[KATARIBE 13763] [HA06P]:EP: 「朝一番早いのは」

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Date: Wed, 23 Jun 1999 15:37:04 +0900
From: ソード  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13763] [HA06P]:EP: 「朝一番早いのは」 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199906230637.PAA27994@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 13763

99年06月23日:15時37分00秒
Sub:[HA06P]:EP:「朝一番早いのは」:
From:ソード


こんにちは、ソードです。

 久しぶりに狭間06のEPを書いてみました。

 ネタがべたべたなので、もしかしたら既に書いてあるかも……。

 まあ、美都バージョンってことで……。

 ベーカリー楠と、観楠店長、ユラさんをお借りしています。

 口調、表現など、おかしい所が会ったらお願いします。

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エピソード   『朝一番早いのは』
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登場人物
布施美都(ふせ・みと)
    過去の記憶、記録の一切ない娘。

小滝ユラ(こたき・ゆら)
    美都の宿主(?)。ハーブショップ・グリーングラスの住み込みバイ
   トで、美都を引き取った

湊川観楠(みなとがわ・かなみ)
    ベーカリー楠の店長。

早朝
----

 美都     :「ふあ……」

 寝床から起きる。夏至が近い今の時期でも、まだ夜が白みかける時刻である。
いつもより2時間ばかり早い。

 美都     :「うーん……二度寝すると起きれなそうだし……起きよう」

 手早く布団を片づけ、パジャマを脱いでTシャツとGパンに着替える。その
間、わずか数分。

 美都     :「紫苑ちゃん……はいないなぁ……ご飯も早すぎるから、
        :掃除でもしよっかなぁ」

 いつもは、朝食の準備をするのだが、それにはまだ早すぎる。

 ユラ     :「あ、美都さん。早いわね」
 美都     :「あ、おはようございます。大学ですか?」
 ユラ     :「うん、ちょっと準備してくるから」
 美都     :「解かりました、いつもの時間にはご飯にしますね」
 ユラ     :「うん、おねがい」

 ユラを見送った後に、箒を取り出し、店の前を掃除し始める。
 大学通りの裏手であるが、両側、正面も店が並んだ商店街である。

 美都     :「あっさいっちばっんはっやいのは……」

 どこで覚えたのか、一昔前の歌を口ずさみながら箒をかける。ついでに、隣
の店、対面の店にも範囲を広げてみる。

 美都     :「ぱーんやーのおーじさんっ」
 SE     :がちゃ。からんころん

 何度目かのフレーズを歌っているときに、タイミング良く店の前のドアが開
く。ドアの表示は、『ベーカリー楠』。

 美都     :「あ、おはようございますっ(にこっ)」
 観楠     :「あ……お、おはよう」

 いきなり、店のドアを開けたら年頃の娘が掃除をしていて、しかもにこやか
に挨拶をしてきたのである。観楠でなくてもたじろぐ所だ。

 美都     :「パン屋さんなんですか?」
 観楠     :「はい」
 美都     :「(くすくすっ)」
 観楠     :「なにか?」
 美都     :「あ、ごめんなさい。歌の通りだなぁって思って……」
 観楠     :「うた?……ああ、『朝一番早いのは』って奴ですね」
 美都     :「はい」

 簡単な挨拶を済ませ、掃除に戻る美都。観楠も、朝の仕込みが終わったわけ
ではない。
 そろそろ、商店街が動き出す時間だ。


$$
解説
 布施美都が近くのパン屋、ベーカリー楠の店長と出会う話。

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 というわけで、終了です。

 勇魚さん、楠さん、修正お願いします。





    

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