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Date: Wed, 9 Jun 1999 16:49:25 +0900
From: 久志 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13393] [WP]EP: 『街角で…』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199906090749.QAA25675@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 13393
99年06月09日:16時49分20秒
Sub:[WP]EP:『街角で…』:
From:久志
久志です。
こないだIRCで流れたWPなりきりチャットをまとめました(^^;)
少々内容に手を加えています。修正などありましたらお願いします。
『街角で…』
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渋谷駅、夕暮れには早い時間帯。学校帰りの女子高生達で賑わっている。
奏雅 :「ふむ」
黒のカッターシャツ、スラックスに薄手のベルト付ジャケットを着込み、長
い髪をサイドを残し一つに束ね、これまた黒のつば広帽子をかぶったというい
でたちで奏雅は行き交う人波を眺めていた。背の高さと肩の広さとあいまって
男性っぽくも見える。
奏雅 :(…そう簡単に雑誌レベルの子はいないかぁ…)
今日は、よく記事を書かせてもらっているファッション誌の取材で簡単なア
ンケートと写真撮影が目的だ。とはいえ、そうそう可愛い子ばかりがいるとは
限らないし、写真撮影となると学校の都合で断られてしまうこともしばしばだ。
ちょっと場所を変えてみよう。肩のカメラケースを背負い直し、別の大通り
へと足を運んだ。
珠希 :「暇ねぇ…なんだか買い物もめぼしいものなさそうだし」
有希 :「バーゲンもまだだもんね」
制服姿の珠希は大学帰りの有希と連れ立って渋谷の大通りを歩いていた。
奏雅 :「…ん?(あの子可愛いじゃない)」
通行人を眺めていた奏雅はふと足をとめ、通り過ぎた珠希を振りかえる。目
立つ容姿、制服も可愛い、雑誌掲載のモデルには申し分ない。断られるかもし
れないが一応声をかけてみることにする。
奏雅 :「すいません、ちょっとよろしいですか?」
珠希 :「ん?」
軽く会釈し、相手を緊張させないよう業務用の微笑を浮かべる。
奏雅 :「突然、すいません。私、ファッション誌『Tenten』で記事を書い
:てる碓氷という者です、もしお暇でしたら簡単なアンケートにお答
:えしていただけませんか?」
名刺を差し出し、馴れた口調で話し掛ける。
一瞬驚いたような顔をしていた珠希と有希だったが、ファッション雑誌とし
てそこそこ売れている『Tenten』の名前で少しほっとしたような顔になる。
珠希 :「いいわよ、丁度暇極めてたし、ちょっとまってね(ケータイに電
:話かける)あー、私今日の買い物パス、急にいけない用事出来たわ」
奏雅 :「あ、あとこれ最初にお聞きしますけど、一応確認のためですが写
:真掲載は大丈夫でしょうか?」
珠希 :「大丈夫よ、ウチの学校校則テキトーだし」
奏雅 :「ありがとうございます、ではこちらの用紙の質問事項に答えてい
:ただけます?あとすこし撮影をお願いしますね (微笑)」
珠希 :「(名刺を見る)碓氷さん…ね(あー、このライターの名前たまに
:見るわ、信用して良さそうね)」
名刺を確認して、アンケートに目を通している。なかなか馴れたものだ、こ
れだけ目立つ子ならよく声もかけられることだろう。質問内容はファッション
に関連するいくつかの
有希 :「珠ちゃん慣れてるなぁ」
隣の女の子が感心半分呆れ半分珠希を見つめている。
珠希 :「っと、こんなところでいい?」
奏雅 :「はい…(すごいわね、プロ並みの知識ね…)ご協力ありがとうご
:ざいます。あとよろしければ、最近のファッションで個人的に気に
:入っているものはありますか?」
珠希 :「そうねー、ネンドグラフィックスってとこのTシャツかな、男の
:子に着て欲しいわ」
奏雅 :「ありがとうございます(流行の最新チェックもきっちりしてる…
:大した物ね)それではちょっと写真撮影をさせていただいていいで
:すか?」
珠希 :「いいわよ、任せて」
奏雅 :「じゃあ…(きょろきょろ)あちらのお店の前でいいですか?」
適度に配色がよくて、いい背景になりそうな店をすばやくみつくろう。
奏雅 :「(ん、一人じゃちょっとさびしいなぁ…)」
有希 :(こそこそ)
珠希 :「あ、モデルも一人可愛い娘いるわよ、ほら、照れてないで、有希
:ちゃん」
有希 :「あう、つかまった」
珠希 :「ね、可愛いでしょ。この子ね、あの朝霞沙希の妹なのよ」
奏雅 :「(…うん、絵になるな)そうなんですか、ぜひ一緒にうつってい
:ただけませんか?(こんなところに…世間ってせまいな)」
有希 :「あ、それは言っちゃダメだっ……て、もう遅いや…しょうがない
:なぁ、いいですよ(にこ)」
珠希 :(ぼそ)「こういうのはいかに売り込むかよ、勝負なのよ、有希ちゃん」
有希 :「(耳打ち)んー、私は静かに暮らしたいの(^^;)珠ちゃん」
奏雅 :「では、こちらでちょっとポーズをとっていただけません か?」
珠希 :(あ、このライター、文章だけかと思ったらカメラも結構堂に入った
:モノね)
有希 :「こうかな〜(決めっ☆)」
珠希 :「有希ちゃん、ナチュラルにこう背筋をピッとね」
奏雅 :「では、撮りますね。ハイ、ポーズ(カシャ)」
二人を写真におさめ、深々と頭を下げる。
奏雅 :「ご協力ありがとうございます。こちらで取材した内容と写真はTen
:ten10月号に掲載されます。その際にまたご連絡差し上げますね」
珠希 :「わかったわ、それじゃね、碓氷さん」
奏雅 :「では、ご質問などありましたらそちらに書いてある携帯に遠慮無
:くかけてくださいね」
有希 :「はーい、さよなら〜)」
もう一度頭を下げて、奏雅は雑踏の向こうへと歩いていった。
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いじょ
IRCログからEP化しましたー(^^;)有希ちゃん珠希ちゃんと初お目見えです。
一応名刺に携帯番号(仕事用)渡したんで、気軽に電話しちゃってください(笑)
であ