[KATARIBE 13518] Re: [WP01]:EP 「失われしは我が思い」決戦シーン1

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Date: Mon, 14 Jun 1999 21:52:26 +0900
From: 不観樹露生 <fukanju@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 13518] Re: [WP01]:EP 「失われしは我が思い」決戦シーン1
To: kataribe-ml@trpg.net
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ども、不観樹露生です。

「うしなわ」関係者のみなさま、どもです。遅れました(汗)

 とりあえず、朱理の口調と異能発言部分修正をかけて、
ごんべさんの修正をマージしました(汗)

 でまぁ、いつものごとく、ftpにも修正かけた暫定編集版を
あげて置いてあります(^^;

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 鞍馬     :「もう……許さないぞっ!」
 日向     :「けっ……しかたねぇなぁ……1対1だ……来な」
 朱理     :「……2対1ね」

 視力の回復した朱理が、ゆっくりと路地の奥から近づいてくる。その顔に、
恐怖の色はない。

 日向     :「1対2か……いいぜぇ……いくぞぉっ」

 突然鞍馬との間合いを詰める日向。前蹴りは腰のあたりだが、身長差から鞍
馬の喉を狙う。

 鞍馬     :「くっ」

 両手を十字に組み、蹴りをブロックする。数cm後方に滑り、止まった。

 朱理     :「(……とどけっ!)」

 朱理の右腕が直線的に突き出される。光の軌跡が、大振りな蹴りを放った直
後の日向の胸元へと伸びる。
 届いたのならば、そのまま殺してしまいかねない、パワーの載った拳。

 日向     :「生命力で増幅かっ!甘いんだよ!」

 日向の一睨み。またも朱理の腕から光が消え、慣性のみで進むただの物体と
なる。
 その軽い拳を、日向は易々と受け止めた。

 日向     :「このままねじ切ってやる!」
 朱理     :「……まだっ!」

 再び朱理の腕に、光と力が戻る。折ろうとしていた日向の身体に衝撃が走る。

 日向     :「ちぃっ!……なにっ?」

 後半の驚愕の声を上げさせたのは、鞍馬だった。1メートル半にも満たない
程度の鞍馬が、自分よりも背の高い朱理の頭を跳び越して蹴りを見舞うとは、
誰が想像できるだろうか?

 鞍馬     :「くらえっ!」

 ついこの間体育の授業で覚えたボレーシュートを、跳びながら日向の頭に決
める。日向は、身体を走った衝撃で避ける事が出来ない。
 そのまま蹴り飛ばされ、数メートルは吹っ飛ばされる。あの威力で頭が吹き
飛ばなかったのは、かろうじて同じ方向に跳んだからだ。

 朱理     :「…………すごい……」
 鞍馬     :「でも、決め手が無いよ……僕、人あまり殴った事はない
        :から……」
 朱理     :「私の力は、接近すると散らされてしまうから…………君、
        :時間稼ぎはできる?」
 鞍馬     :「あの男の人の動きは見えてるし、避けるのは難しくない
        :よ」
 朱理     :「じゃあ、お願い。注意を引きつけて。合図したら、横に
        :飛びのくの。いい?」
 鞍馬     :「うん、わかった」

 すばやい相談。互いに名前も知らなくとも、なすべき事さえ見誤らなければ、
それは自動的に組み合い、相乗効果をもたらす。
 二人は同時に動き出した。
 鞍馬は、立ち上がろうとしていた日向に向かってダッシュを掛ける。その速
度はとても小学生とは思えない。瞬発力から行けば、陸上の世界記録に並ぶ。
 朱理は立射の姿勢になり、徒手の左腕を眼前に掲げる。虚空の弓を、掴む。
 瞳を閉じる。義手の掌の中に、光が凝る。

 日向     :「お前一人か?!」
 鞍馬     :「僕一人で十分だっ!」

 言葉と同時に、拳を突き出す。当てるつもりはない。その手を取ろうとする
のをすばやく察知し、手を引いて体をかわす。
 続く日向の攻撃も、すばやい身のこなしで指一本振れさせない。

 鞍馬     :「どうだっ!」
 日向     :「やるじゃねぇかっ」

 日向は、にやりと笑みを浮かべた。

 風音     :「(タイミングは……一瞬)」

 これから、二人が行う事は理解した。結果として生まれる一瞬のタイムラグ
が、日向に余裕を与えてしまう。その余裕を生める要素は、自分が握っていた。
 未来を呼んだ事はある。しかし、直後の未来を呼んだとき……どうなるのか
は分からなかった。

 朱理     :「(………………掴んだっ)」

 瞳を見開く。朱理の右の掌の中に、虚空の弓につがえられた矢が出現する。
 放つは一射のみ。絶対に、外さない。

 朱理     :「今っ」

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 って所で。
 射つ寸前ですが……(汗)
 あまし、第二射の事は考えてません(汗)>朱理

 というわけで、でわ(汗)

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