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Date: Thu, 24 Jun 1999 14:58:03 +0900
From: ソード <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13790] [WP01P]:EP: 『フリルのエプロン』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199906240558.OAA27025@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 13790
99年06月24日:14時58分01秒
Sub:[WP01P]:EP:『フリルのエプロン』:
From:ソード
こんにちは、ソードです。
直人を固めるために、日常EPを書いてみよう運動です<意味不明
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エピソード 『フリルのエプロン』
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登場人物
月島直人(つきしま・なおと)
喫茶・月影の店長。物体操者
更雲優(さらくも・ゆう)
ねこみみメイドの人造人間。月影のウェイトレス。
喫茶・月影
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AM10:00。月影の開店準備を始める時間である。
直人 :「やっぱり、バイトがいると助かるなぁ」
優 :「ありがとうございます」
直人 :「翔の家でも、掃除とかしてるんですか?」
優 :「はい、大体教え込まれました」
直人 :「なるほど……」
優の掃除は、なかなか手慣れたものだ。手際良くこなしている。
直人 :「じゃあ、とりあえず店の中は良いですね?」
優 :「はい、じゃあ、外行ってきます」
直人 :「あ……待って、まだもう少し中で仕事があるんです」
優 :「はい……なんでしょうか?」
直人は、ごそごそと棚の中から一つの箱を取り出す。衣装箱のような大きな
もので、まだ封も切られていない。
直人 :「これを、着てもらいたいんです」
がさがさと封を切り、箱を開ける。
優 :「これは?」
中から出てきたのは、フリルのたくさんついたエプロン。
優 :「あ……エプロン?」
直人 :「はい。……まあ、母が生前に着ていたものを模して作っ
:たんですがね……」
確かに、このような喫茶店ならばまあ似合わない事はないとは思うが、ちと
気色が違う気もする。
直人 :「まあ、下は自由で構わないんですが、そのエプロンは着
:けてもらおうかなぁって……」
優 :「(くすくすっ)」
直人 :「何かおかしい……ですよね……こんな趣味」
優 :「(慌てて)いえ、趣味がどうとかって言うんじゃないん
:ですけど……。翔さんと似たような事おっしゃるから……」
直人 :「え?翔も似たような事言ったんですか?」
優 :「はい、この服、私が”月影は制服がない”って言ったら、
:翔さんが『これじゃなきゃ駄目だ』っておっしゃって……」
彼女か着ているのは、俗に言う「メイド服」というやつである。普通、この
ような服を着させようとは思わないのだが、あいにくと直人の友人であり、優
の作成者でもある更雲翔は普通ではなかった。
直人 :「いや……僕の趣味ではないんですよ……。ただ……おや
:じも、母のそのエプロン、気に入ってましたんで……」
優 :「はい。着させていただきます(にこ)」
直人 :「あ、ありがとうございます(ほっ)」
エプロンを着け、くるりと身軽に一回転してみせる。
優 :「どうですか?」
直人 :「ええ、良く似合いますよ」
優 :「(赤面)あ……ありがとうございます」
時間は、11:00をさしていた。そろそろ開店の時間である。
解説
更雲優のウェイトレスのバイト1日目。フリルのエプロンをつける事になっ
たEPです。
時系列
1999(1)年6月。「よみがえりしは兄の愛」の後日にあたる。
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というわけで、「よみがえ」の続編です。
直人は、住人でない優さんには敬語を使っています。
かけるさん、口調修正お願いします。
では……また。