[KATARIBE 14784] [HA06P]:EP: グランドクルス

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Date: Wed, 11 Aug 1999 11:09:11 +0900
From: ソード  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 14784] [HA06P]:EP: グランドクルス 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199908110209.LAA21978@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 14784

99年08月11日:11時09分08秒
Sub:[HA06P]:EP:グランドクルス:
From:ソード


こんにちは、ソードです。

 誕生日EP2本立ての第1弾です。

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エピソード  グランドクルス
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登場人物
御剣司(みつるぎ・つかさ)
    今年になって吹利市に越してきた青年。電気を操る異能者。


ある会社でのこと
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 司が派遣に出ている情報サービス会社の昼休み。

 社員1    :「結局、大予言はこなかったなぁ……」
 社員2    :「いや、どうやら旧暦扱いらしくて、8月に来るらしいで
        :すよ」
 社員1    :「あ、そうなん?」
 社員2    :「ええ、しかも、8月11日はグランドクロスって言う特別
        :な日なんだそうです」
 社員1    :「それ……どこぞの少年誌の受け売り?」
 社員2    :「ええ……まあ」

 こんな会話を、昼休みの時間に何とはなしに聞いていた。

 司      :「(グランドクロスねぇ……なんかあるのかな……)」

 不安はない。大予言など信じていないし、惑星が十字に並んだところでどう
にかなるわけではないのだから。

 司      :「どうせ、その日も仕事なんだよなぁ……」

 盆と正月くらいは休みたい……と言うが、今年は盆も、来年正月も休めそう
にない。
 情報サービス業の年末は、休んでいる暇はないのだ。

8月10日、テレホタイム
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 吹利市に管理者が居ると言う事で、たびたび顔を出しているIRCサーバに
接続を行う。
 最近、会話が途切れがちであるが、身のある話が出る事もあるのだ。

 司      :「さて……メールチェックを先にするか……」

 IRCにつなぎ、簡単な挨拶をした後にメールのチェックを始める。
 数十件のメールだが、それほど1件毎の行数は多くないため、読むのに時間
はかからない。
 IRCでのニックは、“katana(カタナ)”我ながら、安直だとは思う。
 数十分後、会話が動き始めた。

23:55:40 <#trpg:BOBU> ほう、今は流星群の季節なのか…
23:56:38 <#trpg:ft> ペルセウス流星群だっけ
23:57:16 <#trpg:BOBU> です。 ちょうど今日明日辺りが見頃だそうで。
23:58:45 <#trpg:BOBU> よく見えるのが明け方らしいので、たぶん見ることは
          ないと思いますけど…(笑)
23:59:34 <#trpg:BOBU> …ってそれ以前に雲が出てるか。
1999/08/11 00:00:00
00:00:29 <#trpg:katana> #明日はグランドクロスですな(笑)
00:00:40 <#trpg:Kakeru> あしたか〜
00:00:44 <#trpg:katana> #さらに、誕生日なのです(笑)
00:01:28 <#trpg:BOBU> おお。それはおめでとうございます。
00:01:32 <#trpg:Ryu1> おー
00:01:40 <#trpg:katana> どもども
00:01:47 <#trpg:katana> って、もう今日やん(笑)
00:01:47 <#trpg:Ten-Rou> おめでとうです(パチパチパチパチ)
00:01:56 <#trpg:Kakeru> おめでとうですい(ぱちぱち)
00:02:30 <#trpg:ft> めでたく地球の封印が解ける日だ(地球伝承爆)
00:03:59 <#trpg:hari> クカカカカ
00:04:01 <#trpg:katana> ええ、なんか、特別らしいです(笑)

 司     :「あっ!」

 体の中で、何か熱いものが沸き上がる。

 司     :「(な……なんだ?)」

 この感覚、以前能力を暴走させた時の状態に似ているが、能力が勝手に発動
する事はない。
 むしろ感覚はすっきりしている。体温が上昇しているためか、汗は出ている
が……。

 司     :「あれ?」

 ふ……と、パソコンに目をむける。線のつながり、電子の流れすら明確に読
み取れ、一定量の情報が電話線を伝って流れて行くのまで見て取れた。

 司     :「能力が……上がっている?」

 電話線を伝い、先へ進む。現実の感覚はそのままに、別に芽生えた意識がネッ
ト内を動き回る。
 会社のアドレスの方へ向かう。いつもはファイアウォールにはばまれている
のだが……。

 司     :「熱くはない……行けそうだ……」

 いとも簡単に突破する。自分のパソコンの能力だけでは不可能な行為だ。そ
こから先は、会社のLAN環境。電源の落ちたパソコンだけがある筈……。

 司     :「電源ON」

 ヴンッ

 自分の電源を遠隔操作で入れる。これで、パソコン内のデータを自由に……。

 司     :「何で、家に居て会社の仕事しなきゃ行けないんだ?」

 我に返る。明日会社に行けば、嫌でもしなければならない仕事である。しか
も、作業量は少なすぎて暇を極めているのだ。

 司     :「(馬鹿らしい……やめやめ)」

 他のところに足跡を残さぬように戻って来る。
 時計を見ると、ネットに意識の一部を飛ばしてから1分と経っていない。

 司     :「さて、そろそろ寝よう」

00:26:47 <#trpg:katana> #さて、明日もあるので、そろそろおいとまします。
00:26:57 ! katana (お先に失礼します〜)

 軽い挨拶を終わらせ、電源を切る。

 司     :「ふぅ……」

 ベッドの隣にパソコンがあるため、電源を切って横になればそのまま眠れて
しまう。

 司     :「グランドクルスかぁ……なんかあるのかもな……」

 少し、考えを改めた司であった。

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 と言うわけで。
 昨夜のログを丸々使用しています。わかるところはニックの変更したんです
が……(sf>ftだけですが(笑))他の方の部分、何か適当なニックに変更し
た方が良いですよね……。
 本体がIRCやってても、分身はやってない人も居るでしょうし……。

 で、ちょっぴり一時的にパワーアップした司でありました(笑)

 Jにはしたくはないんですが、Jかなぁ?(笑)

 ではまた。







    

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