Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Fri, 15 Oct 1999 16:23:04 +0900
From: ソード <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 15857] [HA06P]:EP: 『履歴書偽造?!』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199910150723.QAA24950@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 15857
99年10月15日:16時22分54秒
Sub:[HA06P]:EP:『履歴書偽造?!』:
From:ソード
こんにちは、ソードです。
美都のマリカ関係のまとめ、流しそこなったようです。
修正が無ければ掲載依頼をしてしまいます。
*********************
エピソード 『履歴書偽造?!』
==============================
登場人物
布施美都(ふせ・みと)
過去の記録、記憶の無い少女。過去の記録が無いため、履歴書の作成
に苦労する。
紫苑(しおん)
金属生命体。紫の猫、美形の男性、女性と、多様な姿に変じる事が可
能。
経緯
----
紫苑 :「にゃー」
美都 :「あ、紫苑ちゃん、待ってたよ(にこ)」
窓から猫の姿で帰ってきた紫苑を、笑顔で迎える美都。
床には、白紙の履歴書と顔写真が置いてある。
紫苑 :「わざわざ“来い”とは、どうしたのですか?」
美都 :「えっとね。竜胆さんのところでバイト雇ってもらえるか
:もしれないんだ」
紫苑 :「竜胆さん……ですか、よかったですね」
美都 :「でも、履歴書は必要なんだって。だから、作るの手伝っ
:て欲しいの」
紫苑 :「なるほど、そういう事ですか。で、明日面接なのですね?」
美都 :「うん、だから、急がないと」
紫苑 :「わかりました。始めましょう」
そういうと、二人して部屋に寝転がり、履歴書を書き始める。
生年月日
--------
美都 :「名前……ふせ……みとっと……。性別、おんな。……生
:年月日?」
紫苑 :「誕生日の事ですよ」
美都 :「んー……覚えてないよ」
紫苑 :「日は、適当で良いでしょう。問題は年齢ですね」
美都 :「年齢かぁ……いくつなのかも覚えてない」
紫苑 :「アルバイトをするのだから、学生である方が良いでしょ
:う」
美都 :「そっか。じゃあ……20歳にしとこうっと」
紫苑 :「身分証明は、学生証が適当ですね。偽造するなら元があっ
:た方が良いですが……」
美都 :「ユラさんに借りよう。じゃあ、誕生日もユラさんの借り
:ちゃおっと……6月18日……と」
紫苑 :「良く覚えていましたね」
美都 :「うん」
学歴
----
美都 :「次は……学歴、職歴?」
紫苑 :「学生なら、職歴は必要ないですね。学歴です……」
美都 :「とおくからこっちに出てきた方がばれにくいかな?」
紫苑 :「そうですね。美都は言語が標準語ですから、東京の学校
:を選びましょう」
美都 :「ん……じゃあ……適当に……っと」
紫苑 :「ふむ、今の大学はユラさんの学生証を拝借するなら、同
:じ所が良いでしょう」
美都 :「じゃあ、吹利大学……と。人が多い学部……文学部で良
:いや」
履歴書完成
----------
美都 :「資格、免許……“なし”じゃ駄目かなぁ?」
紫苑 :「大丈夫だと思いますよ」
美都 :「じゃあ、無しで良いや。次は……趣味?」
紫苑 :「これも、好きに斯いて良い筈です」
美都 :「紫苑ちゃんとお昼寝……とかはまずいよね……」
紫苑 :「そ……それはまずいでしょう」
美都 :「んー……料理!」
紫苑 :「(下手の横好きですか……)」
美都 :「あ、紫苑ちゃん、今“下手の横好き”とか思ったでしょ
:う……(じと)」
紫苑 :「良く分かりましたね」
美都 :「いいもん。別に。一個ずつ覚えれば良いんだもん」
若干幼児退行しながら、書き込む。
再び見渡してみる。これで大体埋まった。
美都 :「これで良いかな?」
紫苑 :「ええ、大丈夫でしょう」
美都 :「できたぁ……」
紫苑 :「お疲れ様です」
こうして履歴書は出来上がった。
明日の面接さえパスすれば、レストラン『マリカ』でのバイトが始まるのだ。
解説
バイトをするため、履歴書を作る美都。自分の過去が分からない美都は、仕
方なく(?)でっち上げる事に……。