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Date: Tue, 07 Sep 1999 23:07:27 +0900
From: ソード <so_do@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 15203] Re: [WP01] 「悪夢」終了に向けて
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <37D51C1F21C.7799SO_DO@mail.trpg.net>
In-Reply-To: <199909060643.PAA05498@www.mahoroba.ne.jp>
References: <199909060643.PAA05498@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 15203
こんにちは、ソードです。
悪夢の続きだ……。
書き込めなくて申し訳ないです……。
とりあえず、口調修正します。
なお、全体的に1行文字数が2、3文字多いような気がします。
エピソード編集規約、ML投稿規約を参照ください。
***********
> 直人 :「…………あれは、私達が『堕とし子』と呼んでいるものです。
> :あれが発生する原因は知りませんが……」
> 流歌 :「それも嘘ね。発生する原因はもう解っているのね」
> 直人 :「…………」
直人 :「……あれは、私たちが『堕とし子』と呼んでいるもので
:す。あれの発生する原因は分かっていません」
流歌 :「それも嘘ね。発生する原因を知らないわけじゃないでしょ
:う?」
直人 :「本当に知りませんよ(にこ)……正確には……ね」
***********
堕とし子の発生原因は、直人でさえ分かっていません。
ML参加者の知識と差違が出ていますが、一般的な住人が知っている事とい
うのは、「設定集」の方を参照してみて下さい。
******************
> 直人 :「やっぱり!(住人だったのか? いや、狩人である可能性も
> :あるが……)」
直人 :「やっぱり住人なんですね……」
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直人は、狩人か否かを今年の認識で判断してますので、この時点で住人だと
判断します。
> この後、どう判断するかは直人さん(ソードさん)に任せます(^^;。
> まあよほど変な事を言わない限り、嘘もついていなければ、正気である事も解るの
>で、納得はしてくれると思います。
> 後で「やっぱり信じられない」と言うでしょうが。
了解です。続けてみましょう。
***************
吹子 :「今年が、繰り返してる事に何か関係があるんですか?」
流歌 :「ふうちゃんまたそんな事を……」
直人 :「やっぱり住人なんですね……」
流歌 :「え?」
直人 :「……多分、貴方には話しても納得できない」
静かな、それでいて悲痛な響きを含んだ言葉。
突き刺さるのは相手だけではなく、自分も同様である。
流歌 :「どういう事よ!」
直人 :「……」
吹子 :「流歌姉さんじゃ、理解できない?」
直人 :「……流歌さん。貴方は、吹子さんから、『今年が繰り返
:している』様な事を聞いた事はありませんか?」
流歌 :「あるわよ」
直人 :「その時、どう思いました?」
流歌 :「勘違いに決まってるじゃない。世間は99年で、去年は98
:年。そんな事、小学生でも知っているわ」
直人 :「そうですね。でも、我々も今年が繰り返してると思って
:いる連中なんです」
吹子 :「えっ……(この人たちも……)」
流歌 :「なっ……(嘘じゃない……信じきってるって言うの?)」
直人 :「我々の事を、どう思いますか?」
流歌 :「おかしい……なぜ信じられるの?」
吹子 :「流歌姉さん! 失礼よ!」
直人 :「そうです、おかしいのです。多分、貴方には理解は出来
:ても納得は出来ない。おかしい人間の聞く話ですからね」
流歌 :「あなた……自分がおかしいとは思っていない……」
直人 :「あたりまえですよ、頭のおかしい人間が、自分がおかし
:いなんて思うわけないでしょ?」
流歌 :「……道理ね」
直人 :「ええ」(にっこり)
そこまで言うと、直人はカウンターの向こうに行き、コーヒーを入れ始める。
直人 :「皆さん、紅茶もありますけれどどうします?」
その言葉に、それぞれ思い思いに注文する。
直人 :「優ちゃん。表、閉めてきてくれるかな?」
優 :「あ、はい」
優は、表の扉にかかっている『営業中』のプレートを『準備中』にする。
その間に、それぞれの前には飲み物が並べられた。
直人 :「流歌さん、どうしますか? 私が話す事は、多分貴方に
:は納得できない。真剣に考えれば、精神に異常を来す場合
:もあります。ですから……」
流歌 :「聞くわ」
直人が言い終わるより早く、流歌が答える。
吹子 :「流歌姉さん……」
流歌 :「ふうちゃんを一人で置いていけないもの。貴方は嘘を言っ
:てないし……」
直人 :「分かりました。説明しましょう……」
そうして、説明を始める。住人の事、時間のループという災厄の話。時間の
プールが原因で起こっている問題。
直人 :「って、こんな所ですかね?」
流歌 :「……」
吹子 :「で、コクシチョウは?」
直人 :「ああ、堕とし子の話はまだでしたね。私は、敵……と見
:ています。どういう訳か、一般人には認識できず、結界に
:も入りこむ力を持っている。形状、能力はさまざまなので、
:同じ存在とは限りません。私たちから見て、敵だという事
:だけです」
吹子 :「どうして、堕とし子って?」
直人 :「なぜ、我々の敵なのか? と考えたところ、災厄が差し
:向けた刺客……と考えるのが無難だからです。正式には、
:災厄の堕とし子と呼びます」
流歌 :「貴方がつけたわけじゃないわね?」
直人 :「そう言う事まで分かるのですか……便利ですが、寂しい
:能力ですね。そのとおりです。私の後援者に聞いたのです」
吹子 :「後援者?」
直人 :「この店の資金と、組織『月影』の活動資金は、その後援
:者から出ています」
流歌 :「なによ、一般人でも協力できるんじゃない」
直人 :「その人は、自分の心を守る為に、私の報告を聞こうとは
:しません。向こうから一方的に話や資金が送られて来るの
:です」
流歌 :「……」
直人 :「まあ、簡単にはこんな所です。今日は、私も一戦交えて
:疲れてますし、お開きにしませんか? 吹子さんがもっと
:話を聞きたいのなら、いつでも来てくださって構いません」
吹子 :「あ……じゃあ、帰ります」
流歌 :「……」
吹子 :「流歌姉さん、行こう……」
流歌 :「ええ……」
直人 :「また、お待ちしています」
優 :「ありがとうございました」(ぺこっ)
吹子と流歌は、そのまま帰路に就く。
喫茶月影が再開され、残された月影のメンバーも、いつもの常連に戻る。
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