Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Thu, 14 Oct 1999 06:12:36 +0900
From: タイガ <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 15788] [ HA06P ]「学校の怪談第四話〜十三階段〜」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199910132112.GAA06050@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 15788
99年10月14日:06時12分34秒
Sub:[HA06P]「学校の怪談第四話〜十三階段〜」:
From:タイガ
ども、タイガです。
久々の『学校の怪談』シリーズです。
**********************************************************************
エピソード『学校の怪談第四話〜十三階段〜』
=======================================
登場人物
--------
芦木真実(あしき・まみ):
一見ごく普通の優等生。実は「吹利学校三人娘」の一人(^^;。
伊佐見由摩(いさみ・ゆま):
超古代文明の有機DNAバンク。光ファイバー娘。
大河萌(おおかわ・もえ):
小学校に通う猫娘。
「噂」
―――
ある朝、学校に出てきた萌と由摩を真美が待っていた。
真美 :「ねぇ、こんな本見つけたんだけど」
そう言って一冊の本――卒業文集――を二人に見せる。
由摩 :「これがどうかしたの?」
真美 :「ここ見て」
ある人の文を見せる。
萌 :「え〜と、『吹利学校の七不思議』?」
真美 :「そう! 昨日図書室で見つけたんだ(笑)。どうする?」
由摩 :「もっちろん、これを頼りに七不思議巡りにレッツゴー。よ♪」
萌 :「じゃあえ〜と、これとこれは知ってるから、次は……、このえ
:〜と『十三階段』だね」
由摩 :「どれどれ? どんなの?」
萌 :「ちょっと待って……」
と、読み進めるうちに青ざめる萌。
萌 :「こ、これじゃなくて別のにしよ、ネ?(^^;;」
由摩 :「どしたの?」
真美 :「どれどれ……(くすっ)。そっか、萌ちゃんって幽霊が苦手だ
:からね〜(^^)」
「十三階段」。
比較的ポピュラーな七不思議の一つである。
つまり普段は12段ある階段が、時々13段になっている。と言うもの。
ただ、その理由が……。
「13段目を踏んだとき」
――――――――――――
萌 :「やだやだやだやだぁ〜〜〜!!」
真美 :「大丈夫だよ、死んじゃうのは悪い子だけなんだから」
由摩 :「それにもう遅いじゃない。ここまで来ちゃったんだから」
萌 :「萌は二人を止めに来たの」
由摩 :「でも、なんと言われてもやめるつもり無いし(^^)」
真美 :「あ、この階段だよ」
由摩 :「じゃあ早速。い〜ち、に〜ぃ、さ〜ん、し〜ぃ」
数えながら昇って行く二人を放っておけず、追いかける萌。
真美 :「じゅ〜ぅ、じゅういち、じゅうに……」
萌 :「!!(;;)」
由摩 :「じゅうさんっ!」
SE :たんっ……ひゅ〜〜
萌 :「ひっ」
由摩 :(わくわく)
SE :ごぅおお〜〜
空間が避け、その向こうに赤黒い世界が見える。と、手がその淵にかかり……
萌 :「!! 出たぁ〜〜(;;)!!」
慌てて二人の襟首を引っつかみ、逃げ出す萌。
1階分降りてようやく一息つく。
由摩 :「ちょっ、ちょっと萌ちゃん」
真美 :「い、いたいってば」
萌 :「はぁはぁはぁ……」
由摩 ;「どうしたの? あ、あれ? ここ何処?」
萌 :「ふぇ? 憶えてないの?」
由摩 :「何の話?」
「十三階段」
昔教え子を殺してしまった教師がそれを責められて首を吊って自殺した。
それ以来、西側の屋上に出る階段は本来12段なのに夜中に昇ると1段増えている
と言う。悪い子がそれを踏むと、その自殺した教師が現れ、あの世に連れていってし
まうのだと言う。
その教師はこの話を知っている子に呪いをかけて誘い出し良い子か悪い子か確かめ
るのだそうだ。
**********************************************************************
とまあこんなところで。
また由摩ちゃんの口調修正等お願いますm(_ _)m>球形弐型さん