[KATARIBE 13982] Re: [HA06] [EP] 拾いもの

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Date: Thu, 1 Jul 1999 23:31:20 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13982] Re: [HA06] [EP] 拾いもの 
To: kataribe-ml@trpg.net
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X-Mail-Count: 13982

99年07月01日:23時31分14秒
Sub:Re:  [HA06] [EP] 拾いもの :
From:E.R


 こんにちは、E.Rです。
 
 続き、さくさく行きます。

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> 店長		:「仔犬ばかりで、自分はびしょ濡れじゃないですか(笑)」
> 前野		:「そういやそうでしたか…(苦笑)」
> 仔犬		:「わんっ!」
>
> きょろきょろと二人の顔を見比べると、元気な声で一声吠えた。

 店長     :「…………ふむ」

 流石にびしょぬれの男と、元気を取り戻した子犬を店に入れるわけにも行か
ない。苦笑して……ふと、店長は視線を移した。

 前野     :「?」
 店長     :「いえ……どこまでお帰りですか?」
 前野     :「ええと……無道邸、ってご存知ですか?」
 店長     :「ああ、はい……って、あそこですか(汗)」

 ちょっと距離がある。

 店長     :「(外を見て)……これじゃ止みそうも無いし……」
 前野     :「まあ、仕方ありません(苦笑)」
 店長     :「いや……これ、どうぞ」

 店の隅から、少し古びたような傘を引っ張り出す。

 店長     :「これ、どうぞ」
 前野     :「え」
 店長     :「半年ばかり、忘れられっぱなしの傘ですから。まあ、返
        :してくれても忘れても構わないんで」

 冗談めかしてならばともかく、真面目に言うから前野も困る。

 前野     :「えー……いえ、今度お返しします(汗)……じゃ、お借
        :りします」
 店長     :「あ、どうぞ……あ、それは持ってって下さい」

 子犬をくるんでいたタオルを指して、言う。

 店長     :「少しは暖かいでしょう」
 前野     :「すみません」

 もう一度懐に、タオルごと子犬を戻して、傘を開く。
 少しさび付いた感触があったが、それでもするり、と傘が開く。

 前野     :「じゃ、ありがとうございました」
 店長     :「風邪引かないように」

 波のように、雨が降る。
 一礼して、前野は雨の中に走り出した。

************************************* 

 てんで、よし、E.Rサイドは終了だ(爆)

 加筆、修正、等々、あとはまかせた(おいこら)
 であであっ





    

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