[KATARIBE 13751] Re: [HA06][EP] 『路地占(ろじうら)』

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Date: Tue, 22 Jun 1999 23:23:28 +0900
From: Kakeru Aozora <kakeru@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 13751] Re: [HA06][EP]  『路地占(ろじうら)』
To: kataribe-ml@trpg.net
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……

> > かけるん@ふぇちじゃないよです
>       ~~~~~~~~~~~~~~~~(^^;

何が言いたい。不観樹さん

EP:『路地占(ろじうら)』完全版です。不観樹さん確認お願いします

EP:『路地占(ろじうら)』
==========================

登場人物
--------

狭淵美樹 :3度の飯より本が好きな医学生
蒼月かける:3度の飯よりねこみみがすきな占い師

BuleMoon
--------

近鉄吹利線を、列車は音を立てて通り過ぎていった。
線路脇の道は、車通りも少なく。
ましてや、列車が騒音を立てて通り過ぎていった後は………
やけに寂しげに、静かだ。
いつ降り出してもおかしくないような曇り空。天は空を切って、ひっそりと
動かず。
ひょろひょろと。曇天を区切る架線を見上げながら、歩く人影。

 美樹    :「(へっくしょぃ!)…………風邪、ぶり返したかもしれま
       :せんね……」

独り言。ポケットティッシュを使いながら。
梅雨時。梅雨に入ったのか入らないのかいまいち不明確な不安定な気候。
つと。立ち止まる。
こんな場所には不釣り合いな、黒い天幕が視界の先に入る。
歩くに連れ、近づいてゆき、読みとれるようになる飾り文字。

BuleMoon

そう、書いてある。

 美樹    :「(…………占い?)」

わざわざ、天幕を張って………。

鏡の中の占い師
--------------

 かける   :「いらっしゃいませ」

かけるの左右にあるランプが、天幕に括り付けられた大小さまざまな鏡に反射
して中を照らしている。何度か光が目を直接うがつ。

 かける   :「あれ。美樹さんではないですか。こんなところで会うとは。
       :運命ですかね」
 美樹    :「いや、なんとなく通りかかっただけなんですが」

実も蓋もないいいかたである。

 美樹    :「この鏡は何ですか?」
 かける   :「飾りです(きっぱり)まぁ、異能を使う時の媒介ではある
       :んですがね」
 美樹    :「ふむ」
 かける   :「せっかくだから、なにか占って差し上げましょうか?」
 美樹    :「そーですねぇ………あれこれ考えるのもなんですので、
       :適当に全体運という事でお願いしましょうか(にこにこ)」

運命が指し示すもの
------------------

かけるは、懐からからタロットカードを取り出す。
美樹がちょっとだけ、眉をしかめる。

 美樹     :「タロットですか?」
 かける    :「タロットは信仰かなんかでだめですか?」

それだったら占い自体普通駄目だろう(笑)

 美樹     :「いや。別にだいじょうぶです」

ちょっと過去に悪い思い出があるだけで。別にかまわない。

 美樹     :「いや。別にいいです」
 かける    :「ふむ。それでは」

タロットをテーブルの上で、こねるようにして混ぜる。
再び揃えて、定められた手順で展開する。

 かける    :「ふむ」
 美樹     :「……」
 かける    :「ふむむむ……(^^;」
 美樹     :「?」
 かける    :「うーむ(^^;」

タロットを見て悩むかける。

 美樹     :「何か?」
 かける    :「うーむ。解釈しづらい(^^;」

一息ついて

 かける    :「運気そのものは悪くないのですが、結果として現れていな
        :いようです。
        :現在の自分の考え方や行動規範がが間違ってないかもう一度
        :考えてみてはどうでしょうか。そうすれば何か得るものがあ
        :るでしょう。
        :あと、しばらくは悪いことが続くかもしれません。注意して
        :ください」
 美樹     :「はぁ」
 かける    :「まあ、たかが占いですから、あまり気にしないでください」
 美樹     :「そうですか。まあ、まー、長い目で見れば、運勢なんて、
        :±0になるもんですからねぇ(にこにこ)。ありがとうご
        :ざいます。気をつけましょう」

 そう言って、見料を出そうとズボンのポケットから財布を取り出そうとする
美樹。しかし。

 美樹     :「………………財布をどこかに置き忘れてきたような気が
        :します」
 かける    :「うーむ(^^;」
 美樹     :「今度お会いするときまで、見料は待っていただけません
        :でしょうか?」

 こーして、やはし、どーも占いは当たっているようである。

 かける    :「……今回はただでいいですよ(^^;」


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蒼空かける                       kakeru@trpg.net

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