[KATARIBE 15188] Re: [HA06P] エピソード『送られ狼』

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Date: Sun, 05 Sep 1999 23:08:18 +0900
From: Djinny <djinny@geocities.co.jp>
Subject: [KATARIBE 15188] Re: [HA06P] エピソード『送られ狼』
To: kataribe-ml@trpg.net
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X-Mail-Count: 15188

−−− こんにちは、Djinnyです。 −−−

 いずみさん、メールありがとうございました。
 Sat, 04 Sep 1999 00:23:38 +0900にいただいた、
− [KATARIBE 15185] Re:[HA06P] エピソード『送られ狼』 −
  へのお返事です。


>     Djinnyさんのアドバイスで自然になったと思いますけど……もう一度
>     再修正版を流してもらいたいかなぁーって(^^;
>     全体の流れで一度確認したいので(^^;

 はい。では、該当部分(午後のテーブル以下)だけ抜粋して送ります。
 以前提案させて頂いた部分は修正稿に置き換えました。

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午後のテーブル
--------------
 鏡介はいつものようにいつもの場所で目を覚ました。
 何やら眠る前と着ているものが違っているような気がするが、気のせいだろ
うと思う。どこか心地好い気だるさだけがある。

 勇那がふわりと戻ってくる。気だるさが少し抜けた。

 鏡介     :「よく寝た……誰か居たような気がするけど、気のせいか」
 勇那     :「ただいま……って、いま起きたとこ?」
 鏡介     :「うん、おかえり、勇那」
 勇那     :「ごはんもまだ?」
 鏡介     :「今日はまだ何も食べてない」
 勇那     :「つくれ〜 たべれ〜」
 鏡介     :「……作るのか……なにかあるかな」

 ごそごそと冷蔵庫周辺を漁ると、今日は2種類も食べ物が出てきた。

 鏡介     :「……ハムとソーセージパンがあった」

 そのまま、テーブルの近くに座り込んで食べ始める。

 鏡介     :「……(もぐもぐ)」
 勇那     :「牛乳を買って飲むとかくらいしたほうがいーと思うよ?」

 勇那は呆れ顔で言った。

 勇那     :「面倒なら、配達してもらうとかさぁ〜」
 鏡介     :「牛乳……買っておいたんだった(襖から出す) 腐って
        :る……」
 勇那     :「……ちょっとちょっと出てくるところが違うでしょー
        :が(苦笑)」

 流しに牛乳を捨てに行った鏡介の足許に、見た事があるようなキャラクター
の絵柄付きのメモがひらりと舞った。

 鏡介     :「なんだ?」

 置き手紙   :「あんまり汚れてしまっていたので、シャツとズボンだけ
        :洗っておきました。 津村奈津」

 鏡介     :「……悪いことをしたな、後でお礼を言っておこう」
 勇那     :「ん、どしたの?」

 勇那が覗き込んだ。

 鏡介     :「よくわからない…」

 気だるさが再びやってきた。モヤモヤしている。
 何かあったような気もするが、鏡介はよく思い出せなかった。

 勇那     :「誰か来てたの? 女の子?」
 鏡介     :「人がたくさん居たような気もする…」
 勇那     :「よくわからないって……おーい、もどってこーい」
 鏡介     :「此処にいるよ…」

 明らかに何処かに行ってしまっている目つきでぼーっとしている鏡介を、
勇那はなかば諦めた表情で見つめていた。
 何を言ったものかと暫く考えている様子だったが、やがて彼女は大きく息を
ついた。

 勇那     :「……ふぅ、ダミアン……悪いけど、ちょっと出てきて」
 ダミアン   :「わふ?(んー? なーに?)」
 勇那     :「側頭部、斜め45度、倒れない程度の打撃」
 ダミアン   :「わぉん(わぁい、いいの? いいの? えい!)」

 まるで調子の悪い電化製品への処置のようなことを勇那は口にした。
 ダミアンは嬉しそうに鏡介に飛びかかり、首筋にかみついた。

 SE      : がぷっ

 勇那     :「あ、噛んじゃ駄目……って言っても遅いか」

 勇那は取り敢えず見守るしかなかった。
 暫く間があって、鏡介の体がぴくりと動いた。

 鏡介     :「……? ……痛い」
 勇那     :「あ、帰ってきた?」
 鏡介     :「ああ、大丈夫(よくわからないけど)」

 勇那が鏡介の顔をのぞき込む。
 彼の目に少しは輝きが戻ったようだと見て取ったのか、彼女は鏡介ににこり
としてみせた。

 勇那     :「んじゃ、まずその人にお礼を一言しておきましょ〜」

 鏡介はがらりと窓を開けた。夕日に向かって手を合せる。

 鏡介     :「ありがとう、津村さん」

 勇那がこける。

 勇那     :「電話でしょ、電話っ!!」
 鏡介     :「ああ、なるほど」

 鏡介は奈津の携帯の番号をダイヤルした。
 そうしていると、何故か急にそれまでにも増して気だるさが襲ってきた。

 奈津の声   :(眠そう)「は、はぁい、津村ですぅ」
 鏡介     :「ありがとう(ぶちっ。つーつー)」

 鏡介はごろりと横になった。

 鏡介     :「……それじゃテレビでも見ようかな」
 勇那     :「……はぁ、今日は日が悪いのかなぁ」

 勇那は苦笑するしかなかった。こういう人なのだ。

 勇那     :「ねぇ、ダミアン。あんたきつくかみすぎなかった?」
 ダミアン   :「わふわっふワン!(頸動脈をしっかりねらったよ。ぼく
        :すごい? えっへん)」
 勇那     :「……血が出ると、だめなのよ(苦笑)」

散歩に行こうよ
--------------
 鏡介は相撲中継を見て笑っている。
 勇那は少しばかり考え込んだ。

 勇那     :「……やっぱ、あたしがだめなのかなぁ」

 鏡介はごろりと振り返った。勇那が考えているのを見て、リモコンで背中
越しにテレビの電源を落とした。
 すうっと気だるさが退いて行く。

 鏡介     :「……今日は過ごしやすいね、みんなで散歩にでも行こう
        :か」
 勇那     :「……大丈夫? また倒れない?」

 鏡介は靴を履いた。頭のモヤモヤも気だるさも全てなくなっている。
 とてもすっきりした気分だった。

 鏡介     :「平気だよ、最近はしっかり食べてるからね」
 勇那     :「そっか。じゃ、行こっ」
 ダミアン   :「わふわふ(おさんぽー? ぼくもいこっ)」

 勇那が浮び上がり、ダミアンがひとまず消えた。
 鏡介は立ち上がり、ドアを開けた。


$$

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 訂正個所をもうちょい訂正してみました(苦笑)


 それでは失礼します。


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 Djinny(ランプの魔物)
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