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Date: Tue, 22 Jun 1999 23:24:16 +0900
From: "gallows" <gallows@terra.dti.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13750] Re: [WP01P]:EP: 『失われしは我が想い』ラストシーン
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199906221422.XAA11412@smtp.dti.ne.jp>
X-Mail-Count: 13750
どうもgallowsです。うしなわ関係者の皆さんお疲れさまでした。
じゃ、加筆修正行きまーす。
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※一通前のメールの部分ですが、後への伏線に。
> 珠希 :「ほら!少年はいつまでも抱き着いていない!」
> 鞍馬 :「あ……」(風音を横たえさせる)
> 珠希 :「出血はひどいけど……かすっただけみたいね」
>
> 簡単ではあるが応急処置をする。
>
> 珠希 :「あっちの兄さんは大丈夫かしらね?」
珠希 :「で、君歩けるの? それにさっきのお兄さんはどうなっ
:たのかも気になるわね」
> 朱理 :「あ……」
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> 直人 :「はい、傷口はふさがりました。とりあえず、月影に戻っ
> :てからちゃんと治療をしましょう。立てますか?」(風音
> :に手を差し出す)
> 風音 :「………立てます。ありがとうございます」(すうっと立
> :ち上がる)
そこに鞍馬をひきずって珠希が近づいてくる。どうも彼女には疲労困憊の少
年に肩を貸してやるほどの甲斐甲斐しさはないらしい。
鞍馬 :「お姉さん、か、かえって痛いよ」
珠希 :「我慢なさい、男の子でしょ」
直人 :「爆弾、解除してくれたんですね。ありがとうございます」
珠希 :「ったく、なんだか知らないけどまた随分とぞろぞろ出て
:きたものね。君、約束通り事情は話して貰うわよ」
直人 :「ええ、わかってますよ」
まさか、女子高生に「君」呼ばわりされるとも思わず、直人も苦笑する。
珠希 :「ほんと、やんなっちゃうわ、結局アイツも出てこないし。
:こっちは流血までしたのよ」
直人 :「…流血! どこかに怪我でも?」
珠希 :「ほら、見てみなさいよ。痛いったらありゃしない」
何処で引っかけたのだろうか、膝の頭にうっすらと切り傷が出来ている。珠
希はそれを自慢げに見せびらかし、微笑む。直人も思わずそれにつられそうに
なるが、そこで顔が引き締まる。そう、忘れていたが彼女が住人なのか狩人な
のかはいまだ不明確なままなのだ。
珠希 :「さてと、それじゃ話を聞かせなさい」
直人 :「え、ええ。それは構いませんが、ここではなんですし、
:場所を移しませんか? 幸いこの近くに僕のやっている喫
:茶店があるんです」
> 路地裏から月影までは、それほどの距離はない。
> 月影では、まだやる事がたくさんあるのだ。自分の想いを探している暇など、
> 今の直人にはなかった。
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登場人物
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月島直人(つきしま・なおと)
喫茶・月影のマスター。物体操者。
川島竜也(かわしま・りゅうや)
月島直人の居候。終末の住人である。
日向錬也(ひゅうが・れんや)
月島直人の対。終末の狩人で、金色と黒のカラーコンタクトが鍵。
爆弾テロリスト。
桜居珠希(さくらい・たまき)
首を操ることの出来る女子高生。姉の首を探している。終末の住人。
遠野由紀夫(とおの・ゆきお)
桜居珠希の保持している首の一つ。
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とまあちょっと出しゃばってみました。あと、これは小さいことですが、結
界解除の処で一度シーン区切るのもいいかもしれませんね。
では、次の月影での説明エピソードでまたお会いしましょう。