[KATARIBE 13077] [HA06]EP: 『金曜日のカレー』

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Date: Thu, 27 May 1999 23:42:24 +0900
From: 久志  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13077] [HA06]EP: 『金曜日のカレー』 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199905271442.XAA16650@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 13077

99年05月27日:23時42分22秒
Sub:[HA06]EP:『金曜日のカレー』:
From:久志
 瑞希姉ちゃんこと久志です(笑)
自宅のフォルダに腐ってた書きかけEP流します(^^;)

 だいぶ実話はいってます(笑)

『金曜日のカレー』
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 午前中、某システム開発会社にて。

 三本柱 :「浦島さん、そろそろ出かけた方がいいんじゃないですか?」
 浦島  :「んー。今、資料揃えてる」

 手元の資料を鞄にしまい立ち上がる浦島。普段はよれよれの着崩れたシャ
ツにぼさぼさ髪の浦島だが、今日はめずらしくスーツを着ている。同じく、
三本柱もきっちりとスーツを着込み、瑞希もすっきりしたパンツスーツ姿に
決めている。つまりは、三人とも外出なのである。普段の開発中は皆、適当
な服装だが、客先ではそうはいかない。

 浦島  :「んじゃ、なっちゃん。客先いってくら」
 奈津  :「はい、戻りは何時?」
 瑞希  :「お昼ごろには終るよね」
 浦島  :「そだな、二時前には戻る」
 三本柱 :「ってことは、昼はあちらの社員食堂ですねっ(嬉々)」
 浦島  :「丁度、金曜日だしな(にや)」
 瑞希  :「?」

 なにやら嬉しそうな男二人に、わけがわからず顔を見合わせる瑞希と奈津

 奈津  :「…そんなに楽しみか?社員食堂が」
 瑞希  :「あそこの食堂、そんなにおいしかったかなぁ?」

 これといってまずくはなかったが、特別美味しかったという記憶はない。

 三本柱 :「あそこは社員食堂のカレーがイイんですよ」
 浦島  :「ああ、よく煮込んであるからな。金曜日だしな」
 奈津  :「…どう関係するんだ?」
 瑞希  :「かれー?あたし食べた事あるけど…そんなに騒ぐほど美味し
     :くなかったよ?」
 浦島  :「あまいな、こないだお前が食べたのは月曜日だったろう?」
 瑞希  :「は?」
 三本柱 :「あそこのカレーは煮込みが違うんですよ」
 浦島  :「うむ、あそこのカレーを月曜日に食べるのはまだまだ素人だ。
     :たいていの奴は火曜日か、水曜日に食べる。だんだん通になっ
     :てくると、木曜日、金曜日のカレーを食べるようになるんだ」

 一瞬、沈黙。

 奈津  :「それって………」
 瑞希  :「一週間煮込み続けてるのぉ?」

 三本柱 :「味わい深いですよ〜」
 浦島  :「金曜日のカレーこそ真のカレーといえよう」

 瑞希  :「……大丈夫なの?そのカレー…」
 三本柱 :「煮込んでますから」
 奈津  :「洒落にならんフォローだぞ…」
 浦島  :「金曜日のカレーを食わずしてカレーを語るなかれだ。んじゃ
     :なっちゃん、行ってくらぁ」

 奈津  :「腹下すなよ……お前ら」
 瑞希  :「なっちゃん……あたしは食べないよぅ(汗)」

 しかし、その後しばらく、出張のたびに味の真意を確かめるべく瑞希がカ
レーを食べまくったのは言うまでもない。
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いじょ(^^;)

 うむー某会社の食堂……もう行ってないなー(^^;)
まだあるのかな、あの煮込みカレー(笑)





    

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