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Date: Mon, 27 Sep 1999 16:12:54 +0900
From: 久志 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 15443] [H06H] あなたならどうする:ふかとの遭遇〜佐古田の場合
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199909270712.QAA04717@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 15443
99年09月27日:16時12分49秒
Sub:[H06H]あなたならどうする:ふかとの遭遇〜佐古田の場合:
From:久志
こんにちは、久志です。
企画にはのっとけ、ネタはある時に書け、ということで書きます(^^;)
ふかと遭遇する佐古田のお話です。
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エピソード『ふかとの遭遇(佐古田の場合)』
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登場人物
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佐古田真一(さこた・しんいち):ギターで異生物と意思疎通する人
ふか :ふか
本編
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昼間のとある日。
吹利本町から少し外れた所にある私有地。野原というには少し木が多く、雑木
林というには少々少ないという散歩をするには絶好の場所でもある。
佐古田:「……」
ギターを抱え、佐古田は木陰の下でじっと座っていた。時折、木漏れ日の光が
ちかちかと眩しく目に映る。
と、ふわりと目の前を何か白いものが通り過ぎた。
?? :「ふか」
佐古田:「…?」
ぽふっ、と目の前に舞い下りてきたのは真っ白な何か。ふわふわとやわらかそ
うな、たんぽぽの綿毛を集めて毛玉にしたような外観のなにか。
佐古田:「………(じっと見る)」
?? :(同じく、じっ)
なぜか、その白い毛玉にも二つの黒い瞳があり、佐古田をじっと見上げている。
?? :「ふかっ」
どこからしゃべっているのかはわからないが、さっきの声はこの白い毛玉がし
ゃべったものらしい。
佐古田:「……(びぃん)」
ひとつ、ギターをはじく。
?? :「ふか?」
佐古田:「…(じゃんじゃん)」
?? :「ふっかふかふ?」
佐古田:「(頷く)…(じゃん)」
?? :「ふかふか?」
佐古田:「(微笑)……(じゃじゃん)」
?? :「ふかっ(ぴょんぴょん跳ねる)」
佐古田:「…(じゃん)」
?? :「ふか?(体を傾げようとして……転がる)」
佐古田:「…(転がったふかを指先でひょいと起き上がらせる)」
?? :「ふかっふかっ?」
佐古田:「…(じゃじゃん)」
?? :「ふかふか〜(頷いている…のか、前にころりと一回転)」
佐古田:「(頷く)…(じゃんじゃん)」
常人には理解しかねる会話が続く。とりあえず意思疎通ははかれているらしい。
?? :「ふか…ふっかふかふ」
佐古田:「(頷く)…(じゃじゃじゃん)」
どうやら会話は終わったらしい。
佐古田:「…(帽子のつばを下げて礼)」
?? :「ふかっ」
ぽん、と白い毛玉が飛び上がる。
それをそっとすくいあげるように、佐古田が更に高く空に飛ばせる。
?? :「ふかっ」
風が吹き、さわさわと木の枝を揺らす。
ふわりと空に浮かんだ白い何かは、眩しい木漏れ日に溶けるように姿を消した。
解説
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ふかとなんとなく意思疎通してるお話。
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いじょ
なんか…やってることが以前のゆずちゃんとの会話と同じのような気が…(滅)