[KATARIBE 14320] [HA06P] 「二枚の短冊」

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Date: Thu, 15 Jul 1999 07:54:50 +0900
From: タイガ  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 14320] [HA06P] 「二枚の短冊」 
To: kataribe-ml@trpg.net
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99年07月15日:07時54分47秒
Sub:[HA06P]「二枚の短冊」:
From:タイガ


ども、タイガです。

久々の自己完結EPです。

ちょっと時期を外しましたが、七夕EPです。
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「二枚の短冊」
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7月7日夕刻。

 萌		:「ただいま〜(^^)」
 大河		:「おかえり。ああ、今日は七夕か」

ランドセルに指してある小さな笹の小枝を見て呟く。
ささやかな飾りと短冊がついた、小枝

 萌		:「うん(^^)」
 大河		:「どれ、なんて書いたんだい?」
 萌		:「だめ、秘密〜♪」

きゃらきゃらと笑っいながら大河の手をするりと抜けて部屋に戻る。

 大河		:「なんだよ〜、ちょっと位いいだろ?」
 萌		:「じゃあ、マサヒロのお願いも見せてくれる?」
 大河		:「う、それは……」		
 萌		:「じゃあ駄目だよ♪」

その日の夜遅く。

 大河		:「おおい、萌」
 萌		:「なぁに?」
 大河		:「俺も短冊付けたいんだが……」
 萌		:「?」
 大河		:「余分な笹がないから、俺の分も萌の笹に付けて良い
		:か?」
 萌		:「うん。いいよ」

萌の部屋。
笹が、本で挟まれて立っている。
大河は自分の短冊を付けた。
と、最初からついていた短冊がどうしても目に付く。

 大河		:「…………」

あたりを見まわして、ちらっと覗く。

 大河		:「……あいつ(ふっと表情を和ませる)」

 『おりひめさま、ひこぼしさま、萌のおねがいきいてくれてありがとうござい
ました』
 たどたどしい文字でそう書いてある。
 きっと、去年のお願いのお礼だろう。
 そしてもう一つには……。

 大河		:「さぁてと、そろそろ寝るかな」

聞こえよがしに呟く。

 大河		:「萌、今日は一緒に寝るか?」
 萌		:「うん!(^^)」

『みんながいつも笑顔でいられますように』
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