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Date: Sun, 01 Aug 1999 02:09:59 +0900
From: Djinny <djinny@geocities.co.jp>
Subject: [KATARIBE 14564] [HA06L] チャットログ『命の光:後編』(仮)
To: 語り部ML <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <19990801020959XQB!&E@geocities.co.jp>
X-Mail-Count: 14564
こんにちは、 Djinny こと 古旗 仁 です。
チャットログ『命の光:後編』(仮)
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HA06 の、7月31日午前2時頃から4時頃までのログです。
題名は仮の物です。
チャットしながら、情景描写を書き込む際にわたし風にしてしまうのは良い
のか悪いのか迷ったのですが、結局わたしの小説風にしてしまいました(苦笑)
BOBU さん、 EP 化の際は語尾などの編集お願いします。
あと、できたらみなさん、よい題名をくださいまし。
ログ『解き放たれし時:序章』のあとで
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[J_OldFlag] この後、同じ公園で佐久間くんと佳奈が逢ってたりしてな
[BOBU] 細かった月も、いつの間にか丸くなってるしな〜(汗)
[J_OldFlag] うみ
[BOBU] そろそろ覚悟を決めよう…
[J_OldFlag] うう、ぼぶしゃんこわい
[BOBU] こわくないですよう(汗)
[J_OldFlag] いつ、EP化用の話をしますか……?
[BOBU] いつでもいいですー(どきどき)
[BallMk-3] くくく…
[J_OldFlag] いま(ばきゅーん)
[Toyolili] 鬼だ(爆)
[BOBU] しましょうか(笑)
[J_OldFlag] うし
設定の擦りあわせ
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[J_OldFlag] まずは、時系列と場所設定
[J_OldFlag] #鏡介くんの話をどうするかも含む
[BOBU] 場所は前と同じ公園でいいでしょうね
[BOBU] #う…
[J_OldFlag] #あってもいい、とは思った…… >ああいう話
[J_OldFlag] #ただ、よからぬ反響が多かったのが残念
[BOBU] #ああ、それはそう思いますよ>あってもいい
[BOBU] #ふぅむ。読者としてはあってもいいと思うけど、キャラクターが
このことを知ったらどう考えるかってのはありますな。
[J_OldFlag] #そうだね……
[BOBU] #多分、佐久間は知らないだろうけど。
[J_OldFlag] #なにがしかの変化が両者にあるだろうな
[J_OldFlag] #そーなの?
[BOBU] #いつもの行動パターンから考えて、あの時間帯は外にいたと思う
のだ。
[J_OldFlag] #なるなる
[BOBU] #どういう変化が起こったのかは、ぎゃろさんと相談しないと
[J_OldFlag] #そうだねー
[J_OldFlag] #事件の前にしますか
[J_OldFlag] #どうせEPの順序からすればこちらの方が速く流れそうですし
[BOBU] #ふむ…まぁ、そちらが良ければ構いませんけど…
[J_OldFlag] #いいですよぅ
本編開始
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[BOBU] #じゃ、ま。はじめますかぁ…場所は公園として、時期は今ぐらいで
いいですか?
[J_OldFlag] はいな
[J_OldFlag] #時間は2時くらいかな
佳奈 :「今日は……来てくれるかな……?」
公園のベンチ。なんとなく、座っている。
佐久間 :(ああ、どうしようか…やっぱこのまま帰ろうか…)
公園の入口にてうろうろ
なっちゃん登場
--------------
奈津 :(ちりんちりん)「あ、こんばんわ〜〜」 >佐久間
奈津、自転車で登場
佐久間 :「!! あ、こんばんは…」
奈津 :「……? どうしたんですか、こんなところでうろうろ
:して……(あ、ひょっとして変質者さん?)」
ちなみに初対面
奈津 :「何か珍しい物でもあるんですか?」
:(公園の中を覗く)
佐久間 :「あ、いえ。散歩ですよ」
:(彼女に似てるけど…ちがうな)
奈津 :「月夜の晩は危ないですよ……吸血鬼が出るから」
佐久間 :「! そうかも、しれませんね」
奈津 :「あはは、やだなあ、冗談ですよ、いたらいやでしょ」
でも、その目は笑っていない
佐久間 :「そうですか? いてもいいと思いますよ?」
奈津 :「そ、そうですか? いても、いいって思いますか?
:おにいさんは……」
佐久間 :「こんなにいい月の夜ですからね」
奈津 :「……そうですね……」
佐久間 :「じゃ、僕はこれで……。あなたも、気を付けて」
公園の中に入ろうとする
奈津 :「はい、気を付けてくださいね(にこ)」
奈津 :「あ、……ほんとに、気を付けてくださいね。
:吸血鬼って、怖いんですから」
佐久間 :「ええ。気を付けますよ」
軽く会釈して中へ
[gallows] #ふむ…
奈津 :「……」(なんとなく、見送る)
公園内
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佐久間 :(前はあのへんだったかな……)
佳奈 :「ん……」
振り向く女。にび色の髪がふわりと舞う
佳奈 :「あ……」
佐久間 :「……お久しぶりです」
佳奈 :「ようこそ、人間さん」
佐久間 :「今日も月を見ていたんですか?」
佳奈 :(首を振る)「いいえ、違うの」
佐久間 :「……じゃあ、何を?」
佳奈 :「貴方を……まっていたんです」
幾分、前より素直な表情
佐久間 :「…僕も、あなたに会いに来たんです」
佳奈 :「ふふっ、私に会いに来たのではではなくて、命の光の
:ことが気になっていたのでしょ?」
佐久間 :「(苦笑)まぁ、そうですね」
佳奈 :「心は……決まりましたか……?」
佐久間 :「ええ」
佳奈 :「本当にいいの?」
女の瞳には明らかに迷いが逢った。
佐久間の決断
------------
佐久間 :「あ、いや。そうじゃなくて……今日は、断りに来たんで
:す」
佳奈 :「……え?」
驚いたような表情で佐久間をみた。
佐久間 :「あれから、少し考えたんです。……自分が何であれ、
:僕は僕なんですよ」
佳奈 :「……」
佐久間 :「逃げかもしれませんけどね……でも、僕はそれでいい
:と思います」
佳奈 :「……そう。そうですか」
何かに怒りを抱いたような表情だった。案外、気分屋なのかもしれない。
佳奈 :「私は……私は、毎日待ってたのに」
佐久間 :「返事をお待たせして、すみませんでした」
佳奈 :「それが貴方の結論なら……仕方ないですね……」
佐久間 :「……すみません」
:(まさか毎日待っていたとは思ってなかった)
[Jin] #そらー、普通、毎日はまたんって(^^;
佳奈 :(ふらりと背を向ける)
:「いいえ……」
また、風が吹いた。髪がばさりと宙に舞う。しかし、それは佐久間にとって
あまり魅力的な光景ではなかった。どこか、生気が欠けた眺めだった。
簡単なこと
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佳奈 :「人間さん……」
佐久間 :「……はい」
佳奈 :「命の光を見るより、……もっと簡単な方法があるんです
:よ……」
佐久間 :「……何ですか?」
佳奈 :「吸血鬼の存在……信じますか? 人間さんは」
佐久間 :「吸血鬼ですか。いるでしょうね……世界は広いですから、
:どこかには」
佳奈 :「幽霊だったら……吸血鬼は、血を吸えませんよね……」
佐久間 :「……でしょうね」
:(なんとなく一歩さがる)
佳奈 :「……私、吸血鬼なんですよ? 人間さん」
月を見上げた横顔は、さっきの娘と似ていた。
だが、その口からは明らかに牙のような物が伸びていた。
それでいいのか
--------------
佐久間 :「……あなたは、それでいいんですか?」
佳奈 :「……」
吸血鬼は、佐久間に向き直った。
幼さを残してはいるが、妙に年寄り染みた顔だった。そのアンバランスさは、
もしかしたら月の光のせいかもしれなかった。
佐久間 :「あなたは人間でもあるのでしょう?」
佳奈 :「ええ……普通に考えれば、3/4は人間です」
佐久間 :「それでも、あなたは吸血鬼としての……」
言いかけて、やめる。
佳奈 :「……そうです」
[Jin] #く〜〜、台詞の続きが気になる(ぢたばた)
[BO-BU] #生を選ぶのか・・・って言おうとしたんだけど。佐久間が言えた
義理じゃない(汗)
佳奈 :「先祖帰りなんです、私は。人間としての特徴や強い所は、
:全て姉が持っていってしまった……」
佐久間 :「あなたは、人として生きたくはないんですか?」
佳奈 :「あなたは?」
質問が交錯した。こっけいな情景かもしれなかった。しかし、二人はそれを
笑うほどの心のゆとりを持ちあわせてはいなかった。
佐久間 :「僕は、生きたいように生きますよ。必要なときにはこの
:力も使って」
佳奈 :「……人間の癖に!」
佐久間 :「あなたは人間ではない? それでいいんですか?」
佳奈 :「人の血を吸わなければ生きていけず、太陽の光に当たる
:こともできず、ひとにあるはずのない能力を持った物が、
:人間なんて言えるの!?」
佐久間 :「そうだとしても……人間として生きようとするのなら、
:あなたは人間です」
目の前の相手が、急に小さな子供のように思えた。
[Jin] # 佐久間の視点
(註:断らなくても全部そうだった。この時の情景描写は)
佳奈 :「そんなの、無理だもの……」
吸血鬼は握っていたこぶしを開き、肩を落とした。宙に舞っていた髪が、
だらりと垂れた。
佳奈 :「人間じゃないもの、私……奈津とは違う……」
佐久間 :「あなたは、あなたですよ」
佐久間 :「ひとと比べてもしょうがないでしょう」
佳奈 :「……」
佐久間 :「あなたは、どう生きたいんですか?」
佳奈 :「わかんない、そんなこと……」
佐久間 :「まぁ、少しずつ考えていけばいいですよ。自分を誤魔化
:さずに。そうすれば、何か見つかります」
佳奈 :「……」
吸血鬼だった少女は立ち尽くしていた。親に叱られた小さな子供のようだっ
た。
僕は僕
------
佳奈 :「あなたは、幽霊じゃないわ……にんげんだもの……」
ややあって、悄然とそう告げると、少女は佐久間に背を向けた。
佐久間 :「それは考え方次第……!……見たんですか?」
少女は答えなかった。肩がわずかに震えただけだった。泣いているようにも
見えたし、笑っているようにも思えた。
佳奈 :「それは、関係のないことなんでしょ? あなたには。
:人間として生きていれば人間なんでしょ」
やはり、泣いているようでもあり、笑っているようでもある声だった。
佐久間 :「そう…ですね。……たしかに、僕は僕です」
少女はちらりと振り向いた。
佳奈 :「さよなら、人間さん」
佐久間 :「…ええ。今日まですみませんでした」
佳奈 :「いいえ、ここでは他にすることもありましたから……」
佐久間 :「そうですか…」
少女はそれには答えなかった。
そのまま、少女は、疲れた足取りでゆっくりと佐久間から離れていった。
無言で見送る佐久間。
少女の姿は、前の時と同じように、噴水を回り込んで消えていった。
佐久間 :「僕は僕、か……」
そう呟くと、佐久間もまた歩き出した。
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[BO-BU] #ここら辺で切りますか?
[Jin] #え゛
[Jin] #まだ続くの?(w
[Jin] この辺で切りましょうよ(ww
[BO-BU] ですね。
[Jin] はいな
[Jin] お疲れさまでした〜〜〜〜
[BO-BU] お疲れさまでした〜。
[Jin] 水着姿のなっちゃんでも見て疲れをほぐしてください(w
$$
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Djinny(ランプの魔物)
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