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Date: Sun, 03 Oct 1999 03:24:07 +0900
From: ICHIKAWA Takuaki <bobu@din.or.jp>
Subject: [KATARIBE 15504] [HA06P] エピソード『ぱちりぱちり』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199910021827.DAA11828@ms1.din.or.jp>
X-Mail-Count: 15504
ども、BOBUです。ERさん、こんにちは。
> 確かどこかの一行で、「猫なひとが多いですねー」とありまして。
> 猫な奴なら……と、ふと連想して。
猫…と聞いて思いついたEP
いや、この場合はほんとに猫なんですが(汗)
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エピソード 『ぱちりぱちり』
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登場人物
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猫 :顎髭の生えた猫。
狐 :?
ヒト:?
本編
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夕刻。
ねぐらへの近道をするために入った家で、ぱちり、と聞き慣れた音がした。
すこししてまた、ぱちり。
それがしばらくの間くりかえし続く。
音のありかを探しているうちに音がやんだ。
ひょい、と物陰から眺めると、なにやらヒトと狐が将棋を指している。
なかなかに珍しい取り合わせだが、表情から察するにどうやら狐の方が形勢
が不利なようである。
よく見えないので、こっそりと近付いてみることにする。
ヒトのほうは、もうあきらめろなどと言っているらしいが。
ひょい、と棋盤上を見ると、狐側もまだ挽回の余地はあるではないか。
が、本人は気づいてない様子である。
じれったくなって、ぱち、と狐の駒を動かしてやる。
ヒトのほうが、「おい」とか「こら」とかなんだかそんなことを言っている。
まぁ、気持はわからんでもないが。
勝負の行方を見届けたかったが、ヒトが睨んでくるので早々に退散すること
にする。
ま、暇なときにでもまた尋ねてみるとしよう。
解説
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とある猫が見た、とある家の日常(なのか?)
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え〜、知る人ぞ知る、というやつでしょうか(汗)
最近、古いEPを読んでいたので…。
それでは。
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今日の一冊:『桐原家の人々』著:茅田砂湖
BOBU <Takuaki Ichikawa> E-Mail: bobu@din.or.jp