[KATARIBE 13570] [HA06]EP: 『到着!風見アパート』

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Date: Wed, 16 Jun 1999 13:59:45 +0900
From: 久志  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13570] [HA06]EP: 『到着!風見アパート』 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199906160459.NAA29870@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 13570

99年06月16日:13時59分39秒
Sub:[HA06]EP:『到着!風見アパート』:
From:久志
 久志です。

 ごっちゃにならないようにせっせとまとめるべし(^^;)
というわけで『到着!風見アパート』で現在書きあがってるものを
つなげてまとめてみました。

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EP:『到着!風見アパート』

魔窟へようこそ
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 風見アパート、場所にして歩いて十分弱。不動産屋からさほど離れていない。

 フラナ    :「楽しみだねーどんなとこかなぁ(わくわく)」

 なんだか彼の言う『楽しみ』の意味合いが遊園地や動物園に対する『楽しみ』
に近いのではないか?……などといらんことを思いながら道を先導する不動産
屋のお兄さん。商店街を過ぎ、一戸建ての住宅が並ぶ中ほどなく到着した。

 不動産屋   :「こちらが風見アパートになります」
 フラナ    :「うわー」
 佐古田    :「じゃじゃん(ついたー)」
 本宮     :「………ここが(汗)」

 風見アパート、築何十年たっているのか不明なほど…よく言えば貫禄のある
建物だった。悪く言えば………やめておこう(笑)

 不動産屋   :「大屋さんに連絡してありますので、そろそろいらっしゃ
        :ると思います。それまで建物の説明をいたしま……あれ?」

 そこには本宮しかいない。

 本宮     :「あ、アイツらは…(汗)」

 本宮が指差した先に…

 フラナ    :「ねーもとみーっ、バッタつかまえたよー」
 佐古田    :「……(なぜか、明後日の方こうをじーっと見ている)」

 こいつらは聞いちゃいなかった。

 不動産屋   :「…………(滝汗)」
 本宮     :「すいません…これが普通なんです(平身低頭)」

 なんだかこの糸目の少年がものすごく不憫に思えてきた。

 不動産屋   :「…ご苦労なさってるんですね(--;)」
 本宮     :「…馴れれば可愛いもんです(^^;)」

 なんだか初対面の少年異畏敬の念を抱いていると、背後からちょっとのんび
りした声が聞こえた。

 大家     :「すいませんねぇ、お待ちしましたか?」
 不動産屋   :「いつもお世話になっています、中渡さん」

 やさしげな雰囲気の初老の女性、ここの大家である中渡さん。ここには何度
となく住人を紹介したことがあるのでだいぶ面識はある。

 本宮     :「ほら、お前ら大家さんだぞ(ぐいぐい)」
 フラナ    :「はぁーい」
 佐古田    :「……(ぺこり)」
 不動産屋   :「こちら風見アパートの大家さんの中渡さんです。そして
        :こちらが今日アパートの下見にきました、富良名さんと佐
        :古田さんです」
 大家     :「お話はきいてます(にこにこ)空いてるお部屋のご案内
        :しますね、さあどうぞ」

 うすっぺらいぺなぺなのドアを開ける。

 大家     :「どうぞ、あがってください(にこにこ)」


暗黒?コンビ 里見鏡介&遠野勇那
================================

 その時、窓から外を見ている人影が一つ、いや、見る人が見れば二つに見え 
るかもしれなかった。片方は幽霊なのだ、そしてその幽霊の方が本宮一行を見 
て楽しそうにはしゃぐ。 

 勇那     :「里見っちぃ、来たよー新入り」 
 里見     :「新入りって…此処は監獄かなんかみたいな言い方だね(苦笑)」
 勇那     :「見に行こー。見に行くぞー、見に行けー」 
 里見     :(この間の拓巳さんの時のようになるのはもうゴメンだし
        :…挨拶 くらいはしておくか)「わかった、行こう」 

 アパートの中は想像以上の有様だった、築何十年? ああ確かにそうだろう、 
これはもはや戦前の遺物としか思えない。しかも一人暮らしの男の住処特有の 
乱雑さや異臭が混じり合い、それらが一斉にドアを開けた一行に襲いかかる。 

 本宮     :「…(絶句)」 
 大家     :(にこにこ)「どうです、なかなか良いところでしょう?
        :いつもならもう少し片づいてるんですけどね、オホホ」 

 その時、二階から一人の男(と一人の幽霊少女)が降りてきた。顔色が悪く、 
髪を赤く染めてはいるがあまり健康そうには見えない。片手にはそれなりに高 
価そうな一眼レフのカメラを持っている。 

 里見     :「こんにちは、風見アパートにようこそ。記念に一枚どうです?」 

 露骨に怪しい。しかもその視線はどういうわけかまっすぐ不動産屋を捉えて
いる。 

 不動産屋   :「(汗)…(なんで私をみるんだー!!)」
 本宮     :「…(なんなんだ…このアパートは(--;))」
 フラナ    :「…うわー(へんなおにーさんだ)」
 佐古田    :「……(じーーーっと勇那を見ている)」

 アパートにつくなり、赤髪の怪しさ炸裂なお兄ちゃんとにこやかに写真を撮
れるほど一同の精神的容量は広くなかったらしい。

 大家     :「あら里見さん」
 里見     :「こんにちは、大家さん。大家さんも一緒にどうです?」
 大家     :「そうねぇ(にこにこ)こちら」
 本宮     :「あはは…(本気でここに住む気か…フラナ、佐古田(汗))」
 フラナ    :「あ、ポーズとる〜(^^)」
 佐古田    :「…(勇那さんを見上げている)」
 不動産屋   :「あ、こちらお住まいのかたですね(いつからこんなに変っ
        :た人が住んでるんだっ!?)」

 里見     :「それじゃ、みんな笑ってくれるかな(構える)」 
 フラナ    :「はーい(^^)」
 大家     :「ええ(にっこり)」
 佐古田    :「…(無表情)」
 本宮     :「は…はい(引きつった笑い)」
 不動産屋   :「……は、は(頬が引きつって笑えない)」
 勇那     :「ポーズっ(何故か不動産屋の肩に手をかけてポーズ)」

 カシャ

 不動産屋   :「……なんだか一瞬肩が重くなったような気がする(汗)」

 パニくりまくる本宮&不動産屋と、めちゃくちゃ怪しげな兄ちゃんを尻目に、
一人顔色も変えずにゆっくりと部屋の説明や共同のシャワーの説明を続ける大
家のおばさん、大物だ。

 フラナ    :「ねぇ、おばちゃん。このお鍋なに?」

 いくつも並んだコンロの一番端っこにかなり年季の入った大きな寸胴がでん
と置かれている。きっちりと閉じられたふたから微かに香辛料のきいたカレー
の香りがする。

 大家     :「まあ、まだあったのねぇ(感心)それは多分そのうち番
        :の人が説明してくれるわ、きっと詳しいから」
 本宮     :「…番人ですか?(汗)」
 大家     :「確か…今度の永久カレー番は…順当にいけば八神さんの
        :はずだから」
 本宮     :「…順当って…(汗)」
 不動産屋   :「……永久カレー(なんなんだそれは…ここは本当に日本
        :か?そも、ここは人が住むべきところなのか?!いや…し
        :かし不動産業について三年八ヶ月、この程度でめげていて
        :はいけないっ!)」

 まともに引きつる本宮&妙に職業意識に燃えている不動産屋の兄ちゃん。
 一方、佐古田は…

 勇那     :「ねぇ…あたしの姿見えるの?」
 佐古田    :「……(こっくり)」
 勇那     :「なんでしゃべんないの?」
 佐古田    :「…じゃじゃん(しゃべるのは得意じゃないから)」
 勇那     :「そーなんだ、ねぇ君新入りでしょ?」
 佐古田    :「じゃんじゃじゃん(そう、僕は佐古田真一)」
 勇那     :「あたし遠野勇那、よろしく」
 佐古田    :「じゃかじゃん(よろしく)」

 不動産屋   :「…何で誰もいない所でギターを鳴らしてるんだ…彼は(汗)」
 本宮     :「…えーと、たまにそういうところもあるんです(人がい
        :ない時に話してくれ〜(--;))」


半幽霊?佐久間拓巳
==================

 一方、二階では。 

 佐久間    :「何か騒がしいな……」 

 このアパートは面子が面子なだけに騒がしいことは結構多いのだが。 
 今回はいつもと雰囲気が違うような気がする。 

 大屋さん   :「それじゃ、二階も見てみましょうか」 

 大家さんも来ているらしい。いよいよもって謎である。 
 佐久間は壁を透過すると、階段の壁から顔を出した。 

 佐久間    :「おや」 

 と、そこには見知った顔がいくつか。 

 佐古田    :「じゃじゃん」 
 佐久間    :「うん、結構久しぶりだね。元気だったかい?」 
 佐古田    :「じゃん」 
 佐久間    :「ふぅん」 

 なんとなく通じているらしい。 

 勇那     :「なに、佐久間っちってばこの人達と知り合い?」 
 佐久間    :「ん?うん。ところでさ。本宮君たちどうしたの?」 

 佐久間の指さす方を見ると、そこには硬直した本宮と、てんで明後日の方
向を見ながら口笛を吹いている里見の姿が。 

 フラナ    :「あれ、どうしたの?もとみー」 
 本宮     :「い、いやなんでもない(本当に大丈夫なのか、このア
        :パートは?)」 

 ま、普通は壁から顔が出てくれば驚くのは当たり前である。 
 平然と話を進める彼らこそ異常と言うべきか…。 

 里見     :(壁から出る顔か、彼も救済対象なんだろうか…) 

 そして不動産屋の兄ちゃんは…

 不動産屋   :「……………(夢だ…悪夢だ…覚めてくれぇっ!」

 終わっていた(色々な意味で)


ヌシあらわる?八神敦
====================

 そのころD号室 

 洗濯物、ゴミ、本etcをかき分けるようにして眠る男 
通称「カオスの館」で知られるD号室の主、八神敦である 
  
 八神     :「………うるせぇ………」 

 二階でドタバタやってるから当然である。

 八神     :「誰や?こんな朝っぱらから……」 

注)もうお昼です 

 八神     :「(時計を見る)…(考え中)…ちと早いが起きるか…」 

 何時まで寝てるつもりだったんだおい(^^; 
ともかく顔でも洗うかとタオルを持って部屋を出る。 
ベッドから降りたときにゴミの下で「バキッ」とか音がしたが気にしない。 

 八神     :「なんかずいぶん大人数でドタバタやってんなぁ」 

 天井を見上げてつぶやく 
どうやら中途半端な時間に起きる羽目になってちょっとお怒りらしい。もっと
もこんな時間まで寝てる方が悪いのだが寝起きの八神にそんな理屈は通じない。 

 八神     :「ったくよー」 

 ぶちぶち文句を言いながら顔を洗う前にとりあえず永久カレーの鍋をチェッ
クする。

 八神     :「んー、まだルーは足さんでよさそーやな」 

 と、階段を人が下りてくる気配。八神が振り向くとそこには、今までのあま
りの出来事に当てられ、一足先に二階から降りてきた不動産屋の兄ちゃんの姿
だった。

 八神     :「…………あんただれや?」 

********************************************************************** 
とりあえず編集版です(^^;)

このあと登場予定なのは、かけるん&秋石さんです(^^)




    

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