ヤンが好きです。」
花澄 :「あら、ちがいましたか(笑)」
郁代 :「そういう花澄さんは……もしかして……トリューニヒトと
:「か(汗)」
ちっときいて後悔した郁代。帰ってくる返事がコワイ。
いや、きっちしファンがいる。漫画を担当している人がそうなのだから……。
花澄 :「……流石にそれは(苦笑)……好きなキャラクターは、
:いますけど………」
郁代 :「と、いうと?」
さて誰が出るか、と、膨大な人名を走査しかけたところで。
花澄 :「オルタンス・キャゼルヌさんかな、一番は」
郁代 :「は?」
…………本文中、台詞があったっけ、みたいなキャラクターである。
花澄 :「後は、ミッターマイヤーさんの奥さん……エヴァンゼリ
:ンさんとか」
本棚の方で、カエルを踏んづけたようなぐう、という音がした。
花澄 :「アンネローゼさんは……何だかこう、あまりに理想的過
:ぎてるし、ヒルダさんやフレデリカさんも、才女って部分
:が表に出てますから(苦笑)。どっちかというとキャゼル
:ヌさんの奥さんみたいな、後ろっから手綱引っ張るタイプ、
:好きなんですよねえ(笑)」
言ってることは、まあ、筋が通っていないでもないのだが。
……何が哀しくって、あの男性がどどどどっと出てくる話から、こうも偏っ
て女性ばかりを抜き出してくるのだこいつは(汗)
郁代 :「………はあ、そうですか(汗)」
花澄 :「あとは……キャゼルヌさんとか、アッテンボローさん、
:コーネフさん、かな?」
……まあ、順当ではあるのだが。
花澄 :「って、友人に言ったら、漫才コンビの突込み役、って総
:括されましたっけ(笑)」
郁代 :「オルタンスさんか〜。」
たしかに予想を大きくはずれている。いや、当たっていると言うべきか。
郁代 :「(そーすっと……ふむ、裏で手綱を握る影の女王がタイプ
:と、でもって家庭的か……家庭的なのは花澄さんらしいな)」
真顔でとんでもないことを考えるヤツである(汗)
花澄 :「あの、……へんでしょうか?」
郁代 :「い、いえ。ある意味奥さんにしたい人No.1のひとですし」
何をいっているのやら。フォローに成ってない(笑)
花澄 :「……滝さんはオルタンスさんがタイプなのですか?
:(笑)」
郁代 :「(沈思黙考)……まあその一つですね。(にっこり)」
立ち直ったようである。
郁代 :「(手綱をゆだねられるような女性(ひと)か……)」
声に出さずに想う。想うがととかない。……いや、届く以前に気づかない(笑)
郁代 :「(さてさていかが致しますか、女王様?)」
花澄 :「そうなんだ……」
暫し、小首を傾げていた花澄だが、不意に、にこっと笑った。
花澄 :「滝さん、女性を見る目ありますね(笑)」
ひどく、無邪気な……ある意味恐ろしく罪作りな笑いである。
郁代 :「…そうですか?」
花澄 :「だって」
つい、と、手元のミュシャの画集を指差して。
花澄 :「どちらも胸張って女性であり続ける人、だもの」
ぷつりと、語尾が途切れた。
言の葉を、紡ぐに紡げない、一瞬の間。
言ってしまった言葉を取り戻したげな表情を、一瞬花澄は浮かべたが、
花澄 :「…………ありがとうございました」
手早く本を袋に入れ、郁代に差し出した。
花澄 :「また……どうぞ(微笑)」
*****************************************
一応、ここまで。
これで切ってもよし、足してくださってもよし。
あと、滝郁代さんの紹介が書けなかったので、お願いします(_ _)>極隊さん
EPの時期としては、1999年7月初旬の瑞鶴、と思っております。
EP「瑞鶴、千客万来」の10日ほど後のことですね。
……あーしかし、目が回るよう(;_;)
ではでは。