[KATARIBE 13134] [HA07][EP] 「春のもののけ退治」

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Date: Mon, 31 May 1999 17:52:47 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13134] [HA07][EP] 「春のもののけ退治」 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199905310852.RAA10735@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 13134

99年05月31日:17時52分43秒
Sub:[HA07][EP]「春のもののけ退治」:
From:E.R
こんにちは、E.Rです。
てんこら忘れておりましたが(爆)

春のもののけ退治、BOBUさんの前、ですね。
12842のメールにそのまま続きます。

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>夢希    :「はぁ……まあ。あ、でも本に傷つけたり汚したりは」
>宗一    :「しないよ(……多分) んじゃ、始めようか」

  兪児        :「はい」

  紙を数枚受けとって、窓に貼り付けよう……として。

  兪児        :「?」

  窓の向うに、ぬう、と何やらのびている。

  兪児        :「…………(アシカかトドみたい)」

  ……と、考えた途端。
  その「何やら」が、明確にアシカの姿へと変わった。そのまま
つう、と窓ガラスを透過して室内へと入ってくる。

  宗一        :「……危ないっ」
  
  ぐい、と、肩を引っ張る。そのまま兪児の前に廻り込んで、箒を一閃。

  アシカもどき:「きうっ(くわっ)」
  夢希        :「…………(牙があるな)」
  宗一        :「うわっ」

  伸び上がったアシカもどきは、しかし突然頭から床へと墜落する。
  丁度……誰かが牙をうんと引っ張ったように。
  叩き付けられたアシカもどきは、先程用務員室で見かけた灰色の
芋虫状に戻って、そのまま転がった。
  それを宗一が、一呼吸でちりとりに掬い上げ、ゴミぶくろに放り込む。
  きゅっと口を閉めてから、宗一は兪児へと視線を移す。

  宗一        :「……水無瀬川さん」
  兪児        :「はい」
  宗一        :「今、もしかしてアシカのこと考えてた?」
  兪児        :「ええ……そうですね、そいつが似てるな、と思いました」
  宗一        :「やっぱり(汗)」

  説明してなかったか、と、小さく呟く。

  夢希        :「というと?」
  宗一        :「もののけは、こちらの考えを読んで、その姿を取ることが
              :出来るんだ。今はアシカ程度だけど」
  夢希        :「こちらがクトゥルーのことを考えてたら」
  宗一        :「…………物騒なことを言わないように(汗)」
  兪児        :「……この前、第六巻が入ってたっけ」
  夢希        :「休み前に」
  宗一        :「……だーから(汗)」

  かさかさかさかさかさ……と、何処からともなく。

  宗一        :「……二人とも、早くその紙貼って、外に出て」
  兪児        :「といっても」
  夢希        :「もう遅い」

  かささささささささっと、紙のこすり合わさるような、微かな音。

  兪児        :「………(集まってきてる)」
  夢希    :「……(本棚のほうだな)」
 SE    :かさささささささささささっ

 気配を読み取る。
 手触りの奇妙な、気配がどんどん集まってくる。

 兪児    :「500番台、上から三段目の棚」
 宗一    :「なんだって?」
 夢希    :「ロウソクの科学(ぼそ)」
 
 その声に反応したように、ぬっと、本棚から莫迦でかいロウソクが突き出す。
 周りの本がばらばらと落ちた。

 夢希    :「………………」

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 というわけで。
 夢希さん静かに怒ってるだろーな、と(笑)

 ではでは。




    

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