[KATARIBE 15006] [HA06P] エピソード『3 kg のカレー』

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Date: Wed, 25 Aug 1999 01:32:46 +0900
From: ICHIKAWA Takuaki <bobu@din.or.jp>
Subject: [KATARIBE 15006] [HA06P] エピソード『3 kg のカレー』
To: kataribe-ml@trpg.net
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ども、BOBUです。

 IRCでの話をヒントに書いてみました。
 関係者の方々、修正の方おねがいします。

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エピソード『3kgのカレー』
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本編
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 竜胆   :「辛いよ〜〜」

 ベーカリーでこんな悲鳴があがった。

 観楠   :「あ、おめでとう。それ当たりだ(笑)」
 竜胆   :「当たりってなによ〜」

 そんなに辛かったのか、涙目になっている竜胆。

 観楠   :「あれ、言ってなかったっけ。ほらこれ。」

と、指さした先には貼り紙が。


  カレーパンフェア実施中!
  当たりが出ればもう一個。喫茶コーナーで食べた方限定。
  なお、当たりのパンは中身の色が赤くなっています。


 竜胆   :「……」
 観楠   :「ってなわけで。はい、カレーパンもう一個」
 竜胆   :「もういらない……はい、前野っちにあげる」

 パンを受け取った前野。観楠に確かめる。

 前野   :「これは普通のカレーパンなんですよね?」
 観楠   :「ああ、それは大丈夫。いつもの奴だよ」

 からんからん。
 と、佐久間がベーカリーに入ってきた。

 郁代   :「……カレーといえば、ここに分析用のレトルトカレーが
      :3kgあるんやけど。誰かいらん?」
 慎也   :「あ、ほしいかも」
 郁代   :「ちなみに1パックで3kgね」
 慎也   :「う、それはちょっと……」
 竜胆   :「う〜ん。ほしいけど……味の方はどう?」
 郁代   :「味見してへん」
 前野   :「それって、何リットルぐらいあるんですか?」
 郁代   :「ん〜、大体3リットルくらいやろか」
 竜胆   :「そのくらいなら大丈夫だ、ちょーだい(>▽<)」
 郁代   :「 ……一気に3リットルを鍋にかけるんか(汗)」
 前野   :「寸胴がありますから。……でもカレーなら、レトルトじゃ
      :ないちゃんとしたのを作りますよ?」
 竜胆   :「うー…そっちのほうがいい、かな?」

 それを聞きつけた佐久間。

 佐久間  :「あの、それ譲っていただけません?」
 郁代   :「ん?別にいいけど。何に使うん?」
 佐久間  :「あ、うちの下宿に置いてあるカレーがほとんど無くなってま
      :して」
 慎也   :「それって…もしかして永久カレー?」
 佐久間  :「ええ。今週は僕が当番なんですよ」

 佐久間の住んでいる風見アパートには、昔から常にカレーで満たされている
 鍋がある。
 もちろん、無限にカレーが湧いて出るわけはなく、週代わりで当番をおき、
 カレー鍋の中身が無くなってしまわないように常に補給しているのであるが。
 これが永久カレーとよばれるものである。

 佐久間  :(よっし、これで今週のカレー代が浮いた〜)
 郁代   :「あ、でもこれ具は入ってないから。具は別に買ってこなあか
      :んで」
 佐久間  :(がく)

 なかなかうまい話は転がっていないものである。

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それでは。
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BOBU <Takuaki Ichikawa>
E-Mail   : bobu@din.or.jp
    

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