Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Thu, 3 Jun 1999 14:12:02 +0900
From: 久志 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13229] [HA06]EP: 『微妙?』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199906030512.OAA11325@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 13229
99年06月03日:14時12分00秒
Sub:[HA06]EP:『微妙?』:
From:久志
久志@一日一EP計画中です。
であであ、アパート下見の前の話です。もとみー久しぶりに登場です(^^)
『微妙?』
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
まだ、大学ははじまらない春休みの終わり。
本宮宅にいつものようにフラナが遊びに来ていた。
麻須美:「ゆっくりしてってね、裕也くん(にこにこ)」
フラナ:「はぁーい(^^)」
本宮の母手製の焼きたてのアップルパイを遠慮なくほお張る。
フラナ:「へへ、ほほみー(ねぇ、もとみー)」
本宮 :「……飲み込んでからしゃべれよ(汗)」
フラナ:「(ごっくん)ねぇ、もとみー」
ふいにフラナの顔が少しだけ真面目になる。
フラナ:「あのねぇちょっとお願いあるんだ」
本宮 :「なんだ?真面目な顔して。どうしたんだ?」
フラナ:「んとね、僕一人暮らしするんだ」
本宮 :「はぁ?」
一瞬思っても見ないフラナの言葉に思わず、飲みかけのアップルティーを吹
き出しそうになってしまう。
フラナ:「僕だってもう大学生だもん(にこにこ)」
本宮 :「そ…それは……(汗)」
うっかり忘れがちたが、フラナ同い年なのだ。自分が将来についてあれこれ
考えてるのと同じくらいフラナも色々考えているのだろう……自分の半分くら
いかもしれないが。
一人暮らし。
18歳、大学生。確かに親から離れて生活するのもいいことなのかもしれない。
フラナ:「あ、おとーさんとおかーさんにはちゃんとお話したよ(^^)
:おとーさんも一人暮らしするのはいい社会勉強だって言ってくれたし、
:おかーさんも心配してたけど、僕だってもう大学生だもん、一人で生
:活できるようになりたいって言って、許可してもらったんだよ(^^)」
一人での生活……なにげにまともに生活できてない学生連中ばかりが脳裏に
かすめるのは何故だろうか?(汗)
本宮 :「ああ、そうなのか……それで、お願いってなんだ?」
フラナ:「うんっあのねこないだ不動産屋さんに行ってきて、今度アパート
:見に行くことになったんだ。そんときにもとみーも一緒に見に行っ
:て欲しいなぁって(^^)」
本宮 :「ああ……って、アパートまで決めてきたのか?!」
いつのまにやら、一人でそこまで行動している。なんだか寂しいような嬉し
いような、複雑なものがよぎる。
フラナ:「あのね、風見アパートっていうの、安いとこだったよぉ〜(^^)
:今度の日曜日に見に行くから、一緒に来てね」
本宮 :「ああ、俺は構わないよ……」
フラナ:「ありがと、もとみ〜(^^)ねぇアップルパイ食べないのぉ?僕食べ
:ちゃうよ」
笑顔満面で残りのアップルパイをほお張るフラナは何をどう見ても中学生く
らいにしか見えない。
フラナもそれなりにしっかりしてきたのかもしれない。なんでか、それが寂
しくもある。
本宮 :「…(なんだかなぁ)」
これじゃ、まるで親の心境だ。
フラナに気づかれない様に小さく溜息をついて、手にしたカップに残ったア
ップルティーを一気に飲み干した。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
いじょ
なにげにまともに生活できてない学生連中、風見アパートに群れてるなぁ(笑)
であであ