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Date: Fri, 06 Aug 1999 23:02:12 +0900
From: "H.Yokono" <kara@grn.mmtr.or.jp>
Subject: [KATARIBE 14710] Re: [HA06P] エピソード『試験勉強』
To: kataribe-ml@trpg.net
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『試験勉強』の正式公開版です。
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エピソード『試験勉強』
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登場人物
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津久見神羅(つくみ・から) :吹利大の情報工学科一年生
佐久間拓巳(さくま・たくみ):吹利大の情報工学科の学生
試験前
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図書館には人が多くて嫌気がさした神羅はベーカリーに逃げ込んでいた。
アイスコーヒーを注文して空いていたテーブルにつく。
神羅 :「はぁぁ……」
溜息をつきながらも教科書とノートを開く。
神羅 :「分からん……」
シャーペンを持つ手はいっこうに動かずに何分か過ぎていた。
カランカラン、と来客を示すベルが鳴った。
佐久間 :「ふぅ、外は暑いなぁ」
店内を見渡すと、勉強をしている男が一人。後ろからそっと近寄って
テーブルを見ると見慣れた教科書があった。
佐久間 :(おや? この教科書は……)
後ろに人の気配がして神羅が振り向く。すると、そこに立っていた
佐久間と目があった。
何となく、二人とも会釈をする。
佐久間 :「もしかして君、吹利大の情報工学科?」
神羅 :「はぁ、そうですけど……あなたは?」
佐久間 :「君と同じ情報工学科の3年で、名前は佐久間拓巳」
神羅 :「そうなんですか。あ、ワシは津久見神羅といいます」
佐久間 :「で、その教科書って事は○○先生?」
神羅 :「そうです。非常に訳が分かんなくて」
佐久間 :「あぁ、あの先生の試験は簡単だから大丈夫だよ」
神羅 :「簡単なんですか?」
佐久間 :「うん。だって、その先生の試験は毎年同じだしね。
:しかも、持ち込み可」
神羅 :「それは確かに。じゃあ先輩、過去問持ってますか?」
佐久間 :「うん。丁度、今日後輩から返してもらったからね。
:君に貸してあげるよ」
神羅 :「ありがとうございます」
試験後
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神羅 :「いやぁ、本当に過去問のまんまとは思いませんでした」
:「おかげで助かりました」
佐久間 :「いやいや、僕も去年あの先生の授業を取っていたから。
:で、試験の出来はどうだった?」
神羅 :「9問中8問はできました」
佐久間 :「ほう、それは良かった」
少しして。
佐久間 :「(ぼそっ)……僕も来年また受けるとしよう」
時系列と舞台
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前期試験中のベーカリーでの一場面です。
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