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Date: Wed, 22 Sep 1999 23:06:42 +0900
From: Saramari Seimu <saramari@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 15375] [HA06]EP: どくでんぱ
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <37E8E27230C.C89CSARAMARI@smtp01.odn.ne.jp>
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更毬@この文章書くのに、1週間かかった(爆)
EP:「どくでんぱ」
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登場人物
豊秋竜胆:マリカ店員。最近は臨時店長代理になったという噂が。
吸血姫化して、外見年齢と共に精神年齢がとまっていた
更毬剽夜:サラリーマン。最近は子(使い魔)育てが趣味らしい
ほそば:剽夜と竜胆の娘(5歳?) 外見は竜胆そっくり
竜胆 :「はいはい、わかりました。ちゃんと帰りますって(か
:ちゃん)」
竜胆 :「(親って言うのは、どうしてああうるさいかねぇ……
:ん?)」
竜胆は裾を引っ張られる感じを受け、下を向くとほそばが裾をひく姿が見
えた。
ほそば :「ははさま。ととさまが3時間後に来るから牛丼を食べに
:行こうと伝えてくれとのことです」
竜胆 :「(なでなで)ほそば、伝えてくれてありがとう」
ほそば :「(えへへ)ありがとうございます。ははさま」
竜胆 :「(誰に似たのか、かあいい〜)」
竜胆は完全に自画自賛としか思えないことを心の中で思う。
竜胆 :「(そういやほそばって、どうやって更ちゃんの伝言を受
:けたんだろう?)」
自宅の電話は竜胆自身が使っていた、携帯の履歴も無い。インターネット
にもつないでいないからICQでもない。……では、どうやって?
竜胆 :「(まぁ、更ちゃんのことだからロクな方法でないんだろ
:うけど)」
数時間後、牛丼を食べ終えた剽夜達は竜胆邸でくつろいでいた。
竜胆 :「そういや更ちゃん、ちょっと聞きたいんだけど?」
剽夜 :「ん? なんだいあきりん。私の解る範囲なら何でも答え
:よう」
竜胆 :「あのね。今日更ちゃんが来ることをどうやって、ほそ
:ばに伝えたの?」
剽夜 :「それはだなぁ、……こうやって、毒電波を送ったのだ
:よ」
剽夜はわざとらしく、眉間に指を立てて電波を送る振りをする。
竜胆 :「ほそば、ととさまがああいう表情をしている時は嘘を
:ついているときだから気をつけるのよ」
ほそば :「はい、ははさま」
剽夜 :「むっ、傷つくなぁ。まぁ、詳しくは言えないが、直接
:話し掛けたのだよ。親子の愛情があるから遠く離れてい
:ても、通じるのだよ(うんうん)」
竜胆 :「ほそば、どうやって聞いたの?」
剽夜に聞いても埒があかないと思った竜胆は、ほそばにたずねた。
ほそば :「……ほそばは、直接ととさまに聞いたのです」
剽夜 :「まぁ、父子の愛情が深いからなぁ(にこっ)」
竜胆 :「むー、ずるい。……ははさまの方が、ほそばを愛して
:いるんだいっ(すりすり)」
ほそば :「(///)ははさま、くすぐったいです」
ほんの数ヶ月前までは心身ともに少女であった竜胆。だが、娘の存在は、
確実に竜胆の母性を目覚めさせているのであった。
剽夜 :「(にやり、いいかんじだな)」