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Date: Mon, 21 Jun 1999 20:24:00 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13725] [HA06p] :「組紐」 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199906211124.UAA00593@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 13725
99年06月21日:20時23分55秒
Sub:[HA06p]:「組紐」:
From:E.R
  こんにちは、E.R@EP書きたい書きたい〜です。
 
 というわけで(何だ?)先程IRCで出てきましたEP。
 (というか……かなり前に、話だけはあったんだな)
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EP「組紐」
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 某日、午後の瑞鶴。
 閑古鳥が一匹。
 そこへからりと、硝子戸が開いて。
 花澄     :「いらっしゃいませ……あ、麻樹さん」
 麻樹     :「……(一礼)」
 ぺこ、と頭を下げた途端、伸びかけた髪が前に落ちる。
 かなりの長さに伸びたそれを、うざったそうにかきあげる。
 花澄     :「髪……伸びたのね(笑)」
 麻樹     :「うん」
 花澄     :「邪魔?」
 麻樹     :「かなり」
 花澄     :「……もしかして、切るつもり?」
 麻樹     :「今から床屋に行くとこ……」
 花澄     :「勿体無いっ(両手握り拳)」
 をいをいってな勢いである。
 雑誌を並べていた店長が、静かに溜息をつく。
 麻樹     :「邪魔なんだから仕方ない」
 花澄     :「じゃ、邪魔じゃなければいい……よね?(にこにこ)」
 麻樹     :「ん?」
 すちゃ、と、エプロンのポケットからまるで待ち構えてでもいたように(笑)
 花澄     :「後ろでまとめたら邪魔じゃないでしょ(にこにこにこ)」
 店長     :(何故それが即出てくるかなあ……(汗))
 さほど太くはない、紺色の組紐である。
 ところどころに抑えた銀の色が混ざっている。
 
 花澄     :「これなら麻樹さんに似合うかな、って」
 麻樹     :「……ふむ」
 きゅ、と、一度指でしごくようにして。
 花澄     :「まとめてあげるから(嬉々)」
 麻樹     :「ん。頼む」
 花澄     :「はいはい(ほこほこ)」
 じゃ、ここ座って、と、花澄が椅子を示し、麻樹が素直にそれに従う。
 やはりポケットから櫛を引っ張り出して、花澄が髪の毛をまとめ始める。
 三つ編みにするほど長くもなく、揃ってもいないことはすぐ分かる。
 花澄     :(うーん、結構真っ直ぐでしっかりしてるんだあ……よし)
 首筋から、心持ち持ち上げるようにしてまとめる。組紐を根元で一度しっか
りと縛り、そのままくるくると髪に巻きつける。
 しっぽの部分が、少し首筋から浮き上がる。
 花澄     :「これだとまあ、邪魔にはならないでしょ?」
 麻樹     :「ふむ。だいぶんすっきりするな」
 花澄     :「今の麻樹さんくらい伸びてたら、まとめられるものね」
 最後に、一、二度手で髪を整えて。
 花澄     :「うん、似合う(にこにこ)」
 麻樹     :「ん、thanks」
 花澄     :「いえ、どーいたしまして(にこにこにこ)」
 店長     :「…………(溜息)」
 妹の酔狂に、付き合うことも無い……と、兄としては思うのだが。
 花澄     :「えと、それで……っと、麻樹さん、今日は?」
 麻樹     :「ん?」
 花澄     :「……えと(汗)」
 麻樹     :「……あ、そうか……」
 本を探しにきた筈、だったのだが。
 麻樹     :「……何探すんだったか、忘れた」
 花澄     :「……あら(汗)」
 
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 てなもんで。
 麻樹さんの髪、結構硬めらしいので、きゅっとまとめて見ました。
 
 をを(って、本体が一番嬉しい(爆))
 であであ。