[KATARIBE 13519] Re: [WP01]EP: 『協力者』

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Mon, 14 Jun 1999 21:32:25 +0900
From: "gallows" <gallows@terra.dti.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13519] Re: [WP01]EP: 『協力者』 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199906141304.WAA26282@smtp.dti.ne.jp>
X-Mail-Count: 13519

どうも、gallowsです。久志さんコンバンワ。

>  珠希ちゃんと奏雅の会話です、一応二人は前から知り合いということで
> 話を書いてます。この話は……いつでもいいです(^^;)>時期
 わかりました、それじゃ『街角で…』の数週間後って事にしておきます。
関係の成立に至るまでの短さが珠希と奏雅ちゃんっぽいかもしれない。

それじゃ、口調修正行きま〜す
 **********************************************************************
> 「やっほー奏雅ちゃん」
「おはよう、奏雅ちゃん、随分眠そうね」

> 「ゴメンゴメン、ちょっと徹夜あけで仮眠しようとしたとこだったのよ」
> 「ひどいなぁ、せっかく口コミでこれから売れそうなファッション情報教えて
> あげようと思ったのに」
「酷いわねぇ、せっかくこれから結構来そうな雑貨屋見つけたから教えてあげよ
うと思ったのに」

> スパゲッティのお店あるのよ、そこ連れてってあげる、デザートもなかなかい
> けてるのよ」
> 「ラッキー!こっちもいい情報よ、交換条件ね」
「ホント? オッケイ、こっちの情報と交換って事でいいわね」

> 「了解、今ってこれから空いてるの?」
> 「ん、いいよあたし暇だし。って奏雅ちゃん寝なくていいの?」
「いいわよ、ちょうど暇極めてたトコだわ。って、そっちは寝なくていいの?」

> ばたばたと取材道具をかき集めて時計を見る、15時28分。
> 「今、渋谷。有希ちゃんと一緒なの」
「今渋谷の駅前、有希ちゃんも一緒よ」
電話越しに、有希のはしゃぐ声が聞こえる。

> 「オッケ、こっちすぐに支度していくから…いい?」
> 「ん、いいよ。どのくらい?」
「いいわよ、どれくらいかかりそう?」

> 「そうね…16時過ぎには新宿にいけるから待っててくれる?」
> 「わかった、出る時電話いれてね〜」
「わかったわ、それじゃ着いたら電話ちょうだい」
 **********************************************************************
で、以下が修正後の状態です。

『協力者』
=========
 眠い、もやもやと視界がぼやけてる、なんだか頭が溶けてそうだ。
 テーブルに突っ伏したまま、ぽつんとおかれたノートパソコンの画面を眺め、
リターンキーを叩く。受け持ってる仕事はあらかた片付いた。最近、仕事の大
半はメールとFAXで片付くのでいちいち出かけなくて済む。送信、インタビ
ュー記事二本、掘り出し物情報一本のFAXが送られていく。経済誌に載せる
写真は宅配に出さないといけない、それはまだ締め切りまでだいぶ余裕がある。
FAX送信を確認して、編集部へ携帯を鳴らす。一言二言、記事の着信を確認
してからパソコンをおとす。
「ふぁ…」
 携帯をテーブルに置いて、ソファに沈み込む。そういえば食事を忘れてたよ
うな気もするが面倒だ、ひと寝入りしてからにしよう。

ピリリリリリリピリリリリリリ
 頭に響く電子音、仕事用の携帯が鳴ってる。反射的に体を起こして通話ボタ
ンを押す。これは仕事と情報筋からの電話がかかってくる専用の携帯だ、何が
あっても出なければいけない。眠気を吹き飛ばして営業用の声を作る。
「はい、碓氷です」
「おはよう、奏雅ちゃん、随分眠そうね」
「なんだ、珠希ちゃんか」
 珠希ちゃん、いつだったか雑誌の取材を通じて知り合った女子高生。若いな
がら専門家も舌を巻くくらいのファッション知識と広い人脈を持っていて、さ
ばさばとしたつき合いやすい子だ。知り合ってから、口コミでの新着情報を提
供してもらったり、モデルを依頼することもある仕事の上での協力者であり気
兼ねない友人でもある。
「なぁに、その残念そうな声は〜」
「ゴメンゴメン、ちょっと徹夜あけで仮眠しようとしたとこだったのよ」
「酷いわねぇ、せっかくこれから結構流行りそうな雑貨屋見つけたから教えて
あげようと思ったのに」
 情報提供、女子高生に限らずこういったつき合いをしているブレーンは結構
いる。
「そんなぁ、ちゃんと埋め合わせするから、ね。今度雑誌で取り上げる評判の
スパゲッティのお店あるのよ、そこ連れてってあげる、デザートもなかなかい
けてるのよ」
「ホント? オッケイ、こっちの情報と交換って事でいいわね」
「了解、今ってこれから空いてるの?」
「いいわよ、ちょうど暇極めてたトコだわ。って、そっちは寝なくていいの?」
「ぐだぐだ寝ててネタを腐らせるなんて死んでもイヤよ、今どこ?」
 そういえば徹夜あけのはずなのだがすっかり眠気は覚めている、話しながら
ばたばたと取材道具をかき集めて時計を見る、15時28分。
「今渋谷の駅前、有希ちゃんも一緒よ」
電話越しに、珠希の友人、有希のはしゃぐ声が聞こえる。
「オッケ、こっちすぐに支度していくから…いい?」
「いいわよ、どれくらいかかりそう?」
「そうね…16時過ぎには新宿にいけるから待っててくれる?」
「わかったわ、それじゃ着いたら電話ちょうだい」
「じゃ、すぐいくから」
 携帯を切って立ち上がる。顔を洗って引き締め、手早く髪を梳いてサイドを
残して束ねる。
「よし、行くぞ」
 鏡に映った顔を睨んで道具入バッグを手に取ってマンションを後にした。
**********************************************************************
    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage