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Date: Fri, 2 Jul 1999 11:09:43 +0900
From: ソード <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13985] [HA06P]:EP: 『自家製虫除け液』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199907020209.LAA17005@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 13985
99年07月02日:11時09分41秒
Sub:[HA06P]:EP:『自家製虫除け液』:
From:ソード
こんにちは、ソードです。
日常EPなのですが、次回作へのプロローグとなっています。
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エピソード 『自家製虫除け液』
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美都 :「ふむ……ミキサー……と(ごそごそ)」
マヤ :「……ふに(なにやってるの?あの子……)」
紫苑 :「……にぁ(さあ……私にも解かりません)」
猫達が見守る中、美都は戸棚からミキサーをひっぱりだす。
美都 :「ラベンダー……と」(適当に切ってミキサーに入れる)
マヤ :「(料理……かしら?)」
紫苑 :「(ふむ……どうやら今朝のテレビに影響されてますね……)」
マヤ :「(テレビ?)」
紫苑 :「(ええ、まあ……大事にはならないと思います)」
ミキサーに入れるのは、ぶつ切りにしたラベンダーと水。
SE :がーっ
美都 :(蓋を抑えている)
待つ事1、2分。次に用意したのは、口の広い瓶とガーゼ。
美都 :「えと……これで良いのかな……これって、服についたら
:染みになりそう……」
ラベンダーの紫が良く出ている。こすために使ったガーゼは、既に紫に染まっ
ている。
美都 :「んで……砂糖……と……できたっ」
マヤ :「(なに……あれ)」
紫苑 :「(ふむ、虫除けだそうです)」
マヤ :「(虫除け?ああ、ハーブの虫除け効果……)」
紫苑 :「(ええ、今日は、山の方まで行くんだそうです。丁度、
:テレビの特集でやってたみたいですからね)」
猫達が話している間に、手早く片付けを済ませる。
美都 :「うーん……色がきついなぁ……まあ、手足に塗るなら大
:丈夫か……」
そういって、自らの露出している手足に塗り付ける。Tシャツにホットパン
ツの格好は露出部分は多い。
美都 :「マヤちゃんはお留守番だよね……紫苑ちゃん、一緒にい
:くよね?」
紫苑 :「にぁ〜(しかたありませんね……)」
美都 :「よしよし、紫苑ちゃんなら目立たないわね(にや)」
おもむろに、紫苑を捕まえる美都。
紫苑 :「にゃっ(美都!私に塗るんですか?)」
マヤ :「……(あ……)」
美都 :「元々紫だし……大丈夫大丈夫(にこ)」
そういう問題では無い様な気はする……。
美都 :「つけないと虫に刺されちゃうよっ」
紫苑 :「にぃ……(私には必要無いんですよ……)」
元々生物ではない紫苑の身体に、虫が来るとは思えない。また、来たとして
も吸われる血など無いのだが……。
美都 :「よしっ。準備OK!」
紫苑 :「に……(ふむ……においがきついですねぇ……成分的に
:は効果はありそうです)」
マヤ :「(あなたも大変ね……)」
紫苑 :「(ふむ……行ってきます。ユラさんが戻ったらよろしく
:……)」
マヤ :「(……大丈夫なの?)」
紫苑 :「(彼女を見つけた場所に行ってみるだけです。私がいれ
:ば危険はないでしょう)」
マヤ :「(……わかったわ)」
猫達の懸念はよそに、美都はひたすら元気であった。
美都 :「いこ!紫苑ちゃん」
目的地は、吹利の森の中。紫苑が美都を発見した現場である。
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本体が本当にテレビの特集を見まして……。
まあ、自分じゃ出来ないんで、美都にやらせてみました。
次回作は、紫苑ちゃんの正体が解かるようなものになると良いな……と思っ
ています。
勇魚さん、リューさん、修正お願いします。
ではまた。