[KATARIBE 15086] [HA06P] エピソード 『蚊柱の取り持つ縁』

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Date: Sat, 28 Aug 1999 01:00:39 +0900
From: ICHIKAWA Takuaki <bobu@din.or.jp>
Subject: [KATARIBE 15086] [HA06P] エピソード 『蚊柱の取り持つ縁』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199908271603.BAA13801@ms1.din.or.jp>
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ども、BOBUです。

やっぱりIRCログより。
修正、追加等よろしくおねがいします。
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エピソード 『蚊柱の取り持つ縁』
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昼の町角で
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 夏。太陽が容赦なく照りつけるなか、日陰を伝うようにして歩いてる少女が
 いた。

 奈津     :(ふらふら)「今日も……暑いなぁ……むしむしして……」

 暑さに眩んだのか、水溜まりの近くに蚊柱があるのに気づかずに突入してし
 まう奈津。

 奈津     :「!?! なななな!?」
 奈津     :「いやあぁぁぁぁっ!!! なな、なんなのよーぅ!!」
        :(ぶんぶん腕を振り回すけど、蚊は当然逃げていかない)

 すなおにその場所から退けばいいのだが。
 慌てているときにはそういうことには気付かないものである。

 竜胆     :「ふぇ〜( ̄▽ ̄;; 今年の夏は辛いよ〜( ̄▽ ̄;;」
 奈津     :「たすけてぇーっ、虫が、虫がっっ」
 竜胆     :「む、虫? あ、蚊柱だ( ̄▽ ̄) 自分から逃げないとダ
        :メだよ」
 奈津     :「ええっ!? あ、はいっっっ」

 竜胆さんの方に走りる奈津。しかし、虫の何割かは彼女を追ってくる。

 竜胆     :「うん、それでだいじょ……はっ! むし、虫がついてき
        :てるよ!(><)」
 奈津     :「きゃーーーーっっっっ」
 SE      : ぶーーーん

 竜胆     :「いや〜〜っ(ぺちんっぺちんっ)」

 一匹ずつ手で挟んでつぶす竜胆。

 奈津     :「あううう〜〜〜」(竜胆さんの後ろに隠れてる)
 竜胆     :「そこだーっ(ぺちんぺちん)」


謎の声
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 声だけ    :「何か大変そうだね〜。てつだってあげよっか?」

 どこからともなく、子供の声が聞こえてきた。

 奈津     :「あっ、お、お願いしますっ」
 竜胆     :「あと何匹いるんだ〜(>▽<;;)」
 声      :「じゃ、いくぞっ!」

 いきなり突風が吹いて虫を吹き飛ばす。

 奈津     :「きゃあっ」
 竜胆     :「おお、マップ兵器」
 声      :「どう、あっというまだろ?」
 奈津     :「あ、ありがとうございました〜〜……」
 竜胆     :「おかげで大助かりです(⌒▽⌒)」
 声      :「どーいたしまして(とくいとくい)」
 奈津     :(はっとして)
        :「あ、す、すみません、まきこんじゃって」 >竜胆
 竜胆     :「ん〜不可抗力っぽいから気にしない気にしない」
 奈津     :「でもこんなに食われちゃって……ごめんなさぁい」
 声      :「でも、人間ってのも大変だね。あんな虫に大騒ぎするな
        :んてさ」
 奈津     :「え?」
 竜胆     :「む」
 奈津     :「に、人間さんじゃ……ないんですか?」

 2人が声のする方を見ると、50cmくらいの少年が宙に浮いていた。
 その額には角が生え、手には袋を持っている。

 竜胆     :「う、宇宙人だ(>▽<)」
 奈津     :(思わず竜胆さんの後ろに隠れる)「りとるぐれいっ」
 少年     :「宇宙人……って……ああ。空のずっと上から来る奴のこ
        :とだっけ?」
 竜胆     :「角が生えてる……袋を持ってる……」
 奈津     :「お、……鬼?」
 少年     :「(むっ) 鬼は空なんか飛ばないよ。おれは風神だよ」
 奈津     :「ふーじん?」
 少年     :「そ。風の神様」

 胸を張る少年。

 竜胆     :「とてもそうは見えないけど」
 奈津     :(後ろから出てくる)「……本物なの?」
 少年     :「む……本物だよ、ほら」

 少年が袋を前に出すと、その口から風が吹いてきた。

 奈津     :「きゃ」
 竜胆     :「おおっ」
 奈津     :(好奇心が勝ったらしい)「す、すっごーいっ」
 少年     :「(ふふん)どーだ、すごいだろう?」
 奈津     :「うんっ、すごい、すごいよ〜っ」(なんか喜んでいる)
 竜胆     :「確かにこれは凄いね、この袋は……(つん)」
 奈津     :「風神さんって、ほんとにいたんだ……」
 少年     :「あ、触るなよー」(ひょいっと袋を遠ざける)


風神の望みは
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 奈津     :「でも……こんなにちっちゃかったなんて、知らなかった
        :な〜」

 と、頭を撫でようと手を伸ばしてみる奈津。
 少年はその手の上にひょいと乗る。

 少年     :「ところでさ。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
 奈津     :(びっくりしたが手をなんとか引っ込めないでいる)
        :「あ、な、なにっ?」
 少年     :「……風見アパートって知ってる?」
 竜胆     :「やつかみくんの棲んでるとこだったかな? 人外魔境だ
        :よ」
 奈津     :「え、あ、……知っては、いるけど……お姉さんも、知っ
        :てたんですか」 >竜胆
 少年     : ほっとした顔になって
        :「あーよかったぁ。やっと家を知ってる人に会えた」
 竜胆     :「一度だけ行った事があるけど……なんかいつ行ってもカ
        :レーが寸胴の中にあったりして」
 奈津     :「……」
 少年     :「悪いんだけどさ。アパートまで案内してくれない?」

   どうやら少年、道に迷っていたらしい。

 竜胆     :「……ん〜一度行っただけだからちゃんとたどり着けるか
        :どうか( ̄▽ ̄;;
 奈津     :「……(お姉さんが知ってるなら、わたし、どうしよう……)」
 竜胆     :「キミも、知ってるんでしょ?」
        :<お姉さんとか言われたのでお姉さんぶってる(笑)
 奈津     :(はっとして)「あ、はいっ」
 奈津     :「案内、するねっ(にこ……)」 >少年
 少年     :「ありがとっ!」
 奈津     :「うんっ(笑顔)」

 というわけで、3人は歩いて風見アパートへ……

 竜胆     :「夏の日ざしは体に毒だよ〜」
 奈津     :「うー……(暑い)」
 竜胆     :「ところで、名前なんてゆーの? あたし竜胆」
 奈津     :「なつ、です。津村・奈津です(ぺこっ)」
 少年     :「風籟っていうんだ。よろしくっ」
 竜胆     :「なっちゃんね(にこにこ)」
 奈津     :「あう、あんまりその呼び方、好きじゃないんです。呼び
        :捨てで呼んでください……(赤)」
 竜胆     :「呼び捨て……じゃあ、奈津?」
 奈津     :「はいっ(にこ)」
 奈津     :「お姉さんは、りんどうさん、で、いいんですか?」
 竜胆     :「うーん……それか、りん姉か、どっちか好きな方選んで」
 奈津     :「じゃ、りんどうさん、って呼びます。りんどうの花、奇
        :麗だから」
 竜胆     :「名前、誉められたの初めてだよ〜(テレテレ)」


そして、アパート
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 奈津     :「ここだよ、ふーらいくん」
 風籟     :「やっと着いた〜。ありがと、2人とも」

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なんかきりが悪いなぁ
でも続きが思いつかない…(汗)

それでは。
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BOBU <Takuaki Ichikawa>
E-Mail   : bobu@din.or.jp
    

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