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Date: Sun, 26 Sep 1999 23:13:18 +0900
From: ICHIKAWA Takuaki <bobu@din.or.jp>
Subject: [KATARIBE 15435] [H06H] もけとの遭遇(佐久間の場合)
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199909261416.XAA25887@ms1.din.or.jp>
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ども。BOBUです。
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エピソード『もけとの遭遇(佐久間の場合)』
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登場人物
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佐久間拓巳(さくま・たくみ) : 人外と意志疎通できる学生
もけ : もけ
本編
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深夜の公園。
バイトから帰る途中、佐久間はそこに寄った。
ベンチに腰掛けて、コンビニで買ってきた缶ビールを飲む。
なんとなく、今日はそんな気分であった。
うるさいくらいに虫の声が聞こえる。
缶をほとんど空けた頃、視界のすみでなにかが動いた。
そちらに目をやると、そこには黒い毛玉がいた。
もけ :「もけ」
奇妙な鳴き声をあげたそれは、どうやら生き物であるらしかった。
もけ :「もけけ」
どうやらビールに興味があるらしい。
佐久間 :「飲んでみたいか?」
もけ :「もけ」
うなずく毛玉。
すこし勿体なかったが、缶に残った最後の一口をベンチに流す。
毛玉はそれに口を付けた(らしい。口があるかどうかはわからない)
が。
もけ :「…………も、もけぇ〜」
毛玉は転がっていってしまった。
どうやらビールは口に合わなかったらしい。
佐久間 :(日本酒だったらどう反応したんだろう)
しばらく待ってみたが、毛玉は戻ってこない。
空き缶をくずかごに放り込むと佐久間はベンチから立ち上がった。
そろそろ帰らないと、明日がきつい。
解説
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もけに麦酒を飲ませるおはなし。
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また夜の話だ……(汗)
それでは。
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BOBU <Takuaki Ichikawa>
E-Mail : bobu@din.or.jp