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Date: Fri, 18 Jun 1999 19:30:04 +0900
From: 久志 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13669] [WP01]EP: 『捜索中』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199906181030.TAA06075@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 13669
99年06月18日:19時30分01秒
Sub:[WP01]EP:『捜索中』:
From:久志
久志@最近苦しい一日一EP(笑)です。
『迷犬探し』の続編です(^^;)
迷子のルーシーちゃんを探そうとする奏雅と捜索中の藤田さんとが
出会う…というお話(の予定)です。
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『捜索中』
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登場人物
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碓氷奏雅(うすい・そうが):終末の住人、フリーライター
藤田一弥(ふじた・かずや):終末の住人、藤田探偵事務所所長
新宿にて
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ぱらぱらと小雨が降っている。
新宿駅を出て、コウモリ傘片手にぶらぶらと繁華街を歩く。取材帰り、今日
の仕事は午前中で終わったため、時間にだいぶ余裕がある。まだ昼過ぎという
時間帯のせいか、外出らしいサラリーマンや買い物に出かける主婦達の姿を見
かける。
せっかくの暇な時間だが、今日のところは少しやらなければいけないことが
ある。
ルーシー……睦美が可愛がってる犬、それが睦美が散歩に連れていっている
時、うっかり綱を離してどこかへ迷子になってしまい、もう五日以上も帰って
きてないというのだ。確かに今の身重の睦美との散歩では遊び足りないかった
のだろう、しかし、こんな新宿の街中で迷子になるのはそれなりに危ないだろ
う。
そういえば、先日の睦美の電話で探偵に仕事を依頼した、という話を聞いた。
今時犬探しの依頼をする客も客だが、その依頼を真面目に受けた…というのが
驚いたことでもある。もっとも、お腹に子供のいる体で夜の新宿を探しまわら
れるよりは探偵でも雇ってもらったほうがまだ精神衛生上いい。
繁華街を抜けた商店街、睦美がいつもルーシーを連れて散歩をするコース。
それらしき姿は見えない。とりあえず、脇道にそれて犬が寄りつきそうなとこ
ろをまわってみよう。
脇道にそれ裏通りへと入る。繁華街とは違っていかがわしい店が並んでいる
わけではないが、やはり雰囲気の怪しさは拭えないし、大通りと対照的で道も
大分汚い。五日間、何を食べていたにしろ食べれるとしたらこういう所だろう。
ちょっと飲食店の裏口とおもわれるほうへ行ってみる、と。
「…っと、ここにもいないな…」
ぬっと頭一つ分近く背の高い大柄な男とはちあった。
黒のジャケットに黒のスラックス…なんだか同じく黒づくめの自分と似たよ
うないでたちの眼光鋭い男と目が合った。
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一旦きる(^^;)
とりあえず口調とかわからないんであとで聞きますね〜(^^;)