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Date: Mon, 6 Sep 1999 15:43:28 +0900
From: タイガ <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 15194] [WP01] 「悪夢」終了に向けて
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199909060643.PAA05498@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 15194
99年09月06日:15時43分25秒
Sub:[WP01]「悪夢」終了に向けて:
From:タイガ
ども、タイガです。
こんにちは>「悪夢」関係者の皆さん
「止まるなら、けりをつけよう、エピソード」
と言う事で、強引に一旦終わらせる事にします。
加筆修正等する必要がかなりあると思いますので、
よろしくお願いいたしますm(_ _)m
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目覚め
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吹子 :「う……」
眠っていた少女がかすかにうめいて目を覚ます。
吹子 :「ここは……?」
南風原 :「一体何がどうなってるの?」
吹子 :「流歌姉さん?」
南風原 :「ふうちゃん! よかった、目がさめたのね? 一体何が
:どうなってるの? いきなり倒れたって言うし、病院じゃ
:なくて喫茶店に連れ込まれてるし、来たら来たでいきなり
:妙なことになってるし!?」
半ば錯乱したような状態でまくし立てる。
吹子 :「あのね……、私、良くわからないけど、『コクシチョウ』って
:言うのにとり憑かれていたみたいなの」
南風原 :「『コクシチョウ』?」
吹子 :「うん。黒い翅(はね)の蝶で、黒翅蝶。死を告げる蝶だから、
:告死蝶。なぜかそれだけは解るの。
:それが私にとり憑いて、命が危なかったから、この人たちが助け
:てくれたの」
南風原 :「そう……。もしかして、この人たちも?」
吹子 :「うん。私達と同じ、異能者」
南風原 :「ふうちゃん……、従妹を助けてくれて、有難うございました。
:私は南風原流歌(はいばら・るか)っていいます。流歌って呼ん
:で下さい」
そういって、頭を下げる。
流歌 :「ところで、どういった知り合いなの?」
直人 :「いえ、ただの通りすがりです」
流歌 :「へぇ……運が良かったのね、通りすがりの異能者が助けてく
:くれるなんて」
優 :「そうですね(にこにこ)」
流歌 :(裏があるわけじゃないみたいね)
直人 :「コクシチョウ、か……(あれもやはり堕とし子だろうな)」
流歌 :「何か知ってるの?」
直人 :「い、いえ。どうしてあんなものが突然発生したのかな。と」
珠希 :「そうね、『去年までは』あんなのいなかったし、『今年』に
:なって突然……」
一旦言葉を切る珠希。
吹子と南風原の二人が妙な表情を浮かべている。
珠希 :「なに? どうかした?」
吹子 :「やっぱり何か知ってるんですね?」
流歌 :「たとえば、コクシチョウ自体は知らなくても、それの同類は
:見たことくらいあるんでしょう」
鞍馬 :「ち、違うよ、あんなの最近まで見た事無かったって意味だよ」
流歌 :「嘘ね(きっぱり)」
鞍馬 :「え?」
流歌 :「声の調子を聞けば解るわ。あなた達は嘘をついてる。従妹の
:命の恩人にこんな事いうの失礼だろうけど、真相を教えて」
直人 :「…………あれは、私達が『堕とし子』と呼んでいるものです。
:あれが発生する原因は知りませんが……」
流歌 :「それも嘘ね。発生する原因はもう解っているのね」
直人 :「…………」
吹子 :「流歌姉さんは聴覚が鋭くて、相手の口調や声音から嘘をついて
:いるかとか、どんな事を考えているのかとか、解るんです。
:うちの家系は音楽関係の人が多くて、それで音に関する異能者が
:たくさんいるんです」
竜也 :「へぇ。じゃあ他にもいるの?」
吹子 :「うん。……お父さんもそうだった(ぽつり)」
竜也 :(何か悪い事聞いちゃったかな?)
流歌 :「本当の事を教えて。ふうちゃんは偶然助かったけど、そのうち
:死んじゃう人だって、出てくるかもしれないんでしょう?」
竜也 :「でもこれは他の人に言っても……」
流歌 :「なに、私は役に立たないって言いたいの?」
竜也 :「え、え〜と(汗)」
しどろもどろになってしまう竜也。
吹子 :「今年が、繰り返してる事に何か関係があるんですか?」
流歌 :「ふうちゃんまたそんな事を……」
直人 :「やっぱり!(住人だったのか? いや、狩人である可能性も
:あるが……)」
流歌 :「え?」
直人 :「…………(どうする? 教えても納得はしてくれまい。しかし
:このまま説明しなければ帰らないだろうし……)。
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この後、どう判断するかは直人さん(ソードさん)に任せます(^^;。
まあよほど変な事を言わない限り、嘘もついていなければ、正気である事も解るの
で、納得はしてくれると思います。
後で「やっぱり信じられない」と言うでしょうが。